しまなみ海道での滞在!巡礼道のウォーキング企画を練る![2020.3.6-17 ]

こんにちは、愛媛県佐島ではムッキーと呼ばれているイナムラです。

今回は、3月6日から17日まで、しまなみ海道の佐島を中心に弓削島(ゆげじま)、大三島(おおみしま)、伯方島(はかたじま)、岩城島(いわぎしま)など様々な島を回っていました。今回の滞在目的は、これ。

 

「しまなみウォーキング企画を練る❗️」

 

今まで、大学生の時に交通費を節約するために電車を使わずに歩いていたという趣味が高じて、3年前から東京-石川、台湾などの徒歩の旅企画を実施してきました。1日40kmを2週間歩くなど比較的ハードな旅をしてきたのが特徴ですが、ぜひこの歩く旅の面白さをツアーのような形で様々な方に伝えていきたいという想いで、今回の滞在に至ります。

 

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しまなみ海道の島々の面白さは、なんと言っても山あり海あり島ごとの個性ありで、多様な楽しみ方ができ、穏やかな海と穏やかな人、そして、美味しい海と山の幸を堪能できることです。そして、何と言っても知られざる巡礼道「島四国」はとても魅力があります。四国には八十八箇所の霊場がありますが、実はしまなみの島々にそれぞれそっくりな巡礼道があるのです。

 

 

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島四国とは!?という方も多いと思います。四国八十八箇所を島でも拝むことができるようにしたもので、もともと伝馬船で本場に行けない人が拝めるようにとのことで整備されたようです。毎年旧暦の3月21日の弘法大師の入定日には、お遍路の人向けに無料で食事や宿を提供するお接待の文化もあります。(2020年は4月13日)

 

ところで、今回僕は2回目の滞在です。2年前にも島四国の調査をしましたが、今回はより深く、そして、周辺の島も回りながらも広域に島四国のことを調べて、次の企画につなげていけたらと考えています。

 

前回の滞在時のブログはこちら。見つけられなかった札所がたくさんありました。

ina-tabi.hatenablog.com

 

今回の滞在で行ったこと。

大三島でさわき旅館で働く(3/7~8)

大三島から伯方島まで20km歩く (3/9)

岩城島で柑橘を搾る仕事(3/10)

・佐島で島四国調査30km歩く (3/11~12)

・佐島島四国資料確認 (3/13)

・弓削島一周(3/14)

・佐島島四国イベント (3/15)

・弓削島打ち合わせ&佐島安政柑収穫 (3/16)

かなりたくさんの方にお世話になり、充実した日々でした。今後のウォーキング企画に繋がりそうな内容盛りだくさんだったので、ざっくりと振り返ります。

 

 

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まずは、佐島。いつもながら、ゲストハウス「汐見の家」で過ごす毎日は和気あいあいとしており、みえさん達が作る「シェアご飯」を通して多世代で多国籍の人達が仲良くなれる素敵な場所でした。けいこさんと、ごうくんと、ここちゃんのお迎えはいつもながら暖かく、自由でのびのびとした島の雰囲気を思い出しました。

 

 

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今回の島四国の調査では、祠の回りの写真を撮るだけでなく、いくつかのルートの歩行時間や安全確認、また、島の南端の札書は満潮時に歩けないため、湾の風景を満潮と干潮で写真を撮り見比べるということもしました。

道はきちんと整備されているわけではありません。場所によっては木や草を掻き分けて、やっとのことで通れた道もたくさんありました。何といっても、今まで見つけるのが難しかった9番、21番、86番の札所が見つけられたのがとても嬉しかったです。このワクワクする冒険を仕事として任せてくれた汐見の家のオーナーの、のぶ子さんにはとても感謝。

 

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3/15には、佐島の島四国を一部歩いてみようというイベントに参加。やはり、島は海あり山ありで起伏に富み、歩いていて変化があるのが面白いです。実際に観光客向けに楽しんでもらうためのイメージを持つことができました。また、実際に案内をするだけでなく、地域の方のご協力のもと、札所に花を置いたり、道を掃除して保つような取り組みも必要そうです。

 

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そして、周辺の平家の落人伝説など歴史を持つ弓削島、神社や武具が有名な大三島、塩で知られる伯方島、柑橘がとれる岩城島など今回訪れた周辺の島と合わせて回ると、広くしまなみの多様性を味わうことができます。このエリアはサイクリングが盛んですが、まだまだ徒歩で縦断する文化は少ないです。もっと地域のディープな部分を味わってもらうためには、歩くというのも選択肢のひとつです。

 

また、今回お話をさせていただいた、汐見の家、フェスパの三好さん・tokonomaの加藤さん(弓削島)、さわき旅館のこうきさん(大三島)を始めとする皆さん、話を聞いてくださり、本当にありがとうございました。何か、宿泊とセットで提供できるようなツアーをつくって、島を盛り上げられたらと妄想は膨らみます。

 

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まだまだこのウォーキング企画を作る計画は道半ば。参加者には島四国を歩くことで、どんなワクワクを提供できるかを考えていかねばなりません。道の札所を発見する喜びもあるし、観光地とも違う息づく暮らしを見る楽しみもあります。実はダイエットや健康のために歩きたい人もいるし、歴史を感じたい人もいるはずです。テーマをもうけるのか、ただ歩くという企画にするのかでも違います。

 

何はともあれ、今回は島のゆったりとした豊かな日常を思う存分味わえて、本当に楽しい毎日でした。また、次回の滞在が楽しみです。