東京都日野市の古民家「ヒラヤマちべっと」では、さまざまな空き家活用シェアサービスを試したので、リンクとともに共有する。
①個室を貸し出す・シェアハウス編
無料のシェアハウス物件掲載サイトの中では、最も問い合わせ数が多かった。成約数は、2件だった。シェアハウス事業者がテーマを掲げて、興味がある人が閲覧する仕組みになっているため、そのマッチングがうまくいきやすい仕掛けになっている。
無料のシェアハウス物件掲載サイトの中では、2番目に問い合わせ数が多かった。成約数は1件だった。シェアハウスを気軽に投稿できる。
無料のシェアハウス物件掲載サイトの中では、3番目に問い合わせ数が多かった。成約数は0件だった。雑多なものが売り買い賃貸されているため、間口は広いが、実際にコアなターゲットにはリーチしにくい。
※その他のサイトにも5つほど掲載していたが、他は問い合わせがなかったので省略。基本は、知り合いの紹介経由だったが、サイト経由でも問い合わせが来たので、載せておく。
②個室を貸し出す・民泊編
かなり宿泊者は泊まった。立地上数は少なく、単価は抑えざるを得なかった。1人1泊3000円で1週間に1人泊まればいい方だった。しかし、Airbnb経由で2人ほど、シェアハウスの住人になった人がいたという事実も見逃せない。知り合いやイベント参加者を泊めるというスタンスで宿泊は行った。
③リビングやキッチンを貸し出す
写真撮影、イベント利用、映像制作の3つの案件が入った。一件あたりの単価は高く、地域の人の受け入れと違って、ゴリゴリのビジネスマインドで割り切って受け入れられるのが特徴。お金にはしやすい。ただし、成約率が低め。お問い合わせはたくさんいただくが、制約がしにくかったのは活用物件の性質上や記述内容の問題が大きいのかもしれない。詳細な記述が必要だろう。
③畑を貸し出す
畑面積が一定以上でないと、なかなか受け入れてもらえない可能性は高い。
きちんと電話で敷地面積の確認をする必要がある。きちんと基準をクリアすれば、かなり事業がうまく進みそうなイメージ。
④駐車場を貸し出す
貸し出し料金の単価は低め。立地にもよるが、うちの物件の場合は小銭稼ぎという側面が強い。
キャンピングカーに駐車場を貸し出しをすることで、部屋を貸し出ししなくても民泊に近いサービスが始められる手軽さはある。契約は結構しっかりしているので、始めるときはAirbnbのように気軽に掲載というわけにはいかない。地域コミュニティの文脈においては、防災の場合の避難所としてキャンピングカーの活用という視点もある。
⑤複合的に貸し出す
オンラインとオフラインでコミュニティを作ることができる。会員から月額で費用をもらうことで、コミュニティに参加。参加者はリアルな場とオンラインの場における交流を楽しむことができる。
色々シェアサービスを試してみたものの、結局中間マージンが引かれるので、地域コミュニティの文脈だと、直接システム構築した方が良さそうなものもある。始める際は、きちんと吟味しておきたい。