僕は東京都日野市の築150年の古民家「ヒラヤマちべっと」で、子どもを核に地域がつながる場をシェアハウスとイベントスペースという形で提供している。
これと近いコンセプトで空き家活用が進もうとしている地域があるという。
それが、神奈川県逗子市だ。
昨日これは行くしかないと思い、2時間以上電車に揺られて、やってきた。
新逗子駅。
ここから歩くこと、40分。
空き家レンジャーというユニークなコミュニティ・ものづくり集団があるので、せっかくだからアポ無しだけど遊びに行こうと思い、行ってきた。山道坂多し。
写真撮ろうと思ったけど、充電切れてダメだった。結局誰もいなくて、隣のお家のおばあちゃんとしゃべって帰ってきた。笑
(リンクはこちら→https://reallocal.jp/31470)
それから、市民交流センターで、まず空き家を使っている、あるいは、空き家活用を促進する市民団体の動きについて伺って来た。この地域は、とても人気なエリアのようで、行政が介入しなくても自然と空き家を使いたい人が出てくるため、不動産屋が物件を抑えていて、行政からの支援というのは特にやっていない模様。都市部への利便性のためだろうか。来てみて、意外と山がちな地形に、空き家はたくさん存在するんだろうという予想はすぐに外れた。
イベントの前にちょっとハローリノベーションの濱口さんと話をする。
空き家マッチングのプラットフォームを運営されており、ぜひ一緒にプロジェクト立ち上げをさせていただけたらと感じた。
それからイベント参加。
充電回復。
前置きが長くなったが、逗子出身の子育てしているdocomoの社員さんを中心としたメンバーが、空き家を活用して、場づくりを進めるらしい。
物件がまだ決まっていないが、ひとまずビジョンに関心がある人を巻き込んで、アイデアを出すワークショップとしての位置付けでイベントを今回企画されたようだ。
課題意識は、ママの育児中のケアが必要である点、そして、共働きをサポートする環境が必要であるという点にあるようだ。そこで考えたモデルが、キッズ関連の複合型施設で、コワーキングスペース、キッズスペース、子ども食堂、ゲストハウス、シェアハウスなどをつくるというもの。
逗子市は、財政的に厳しく、空き家活用や市民団体に対する補助金、助成金がない。今後、人口減少時代で税収が減っていくため、このような自治体は増えていくと考えていて、業務委託も、指定管理までもどんどん無くなっていくと考えていて、自立型のモデルをどんどん増やしていかねばならないし、個人的には市民活動の採算性のなさがとても危ういと常々感じる。今回も自立型のモデルを作ることが大前提で考えられている。
ワークショップでは、ブレストを行なった。
面白かったのは、地域のママさんを楽にするサービス。家事をしなくてもいいように、「子どもを預けてお風呂に入れてくれて、宿題も見てくれて、洗濯もしてくれてみたいな雑務を投げられる場所」とそれに加えて、「子どもの靴下を縫ったり、お料理を教えたり、得意を内職に繋げられる場」を作るという発表。
また、「オンラインで子育てに関する悩み、例えば食事に対する塩加減はどうしようとか、そういうことを情報共有してオフラインで解決していく場」を作ったらいいのではないかという発表もあった。
あとは、どのハコを使って取り組むかという問題があって(逗子市内で不動産探し中のようです)、ここでの良いアイデアもハコが決まらないとできることとできないことがあるので、地に足がつかず、今回のワークショップの参加者の巻き込み方など今後の動きが不明確になりがちだと感じた。ただ、今回同じ領域でビジョンを描くもの同士、学びやつながりができたことは、とても良かった。個人的には、かなり領域の近い取り組みで、このプロジェクトには、何らかの形で関わらせていただけたら嬉しい。昨日は素敵な出会いをありがとうございました。
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〒191-0055
東京都日野市西平山4丁目18-12
築150年の古民家「ヒラヤマちべっと」
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(管理人・稲村)