本日、茨城県石岡市での獅子頭づくりは16日目。下顎を制作するとともに、頭頂部の模様を丸くやすりがけをしたり、眉間の部分に取り付ける剣を製作してもらったりした。新しい部分に挑戦したこともあり、テンポよく進んだ。
まずは下顎を作るためにかまぼこ型に近づけていくため、まずは台形に形を整えていった。顎の部分を立ててノコギリで切ろうとしたら、「サーカスじゃないんだから!(笑)」と師匠が支える板を貸してくれて、その上で安定させながら切った。
基盤となる板の上に歯を取り付ける様細かい木をボンドで貼っていく。ただ貼るだけだと隙間が空いてしまう。しっかりとボンドを貼り付けて押さえなければいけない。そのためのクランプの数が足りなくて困っていたら、もう1人の師匠がインパクトとビスを貸してくれて、それで固定できた。ビスは根元まで打たないといけないし、下を貫通したり顎の木が割れないように下に木の端材をかませねばならない。穴が開いても後からおがくずで埋められるし、削る部分も多い。クランプはとにかくたくさん数が必要だと学んだ。
頭頂部の模様を丸くやすりがけするときには、角が残らない様に意識した。獅子頭は角張っているところはなく、全てのパーツが曲線で作られていることを先日習った。そういう意識でやすりがけすることは大事だと思う。
さて、いよいよ来月は石岡のおまつりが9月14〜16日で行われる。それに向けて練習が始まっている町もあるようだ。当日、伝修館の方々はすずめやさんというお店で獅子頭を販売するようで、僕も最終日にお手伝いに行くことになった。実際にお客さんとの対話の中からの気づきも大事にしていきたい。