2025年5月10日茨城県石岡市での獅子頭作り修行は26日目。今日は獅子頭の内側をひたすら彫るということに注力した。獅子頭の内側を彫っていて気づいたのは、彫れば彫るほど丸みが増してきて、生き物感が増していった。これは大きな気づきだった。つまり表面の凹凸が獅子頭にとって大事だと思っていたけれど、一見するとあまり見えない部分、内側こそが大事であり、ここを彫り進めることで少し魂が入った感じがする。獅子頭はこうやって作られていくのである。
内側を削るときは、ヤリカンナ (槍鉋) という道具を多用する。刃の先端部が湾曲する細長い刃を持った道具であり、弥生時代からすでにその原型が見られる木の表面を削るときの仕上げ道具である。まずはノミで傷をつけて、ハンマーでガンガン打ち付けてそれを大雑把に木を削って、そこからヤリカンナを入れて丸くくり抜くという流れである。ヤリカンナの使い方がなかなかマスターできなかったが、刃に沿わせるように、しっかり入れられるととても細長い木屑が出て心地よい。
獅子頭は表面だけでなく内側も丸くなくてはいけない。言い換えれば、四角で角ばっていたものを、少し膨らんだような感じに仕上げるのである。同時に舌も少し湾曲するように先生に修正していただいた。舌の彫り方と耳の彫り方は湾曲の具合や下側の内側をくり抜くという点が似ていると思った。さて、次は今日お休みだった先生に仕上げていただいた耳の受け取りと、全体的に穴を開けてパーツをはめ込むという作業である。徐々に形ができてきて面白い。

