獅子頭制作 6日目

本日、茨城県石岡市での獅子頭制作修行6日目。今回の工程はこんな感じ。

・鼻を大胆に切り出し、形を整えた。いままで作り上げたものを大胆にもガシガシ変えていく。全体のバランスから考えていく。ここに迷いがなくなれば、それこそがプロの技だと思う。
・目元の部分の木が足りなかったので、おがくずをボンドでまとめて貼り合わせた。
・鼻を整えたのち、口の上に模様を入れたり、眉毛を取り付けたりした。

師匠に会費渡そうとしたら「今もらったら帰りに飲んじゃうからまた今度な」とおっしゃっていた。 よくよく話を聞いてみると、あまり飲めないらしいが、ある種の冗談なのだ。たいして上手くなくても、いつも「うまいじゃーん」と褒めてくれる。生徒の呼び方は「先生」である。叱られるより誉めるという伸ばし方を実践されている。一方で全く喋らない彫刻師もいる。こういう人も違う格好良さがあり、好対照である。

師匠はおがくずを「おがこ(粉)」と呼んでいる。昔、おがくずを販売している会社の社長に「うちの商品はくずじゃない」と言われたことがきっかけだという。確かに役立つものだから、「おがこ」なのかもしれない。完成までが遠すぎるが、コツコツ作る。

耳の装着完了!次から彫り始めることにする。