獅子頭制作8日目

本日は眉毛の彫りと獅子頭の頭頂部への木の貼り付けを行った。寄木づくりの獅子頭は全体的に角張った木の塊を丸くしていくことが必要になる。その丸い角度や刃物を入れる深さなどをしっかりと見極めていかねばならない。その塩梅が難しいのでまず右で師匠の…

和歌山県民俗芸能祭、ここにもあったか!素晴らしい獅子舞たち

和歌山の獅子舞ってどんな特徴があるの?という疑問とともに、2024年2月18日、第17回和歌山県民俗芸能祭を訪れた。もともと三面獅子という全国にも珍しい形態があることから、その取材をメインに、現地を訪れた。 野中の獅子舞(和歌山県田辺市) 始まりはなん…

東京都板橋区 諏訪神社の田遊び。千年続く素朴な神事で、獅子舞を発見!

田遊び神事の獅子舞は非常に素朴で東京の中にあってはどこか貴重で珍しい獅子舞と思った。 2024年2月13日、国指定重要無形民俗文化財、赤塚諏訪神社の田遊び神事を訪問した。この民俗芸能のことをつい最近までずっと知らなかった。都市祭礼というよりは農村…

鈴鹿・獅子神御祈祷神事から、日本の獅子舞のルーツを探す

始発の電車に乗って伊勢市駅から鈴鹿市を目指した。真っ暗の中、電車は出発する。徐々に辺りが白み始めたとき、眩しくて微細な光が窓から差し込み、そして田園地帯を地平線からまばゆい太陽の光が照らしていた。獅子神御祈祷神事。日本で最も古い獅子舞を今…

伊勢・高向の御頭神事、日本全国に通じるヤマタノオロチの系譜を考える

三重県伊勢市、宮町駅に降り立った。19時16分、辺りはもう暗い。これから祭りが行われるわけだが、あたりは静まり返っている。本当にここで合っているのだろうか、20分の徒歩ののち、高向大社につく。途中、若い人が数人歩いており、携帯を見ながら何やら話…

富山県の獅子舞研究旅、職人、獅子舞、研究者との出会い

富山県は獅子舞が盛んな地。獅子舞に関するまだまだ調べきれていないことがたくさんある。そこで、2024年1月28〜29日で、現地を訪れる機会を得た。ここで、獅子舞職人、研究者にお会いしたり、獅子舞演舞を拝見したりと大充実だった。日記的に振り返る。 英…

獅子頭制作 7日目

本日、茨城県石岡市での獅子頭制作修行7日目。今回の工程はこんな感じ。・眉毛を彫って取り付ける ・頭に木を組んで取り付ける ・眉毛に木を足す今回は久しぶりに彫るよりも切る動作が多かった。自分はまだまだ1ミリ単位の正確性が足りず、一度切り直しにな…

獅子頭制作 6日目

本日、茨城県石岡市での獅子頭制作修行6日目。今回の工程はこんな感じ。・鼻を大胆に切り出し、形を整えた。いままで作り上げたものを大胆にもガシガシ変えていく。全体のバランスから考えていく。ここに迷いがなくなれば、それこそがプロの技だと思う。 ・…

日本全国の獅子舞の源流を探る旅・三重県伊勢市、箕獅子や御頭神事を取材

日本の獅子舞の源流のひとつとも言える三重県伊勢市。伊勢神宮をはじめとした信仰拠点があり、御頭神事と全国へ獅子舞を伝播した伊勢大神楽へと続く系譜、そして箕獅子といった原始的な舞、どれをとっても一地域の獅子舞とは思えない、どこか日本全国の獅子…

手作り大獅子の物語!静岡県島田市抜里にて、遠方の獅子舞との意外な共通性

楽しさを追求する精神と助け合いがある、暖かい街。そのような印象が強い、静岡県島田市抜里という地域。三人組のアーティストユニット獅子の歯ブラシの活動で、この街に滞在した。ここではもともと獅子舞はないものと思っていたが、庭木の剪定をしている地…

岩手県の宝「黒森神楽」を取材!奥深い歴史を繋ぐ舞いに迫る<2024年お正月公演>

黒森神楽は宮古市山口に鎮座する黒森神社を拠点として行われる山伏神楽である。廻り神楽とも呼ばれ、岩手県沿岸部を中心に広範囲を舞って歩く。この巡業スタイルは三重県の伊勢大神楽を連想するような獅子舞だ。国指定の重要無形民俗文化財であり、この巡業…

秋田県「本海獅子舞番楽」を取材!洗練された所作の先に、八幡信仰など全国の獅子舞のルーツを見た

本当にあの山奥の憧れの獅子舞を見られるのだろうか。2023年1月2日早朝。僕は山形県の酒田駅に立ち尽くした。昨日の能登半島地震の影響で、電車もバスも動いていない。パソコンに「羽後本荘」の文字をでかでかと書き記し、ヒッチハイクをしていたが、なかな…

何十兆もの細胞が震える猪肉!宮崎県「銀鏡神楽」が受け継ぐ縄文の精神

宮崎の猪生ける山奥で、非常に貴重な神楽が伝承されているという。宮崎県で最も早く国指定の重要無形民俗文化財に指定された「銀鏡(しろみ)神楽」である。この神楽に登場する獅子舞の写真をネットで見かけて、ハッとした。これは縄文につながるほどの歴史…

獅子頭制作日記5日目

茨城県石岡市の獅子頭作りは早5日目。今年の獅子頭作りは仕事納めだ。本日の1番の収穫は、小刀を使えるようになったことだ。小刀の力の入れ方がずっとわからなくて、今まではガシガシやってしまい危なっかしかったが、ぐっと木の表面を捉えることができてき…

30年以上大事に保管されてきた獅子頭のお話

静岡県島田市川根町抜里。大井川中流域に位置しており、抜里駅周辺に広がる密集地だ。国道473号線がこの地域を縫うように貫き、東に大井川、西に山並みが広がる。その土地の大部分は田畑から茶畑へと転換しており、お茶に霜がかかることを防ぐための「防霜(…

獅子頭制作日記4日目

茨城県石岡市での獅子頭制作4日目、11月25日。今日は全体的にパーツを切り貼りしたり形を整えたりと、部分的な作業よりは客観的視点での制作が多かった。基本的にはノコギリでひたすら木材と格闘するような感じである。 本日の制作内容を振り返ってみると、 …

獅子頭制作日記3日目

2023年11月11日、茨城県石岡市にて。3回目の獅子頭作りを伝修館の師匠たちに教えてもらった。今回のメインは鼻を彫ることだ。獅子頭は木を組み合わせて作る寄木造りの方式なので、鼻を後付けでつくる。まずはボンドを付けて組まれた桐材を角を取ってどんどん…

獅子頭制作日記2日目

2023年10月28日、月1回の茨城県石岡市での獅子頭づくりに参加。国府公民館がお祭りで使えないらしく、獅子頭づくりの大師匠の家の横にある伝修舘にて、獅子頭作りを教えてもらった。 本日の作業は以下の通り。 ・目の仕上げ ・目の周りの段差をつける ・鼻を…

スラバヤ ジャカルタ 夜行列車の記録。安いのに、めっちゃ快適!?旅人奮闘記

2023年10月22日、僕はスラバヤから日本へ帰国しようとしたが、飛行機が直前予約になってしまったために、高値になってしまっていることを知った。そこで、価格が半額程度で日本に帰れるジャカルタから日本の成田空港への飛行機をとった。しかし、スラバヤか…

インドネシア スラバヤ、民俗芸能調査の記録。中国獅子舞、猿回し、Reog...路上から舞台まで!

2023年10月9日から21日、インドネシア第二の都市・スラバヤに滞在した。3人組のユニット「獅子の歯ブラシ」が、東ジャワビエンナーレに参加するためである。2週間の滞在だったがそのうち1週間は比較的余裕があり、さまざまな民俗芸能に触れる機会を得た。そ…

インドネシア 夜行バス物語 バリ島-スラバヤ、12時間立ちっぱなし、食べてばっかり、船にまで乗っちゃう!驚きの珍道中の一部始終をお届け

2023年10月8日(日)、僕はインドネシアのバリ島からスラバヤへと夜行バスで向かわねばならなかった。バリ島での民俗芸能調査を終えて、スラバヤでの東ジャワビエンナーレ参加のための2週間の作品制作に向かったのだ。東ジャワビエンナーレでは、3人組の獅子…

ケチャ、バロンダンス...バリ島芸能を堪能!観光化とその先にある芸能のあり方は?

2023年10月6日から8日までインドネシアのバリ島を訪れた。この島はリゾート化が進み、芸能が観光化されているものの、ハードルが低くインドネシアの芸能に触れることができるのが魅力だと以前から思っていた。そういうわけでまずは獅子舞研究をしている身と…

バンコクは欲望が集結した大都市!その根底に潜むささやかな水への祈りとは?

2023年10月3日~10月6日の日程でタイのバンコクに滞在した。 思えば、さまざまな目的があって今回バンコクを訪れたのだが、その大きな目的の一つに、獅子研究というものがあった。タイの獅子といえば、中国系の獅子舞が旧正月に実施されるほか、東北部に白い…

大充実の沖縄県「獅子舞」取材!アメリカ兵獅子頭返還、糸で操る獅子舞...7団体をまわり発見した獅子舞の魅力とは?

2023年9月29日(金)~10月2日(月)まで、沖縄の獅子舞を取材した。沖縄では旧暦8月15日に十五夜祭というお祭りが行われる。本来であれば十五夜は29日なのだが、今年は金曜日なので土日でずらして開催する地域も多く、これは3日連続で滞在するしかないという…

頭の上に頭をかぶるシュールな行列!鎌倉 御霊神社 「面掛行列」を堪能

2023年9月18日、神奈川県鎌倉市の御霊神社にて、鎌倉神楽と面掛行列なるものを拝見してきた。とりわけ、面掛行列の獅子に関心があり訪れた。この獅子は舞うのではなく、ただ持って歩く形態であり、行道獅子の祖型とも考えられる。この知られざるマニアックな…

オスかメスか分からず...謎多き取材となった「青梅の獅子舞」

2023年9月17日、青梅市の友田の獅子舞と、長淵の鹿舞を拝見してきた。ここ最近は特に獅子舞が多い時期で、秋祭りが日本各地で行われている。少しでも回れるだけ獅子舞を回っておこうという思いで、2つの獅子舞が同日に行われる青梅市を訪れた。 ここの地域に…

雌獅子を探して乱闘! 高木の獅子舞 東京都東村山市

関東一帯に広がる、素朴な三匹獅子舞の一端を拝見することができた。2023年9月16日(土)、東京都東村山市の高木の獅子舞を見に行ったのだ。17時半の道行に始まり、鳥居を潜って拝殿前で、約30分の演舞「雌獅子隠しの舞い」。関東全域で見られるこの三匹獅子…

熱中症対策で獅子舞も変化!?石川県 山代温泉 八朔祭

9月1日、石川県加賀市山代温泉の八朔祭で獅子舞が行われた。武芸鍛錬の勇ましい獅子舞で、棒振りが薙刀や刀を持ち、獅子と立ち向かう姿が見どころだ。また、道中では祝儀としてもらった羊羹やお花を観客にプレゼントする場面があったり、薙刀を「ヤアー!」…

獅子頭制作日記1日目

茨城県石岡市にて、獅子頭職人さんに獅子頭づくりを習うことに決めた。定期的に教わりながら、少しずつ極めていきたい。 もともと習おうと思った経緯は、獅子頭職人さんをライターとして取材することは多かったが、もっと解像度高く職人仕事について考えたか…

獅子頭の羽を求めてフィリピンまで...地域に愛され繋がれてきた、神奈川県相模原市「鳥屋の獅子舞」を見てきた

神奈川県相模原市は東京都心から1時間でつける田舎。古い民像や風習が今でも残っている。今回、相模原市の観光関連のお仕事をされている八木さんにご紹介いただき、8月12日に鳥屋の獅子舞を見に伺った。橋本駅からは車の移動。現地で見たこと感じたことを振…