震災復興へ!羽咋獅子舞フェスティバル出展、能登獅子の特徴を掴む

2024年8月31日、石川県羽咋市に新設の「LAKUNA羽咋」で開催された羽咋獅子舞フェスティバルに獅子舞グッズを出店。それとともに出演した12団体の獅子舞を撮影した。初見の印象は総じて高い鉦の音と、テンポ感の良い足のリズムだった。これが能登獅子の特徴のようであるが、そのルーツは知れなかったので詳しく調べてみたい。

歴史が古い深江町の獅子舞は始まりが江戸時代。リズムが印象的で、圧倒的にゆっくりだった。それに対して千里浜の獅子舞は非常に荒々しく、テンポが早い。これは後世に作られたというだけではなく、荒々しい漁師町の気質や、1000軒近い世帯数を効率よく回る工夫だというのと獅子研究者の見解も聞いた。あとは印象的だったのが、ラストを飾った神小原(みこはら)の獅子舞である。軽やかな足取りと小刻で細やかな動きは、山神の降臨を思わせ、非常に神々しかった。

さて、「LAKUNA羽咋」は賑わいある交流拠点として作られ、川、緑、広場と建物のテラス空間が広々とした印象的な建物。図書館やドトールコーヒーなどが入っており、玄関前の広場も広々としている。ここで、獅子舞演舞の大規模なフェスティバルが開かれた。能登地震復興への願いが込められていたようで、今ではまだ七尾市以北の獅子舞が開催された情報はほとんど入ってこないのが現状だ。地域活動の回復が進むと良い。個人的には加賀市獅子舞春祭りへの大きなヒントにもなる1日だった。

LAKUNA 羽咋

釜屋町の獅子舞

深江町の獅子舞