獅子頭制作8日目

本日は眉毛の彫りと獅子頭の頭頂部への木の貼り付けを行った。

寄木づくりの獅子頭は全体的に角張った木の塊を丸くしていくことが必要になる。その丸い角度や刃物を入れる深さなどをしっかりと見極めていかねばならない。その塩梅が難しいのでまず右で師匠のお手本を彫ってもらってから、左はそれを真似て自分で彫ってみるという流れで行った。微細な動きが必要になったので、小刀やノミがスムーズにいかなかった。もう少し慣れていきたい。

ところでもう1人の師匠は昔、先輩の家に泊まらせてもらった時に、午前3時に起こされて飲む水がないから吉祥寺駅のホームまで取ってこいと言われて、切符を買って取りに行った話をしていた。昔は飲料水が気軽に買えるご時世ではなかったそうで、吉祥寺駅のホームの水が1番うまいと評判だったそうだ。電車に乗らないのにホームに行くから切符も買わなきゃなんない。「こんなことも俺は乗り越えてきてるんだから」というさすが人生の師匠!とも言わんばかりの面白エピソードを話してくれたのだった。