2024-08-01から1ヶ月間の記事一覧

なぜ伝統は途絶えるのか?埼玉県秩父市 三峯神社の獅子舞 ラスト演舞から考えた

池袋から西武線に乗り換えて進んでいく。徐々に山を縫うような風景の中。電車は秩父盆地へとたどり着く。ここには独自の文化圏があると思った。西武秩父駅から降りて大雨の中、バスを待つ。売店で買ったお酒の香りのする饅頭を頬張る。餅、饅頭、味噌。どれ…

【2024年8月】石川県加賀市 獅子舞取材 お盆明けの獅子舞ラッシュ、小さく細かく広く根付く獅子舞文化

静岡から移動して、次の朝に石川県加賀市にたどり着いた。旅する延長上で加賀市を訪れて感じるのは、特に獅子舞文化が小さく細かく広く根付いており、それが地域性であり面白さのように思う。この地域では3日間、2024年8月16〜18日の日程で滞在した。加賀市…

鹿ん舞は地域のアイドルか、素朴な原始信仰か。山に囲まれた静岡の町で、唯一無二の演舞を拝見した

静岡の山深きところ、川根本町にて受け継がれる舞いに関心があった。それは一目見てキュートで原始的、ともいうべきか。現代に適合するようなアイドル感がありながら、原始舞踏の本質さえも突きつけてくるような素晴らしい舞いと想像する。このような舞いは…

青森県八戸市・鮫神楽は民衆に開かれた神楽!治外法権的な土地性が産みだしたハイブリッド獅子舞

2024年8月14日、黒石市上十川獅子踊りを見てから速攻で50分歩き続けて、黒石駅前からバスに乗った。そして新青森駅に到着。バスのおじさんが「千円札しか両替できないよ」とのことだったが、小銭があまりなくしかもお札は5千円という旅中あるあるの現象が発…

熊と鹿の獅子舞、深山分け入る姿は実は〇〇だった!青森県の獅子舞の全体像を描く

2024年8月13日、僕は18きっぷを手に、東北の列車を乗り回していた。そして、その途中に台風に出会ってしまった。1日目は盛岡を目指したかったが、東北本線が仙台以降使えないということになり、仙山線から奥羽本線経由で秋田を目指す。結局鶴岡止まりで次の…

獅子頭制作16日目

本日、茨城県石岡市での獅子頭づくりは16日目。下顎を制作するとともに、頭頂部の模様を丸くやすりがけをしたり、眉間の部分に取り付ける剣を製作してもらったりした。新しい部分に挑戦したこともあり、テンポよく進んだ。まずは下顎を作るためにかまぼこ型…

山形県黒獅子を訪ねる旅。全国と繋がる蛇獅子の系譜、その土地らしさの形成

2024年8月4日、山形県黒獅子取材。 僕は深夜0時半に山形県米沢市にたどり着いた。宿はあえてとらなかったので、ネットカフェに向かう。快活クラブが最近は良いと思っている。ドリンク飲み放題だし、どうせこういう時は4〜5時間くらいしか寝ないのに、宿に泊…

外山鹿踊を見て土地を想像して、大パレードの意義を考える。岩手県北上みちのく芸能まつりにて

2024年8月3日、夕方に新幹線に乗って、岩手県北上市にたどり着いた。北上・みちのく芸能まつりに出演する外山鹿踊の演舞を拝見するためである。なかなか見られる機会はないから是非きてくださいとのこと。今回はお披露目のための重要なイベントのようだ。 思…

籾殻を踏みしめる意外な理由とは?栃木県宇都宮市、天下一関白神獅子舞の風土性に迫る

2024年8月3日栃木県宇都宮市の天下一関白神獅子舞を訪問した。栃木県から福島県にかけて広がる関白流の獅子舞の始まりと伝わり、県の無形民俗文化財とあって宇都宮市ホームページ等で広報も力を入れているようだ。写真を見て素晴らしい獅子舞であるという直…