【2021年9~11月】石川県加賀市 獅子舞取材 大聖寺菅生

10月5日

13:00~ 大聖寺菅生

奥野モータース社長の奥野貴浩さんにお話を伺った。同行は北嶋夏奈さん。奥野さんは菅生神社の総代である。総代は班長5人のうち1人が1年ごとに持ち回りで務める役職となっている。大聖寺菅生の獅子舞はもう少なくとも20年は実施していない。神社の隣にある公民館に保管されている黒い獅子頭は、富山らしい蛇の目のデザインを持つ。獅子頭の裏には平成5年12月に井波で塗り師の太嶋明雄氏によって塗り直しの修復が行われたことが記されている。また彫りは渓久刀氏によるものだが、新調された年代については不明だ。

※石川県教育委員会の獅子舞緊急調査報告書(1986年)によれば、菅生の獅子舞は江戸時代に江戸から獅子舞を習ってきたのが始まりのようで、昭和40年(1965年)より獅子舞の復活が困難になったと書かれている。

また、奥野さんは神社の総代である一方で、弓町の青年団もされており、現在も大聖寺弓町で獅子舞を舞っている。大聖寺弓町の獅子舞は4月の桜まつりの時のみ実施しており、その時に近隣の町内に舞いに行くことはある。昔は十万石祭りの時にも獅子舞をしていた。現在、青年団は現在12~3人が所属しており、一番若い人で30歳くらいだ。それ以上の人が基本的には所属しているが、実際年齢の制限は設けずに獅子舞に関わってもらっている。奥野さんは今41歳で、現役の青年団員だ。弓町の獅子舞は大聖寺岡町に習ったことに始まる。太鼓2人と獅子3人で実施する形で、現在も岡町に似た獅子舞を行っている。

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