獅子頭制作 19日目

茨城県石岡市での獅子頭づくりは19日目を迎えた。本日の作業は獅子頭の下顎の歯を彫ったり、下顎と上顎の接合部を製作したり、獅子頭のうちぐりを彫ったりといった感じだった。

今回の作業では木を彫るというよりかは木を剥ぎ取るというくらいにバキバキと大きく削る場面が多かった。木屑はノミで少しずつつつくと柔らかい風合に削れていくものだが、ハンマーでノミを叩いて大胆に削っていった。削り取られた木屑は鋭利であり、ささくれができないように気をつけてまとめておいておいた方が良い。一気にカーンとハンマーを入れてしまうと、獅子頭の構造に影響が出てしまうくらいにたくさんに削れてしまうので、ここまでしか削らないというところに軽くノミであらかじめ削っておくと、あまり削られすぎずに仕上げが綺麗になる。これが本日の大きな学びだった。

獅子頭のうちぐりに関しては、鼻の裏側を削ったのだが、ここはハンマーで削ると構造に影響を与えるので、ノミでちょこちょこと削っていった。あとは獅子頭の接合部は水平垂直をしっかりとしないといけないので、しっかり測って削った。最終的にはおがくずをボンドにかませて、接着面の凸凹をならすという技も教えてもらった。獅子頭づくりも後半になってくると、このように繊細な感覚が必要な場面が増えるような気もした。

あとは大きいボンドやクランプ(2本では足りないことがある)をたくさん持っていた方がより対応しやすい場面も多い印象で、余裕がある時に買い足しの検討しようとおもった。木材はあれだけの数があったのにいまや小さいものが数本となってきたので、製作が進んでいることを実感できた。

2024年10月19日