東京都日野市の古民家「ヒラヤマちべっと」では、子育て関連のイベントが続々増えている。
昨日初めての開催だったのが、「子連れ映画&哲学カフェ」だ。地域のママ・かよこさん主催。大人12名、子供8名の参加だった。
備品もきちんと揃って本格的なイベントになった。
アルミマットの上に毛布を敷いて、暖かくして、天窓を塞ぎ、窓際のシャッターを締めて、暗くてオシャレな環境を作った。
主催者のかよこさんは、子守りをしながら司会をしてくださった。ほかの参加者の皆さんも、小さいお子さんの面倒を見ながらの参加。遊び場になる時には、頭を子供がぶつけないように机を隅に寄せたり、紙は食べちゃうので上にあげておくとか、オムツ替えスペースやお昼寝スペースを確保するなど、様々な準備が必要となる。
子供は、畳の部屋に。木の敷居をつけて、子供を遊ばせておく部屋をつくる。
大人は哲学対話をスタート。仕事のやりがいを感じる時は?などのテーマを持った普段考えないようなテーマについて一人づつ話をしていく。
みんな仲良くなったところで、戦争や平和に関するアニメーション映画や、RAPのあいうえお作文のような短編の映像を観る。
最後はみんなで感想を述べあって、イベント終了!
このイベントの面白いところは、子連れのファミリーが遊びに来るのに、内容は子供向けではなく大人向けであるという事だ。子供は遊ばせておいて、大人が楽しめるイベントとなっている。小さなお子さんがいる家庭は、子育てが大変でプライベートがなかなか取れない。静粛な映画館に映画を観に行くことなど当然できない。だからこそ、こういう場が求められている。
東京都日野市の古民家「ヒラヤマちべっと」では、他にもこんな子供向けのイベントが開催されている。
・寺子屋
親御さんは、子供の宿題を見るのが大変。毎週木曜日に17:00~19:00で、古民家を開放して、宿題を見る時間と遊ぶ時間を設けている。塾講師のまっほー主催。
・子供の遊び場
そもそも、公園だと、親御さん同士が繋がりにくい。子供も友達と遊ぶ場を求めている。気軽に繋がれる場をイベントとして設けるのがこのイベント。毎月1回不定期で開催。工作系のイベントが多い。地域の愛子さんと奥澤さん主催。
・子供食堂
地域の子供の居場所に、学生が関わることが新鮮。なかなか繋がる機会が無いところが繋がることで、新しい価値が出来ている。子供にとって学生はより子供目線で一緒に遊べる仲間。両者が遊びや食を通して繋がる。毎月第3日曜日に開催。学生団体c-plant主催。
このように、地域には、たくさんの「子供の居場所」が求められている。
これだけ細分化されたイベントが生まれていて、これだけのニーズが存在している事に今さらながら気づき、驚いた。