コミュニティのデザインとの関わり度合いを考えてみたところ、3段階が存在するのではないか、という仮説が立てられた。中心に行けば行くほど、公益性とコミュニティデザイン性が高まると考えていいかもしれない。
Aコミュニティのデザイン
これは、コミュニティデザイナーとして、コミュニティのデザインにがっつりと専門的に関わることができる仕事である。ただし、公からの仕事の依頼となるため、内容的には自由度が低くなる。
B周辺の職能
これは、コミュニティが存在しうるオフラインの場所に関する職能である。
例えば、建築士、不動産屋、不動産鑑定士、土地家屋調査士、ランドスケープデザイナー、庭師、インテリアデザイナー、家具職人、などである。土地や建物、公園などのハードに関わる仕事である。さまざまなコミュニティをハードのデザインと一括で提供できるので、きちんと仕事として自由度をもってお金の回る仕組みも作りやすい。コミュニティ量産型の働き方ができる。
Cプレイヤーとしての職能
塾講師、カフェオーナー、アーティストなどのコミュニティの中で何をするかという領域で活動する人もいる。完全にコミュニティデザイナーとの兼業はできない立ち位置で、自分の城をもってコミュニティを作る発想である。ここを無理にコミュニティデザインに引っ張りこもうとすると、何がやりたいのかわからない人になる。