2024-04-01から1ヶ月間の記事一覧

日本最古の大陸系獅子舞、その始まりとは?大阪府天王寺舞楽の獅子

古来の風格を纒う獅子は、1400年の歳月を今に伝える。2024年4月22日、大阪府大阪市四天王寺の天王寺舞楽を観た。大陸系の中で日本最古の獅子とも言われ、その始まりは聖徳太子の時代に遡る。この獅子の起源をより明確に知りたいという思いもあり、現地を訪れ…

五穀豊穣をもたらす古の呪術!?岐阜県関市「どうじゃこう」農業の獅子舞の系譜を考える

箕獅子から見る農耕の獅子舞の原点は、里山に暮らし身近なところに潜む魔物と格闘する人間の暮らしだったのかもしれない。2024年4月21日、岐阜県関市の「どうじゃこう」と呼ばれる謎深い民俗行事を訪れた。獅子舞というべきか、獅子概念を呪術に消化した芸能…

獅子頭制作11日目

本日は茨城県石岡市の獅子頭づくり11日目。僕の進みが遅すぎて、職人さんが持って帰って進めてくださった獅子頭を受け取った。めちゃくちゃ素晴らしい造形!そして、たくさんの隙間を埋め、かさ増ししたオガコの跡が。本日のミッションは鼻と口との間の造形…

知られざる獅子舞文化の再発見!獅子舞講演会・獅子頭展示、第2回 加賀獅子舞春祭り(4月)

4月14日(日)、僕が所属する加賀市獅子舞を応援する会は石川県加賀市にて「第2回加賀市獅子舞春祭り」を開催。獅子舞講演会&獅子頭展示を行った。獅子舞講演会は石川県加賀市の大聖寺地区会館にて、14時から15時半の日程で開催。現在、石川県唯一の獅子頭専…

北飛騨地域の「金蔵獅子」の系譜を辿る、自然界との獣との対峙する里人の暮らしとは

4月13日(土)、北陸圏での獅子舞を探していた。そこでたまたま獅子魂というサイトで1週間前に更新された情報を確認していると、神通川流域の富山県と岐阜県の県境付近3箇所(町長、楡原、岩稲)で獅子舞が開催されることがわかった。このうち、時間の関係で…

農業らしい腰の動き「干し物獅子」、埼玉県川越市「石田の獅子舞」から考える環境適合型の獅子舞

環境の影響を受けて所作を形成する獅子舞がある。そういう獅子舞に強く惹かれる自分がいる。そこの土地で継承されるべくして継承されている存在。だからこそ大きな価値を感じるのだ。2024年4月7日、埼玉県川越市の市指定無形民俗文化財・石田の獅子舞を取材…

獅子頭制作10日目

茨城県石岡市での獅子頭づくりは、今日で10日目。10日目にして分かったことがある。師匠である獅子頭職人は全体的な形をイメージしながら、そのバランスで部分的なパーツを彫っているという感覚がすごすぎる。自分は今までなんとなくでやっていたのだけど、…

千葉県・東葛に潜む祭囃子の系譜

千葉県の松戸市には3匹獅子舞が、和名ヶ谷、上本郷、大橋の3箇所で継承されている。これは緻密な報告書が作成されており、比較的広く知られている。しかし、お囃子の獅子舞がいくつか存在することを知る人は多くない。今回訪問したのは、松戸市の六実お囃子…