2017年12月16日は、僕が管理人をしている東京都日野市築150年の古民家「ヒラヤマちべっと」の一周年記念だった。
昨年、12月16日に一品一灯の会が行われたことが「ヒラヤマちべっと」の始まりだった。当時は、空き家だったので、電気もガスも水道もろくに使えない中で、地域の人が集まり、1人1品食事と、1つの灯を持ち寄って古民家をどう活用していこうか話し合われた。それからというもの、毎月1回の頻度でお花見や、夏祭り、さんまを食べる会など、季節に応じた食事会を開催して来た。
今回は、13回目の一品一灯の会であり、一周年記念の特別な会でもあった。
<スケジュール>
第1部13:30〜17:00 ピザづくり体験
第2部17:00〜20:30 1年振り返りと今後について&鍋を食べながら飲み会
会はキッチンカーの登場から始まった。
古民家の庭の体温が1℃高くなった瞬間でもあった。
講師の加納さんは、ピザ作りの名人。
キッチンカーを乗り回し、様々なイベントでおいしいピザを提供されている。
(村山屋・デエダラ焼き・ピザ パンhttps://www.facebook.com/deedarayaki/)
手順は以下の通り。
(こねる〜1次発酵〜小分け〜2次発酵〜トッピング〜焼き)
ひとグループは、1から作る。
もうひとグループは、トッピングのところから作る。
子供を背負いながら、生地を伸ばすお母さんもいる。
出来た生地を発酵させるのに1時間。
こういう時に遊べるものがあると便利。上智大学から来た留学生たちは、ジェンガにハマっている。このように、場所に多くの人が集うようになると、みんなが置いていった遊び道具が必ずどこかで役に立つと感じる時がある。
できたピザは、本格的な耐熱陶器製釜で焼き上げる。
完成!!!
ふわふわなマルゲリータにいくつかトッピングがされている感じ。
もりもり食べる。
第2部は、鍋をつつきながら飲み会を開始。はじめに、一人一人が自由に自己紹介。型にはまらない自己紹介がこの場所らしい。今回から、名前シールを服にペラっと貼っている。名札を首から下げると、なんかワークショップっぽくて、雰囲気に合わないと運営のこまちゃん。なるほどと思う。あと、受付も使い古したノートに名前を書いてもらっている。このアットフォーム感を最大限生かしたい。
この場所は、どう活用されて来たのか、今後どういう活用をしていきたいのか、そういうお話をさせてもらう。ワイワイしている中での発表は、緊張せずにリラックスしてできる。定期的なイベントを主催してくださっている方や、初期から一品一灯に関わっているメンバーも紹介する。
それから、最後に、お正月明けの一品一灯の会で、次回やるとしたらどんなことをしてみたいか、紙に書いてもらう。
一品一灯の会の最後はいつものヒラチベポーズ。ヒラヤマちべっとは山っぽいということで、山のポーズになった。
次回の一品一灯の会は、1/7(日)に開催予定だ。(基本は毎月第1日曜日開催。)
これからの一品一灯は、子供向けの定期イベントのお試しバージョンの意味合いでやりたい。多摩地域の子育て世帯の割合は全国平均より高く、ただ子供の安心して預けられる場所がたりてないというニーズがある。今までの地域の方々が集まってこの場所をどうしていくかを考える食事会としての機能は残しつつも、子供が安心して遊べる場として、活用を進める上での、お試しイベントという意味合いをもたせていくということだ。
一品一灯でイベントを開催していただいた方が、場所を気に入って、現在行われているような寺子屋、遊び場、子ども食堂、映画上映会のように、定期的なイベント開催をしていただけるようになったらとても嬉しい。
イベント主催者同士、子どもという共通の関心テーマ(共通言語)のもとで交流できたり、参加者も参加したいイベントの選択肢が増え、横のつながりの好循環が生まれる。
これからは、地縁の場づくりはもう古い。家を村総出でつくったり、道路を近隣住民総出で作る時代ではない。今は、地縁の暖かさを残しつつも、テーマの場づくりで考えた方が良いと感じる。インターネットの発達で、関心あるテーマで個人と個人がつながるより自己実現しやすい時代になった今、1つの共通言語を持って交流できる場づくりを各所で行なっていきたい。よく場づくりの世界で語られることの多い「多世代交流」もそこがベースになる。ヒラヤマちべっとはそれを「子ども」というキーワードに絞る方向性だ。
長くなりましたが、一周年を迎えられたのも、いつも関わってくださっている皆さんのおかげです。いつも本当にありがとうございます。今後も面白くて楽しい企画をたくさん開催していきます。初めての方も、ぜひお気軽に遊びにお越しください。今後ともヒラヤマちべっとを応援よろしくお願いします。
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築150年の古民家「ヒラヤマちべっと」
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(管理人・稲村)