獅子頭制作13日目

本日、茨城県石岡市での獅子頭づくり。本日はテレビ取材込みだった。

作業内容としては家で課題として木片を獅子頭の側面に貼り付けていたので、それを彫るというものである。この彫る部分を毛玉という。
毛玉の彫り方はまずぐるりと周りの木を削り大まかな形を整えたら、細いキリで細かく斜めに削っていく。中心部が最も高くなるように、一方でその周辺部が少しずつ低くなっていくように作る。全体として角張った木材が丸く獅子頭全体に馴染むように作らねばならない。部分と全体と、両方の視点が必要なのだ。
毛玉の巻き方にとりわけ法則はなく、獅子頭のサイズが大きいほど、巻く数が多くなると言う程度らしい。僕が作っているのは子ども獅子くらいのサイズなので、巻く数は2回で済む。もっと大きいサイズになるとすごい巻くことになるんだろう。

今回、取材では他に、巨大獅子頭の展望台や獅子頭が飾ってある観光案内所、すずめやなどのお店を回った。すずめやで非常に興味深い話を聞いた。石岡の人は獅子を舞うというよりも「獅子を揉む」と言うらしい。舞うでも踊るでも振るでもなく、揉む。これは新しい発見だった。