2025-05-01から1ヶ月間の記事一覧

獅子頭作り 28日目

本日、茨城県石岡市での獅子頭作りは28日目。本日はひたすら穴を開ける作業を行った。というよりも、師匠がしてくださっているのを見ていたという方が正しいかもしれない。というのも、あまりにも精密すぎる工程なので、僕ができるところはほぼない。「穴を…

富山県 六渡寺の獅子舞 「獅子舞王国」で最も有名な獅子舞とも言われる舞い

松明の炎が夜空を照らし、幻想的な景色が作り出されたかと思うと、激しくやり合う天狗と獅子。炎に魅入る人々は大きな一体感に包まれていた。2025年5月14日、富山県射水市で受け継がれる六渡寺の獅子舞を1日中追いかけた。富山県の獅子舞でまだ見られてない…

どこまでも素朴な猪退治の行事!福井県鹿俣町「したんじょう」

福井駅からバスに乗ると、どんどん車窓は田園風景へと変わっていく。鉄道の一乗谷駅を越え、朝倉氏の城跡などの遺構を抜けるとバスに乗っている人は僕1人になる。観光ガイド気分で「ここは朝倉氏の遺構ですよ、博物館がありますよ」などと陽気にお話ししなが…

チイキ、セカイ、ウチュウ、壮大な世界観を体現する、福井県若狭地域の王の舞。彌美神社にて

古代へと遡る奥深い信仰に誘われた気がした。僕は美しい浜のまち、福井県美浜に降り立った。もともと、氷見獅子の起源、もっと言えば北陸一帯に広がる天狗と棒振りが登場する獅子舞の起源を解き明かすことになるかもしれないという思いでこの地を訪れた。王…

富山県高岡市の地名「師子頭」の謎、富山県の獅子舞の古層

2025年5月3日、富山県井波から高岡行きのバスに乗って駅前に到着したのは12時前。ブラックラーメンを食べてから、久宗獅子舞工房さんのつてもあり、高岡獅子舞共演会に出店した。高岡の獅子舞はなぜこれほどまでに賑わいを見せるのか。駅前のウィングウィン…

獅子頭作り27日目

2025年5月10日茨城県石岡市での獅子頭作り修行は26日目。今日は獅子頭の内側をひたすら彫るということに注力した。獅子頭の内側を彫っていて気づいたのは、彫れば彫るほど丸みが増してきて、生き物感が増していった。これは大きな気づきだった。つまり表面の…

伝統の重みを軽やかに継承、泥つき草履で玄関に突入。富山県井波「井波よいやさ祭り」の獅子舞

井波といえば国内有数の獅子頭作りが盛んな街だ。もともと瑞泉寺の再建で京都から優秀な宮大工が派遣されたり、欄間彫刻が流行したりといった背景が木彫りの土壌を生んだ。福井県境にある石川県加賀市によく獅子舞の取材にいくが、ここでは県内と同じくらい…