東京都日野市の古民家で子供食堂「まるっと」を開催しました♫

東京都日野市築150年の古民家「ヒラヤマちべっと」では、毎月定期的なイベントを開催している。

昨日は子ども食堂「まるっと」を開催した。

毎月第3日曜日に開催していて、学生団体c-plant主催のイベントである。

参加費は、こども無料、大人300円と手軽に参加できる。

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いわゆる一般的な子ども食堂は、貧困家庭を対象にしているが、それだと敷居が逆に高くなり、根本的な場作りの問題が解決されないという問題意識がある。

そんな中で、貧困の有無にかかわらずメインの対象を子どもとしながらも、多世代が関わりやすい雰囲気を作るのが上手いのがこの団体の特徴である。参加費を見ると、一見資金が回るのか?という疑問が出ると思う。

しかし、学生だからこそ多くの人にも応援してもらいやすい立場にあり、行政、フードバンク、せせらぎ農園、その他企業の応援のもとでイベントを行っている。また、巻き込み力を生かし、子どもだけでなく、大人をとにかくたくさん呼べるという背景がある。

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主催が学生ということもあり、子供と歳が近く同じ目線で対等に接する感じが僕はとても好きだ。開放的な古民家の部屋や庭で、子どもと学生が一緒にはしゃぐ姿は、他の子ども食堂では、なかなか見られない光景なのではないか。楽しい雰囲気というのが人を集めるのは間違い無い。今では、うちの古民家でもっとも平均参加者数が多いイベントの1つとなっている。

 

さて、今回は

「持てる水」を作った!

(毎回15:00〜17:00は遊びの時間だ。)


東京都日野市築150年の古民家で食堂

 

 

 

また、シシリアンライスも🍚

(毎回17:00〜19:00は食事の時間だ。)

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他にも定期的なイベントは多く開催している。

以下が主なイベントだ。

<定期的に開催されるイベント>
①一品一灯の会
2016年12月に始まった最も地域に開かれた歴史あるイベントです。当古民家「ヒラヤマちべっと」は、もともと3年間空き家で、電気・ガス・水道が十分に使えない中で、地域に開かれた場としての活用を模索するため、まずは1品の食事と、1つの灯を持ち寄り、楽しくワイワイお酒を飲んだのが始まりです。それから、毎月1回、このイベントは開催されることになり、翌年の1月はお餅を食べ、2月はバレンタインのチョコを作るなど、季節の旬のものを食べたり鑑賞したりするようになりました。参加費は500円で、小さいお子さんやお母さん、学生、社会人、ご高齢の方、多世代の方が参加しやすい内容になっています。また、一品一灯の会は、子供のイベントをお試しで開催してみたいという方の持ち込み企画もあります。ぜひ、シェアハウスの雰囲気を見るのと合わせて、イベントの雰囲気を見たり、地域の方々など古民家に集う人と話すチャンスですので、ぜひご参加ください。現在の主催者は、この古民家の管理人である稲村と、地域の方々です。

寺子屋
毎月第2日曜日に開催しています。近所の子供達(主に小学生)が5〜10人ほど集まり、まず学校の宿題をやります。終わった人から、それぞれその日によって違った遊びを始めます。絵を描いたり、人狼をやったり、料理を作ったり、楽しい時間を過ごします。2018年からは遠足企画で、お笑いを観たり、山登りをしたり、というプログラムも企画しています。主催者は2017年3月に大学を卒業し、塾講師を始めた小林くん(まっほー)です。

③子ども食堂
毎月第3日曜日に開催しています。15:00〜17:00に子どもとパズルやゲームなど遊びをしてから、17:00〜19:00でフードバンクや農園から提供していただいた野菜などを使った料理がふるまわれます。19:00で子ども食堂は一旦解散し、それからは毎回残った大人たちで大人食堂という飲み会が開催されます。参加者は子どもだけでなく、お母さんや、主催者である大学生や、社会人や地域の方など多世代に渡ります。多い時には、小さい古民家に50人ほどの人が集まる、大人気のイベントです。主催者は、学生団体c-plantです。
(学生団体c-plantのfacebookページはこちら→https://m.facebook.com/cplant0930/?locale2=ja_JP)

④子どもの遊び場
毎月1回どこかの土日で開催される子ども向けのイベントです。パズルづくりやコマづくりなど、講師の方を呼んで、工作をすることが多いです。参加者は、地域のお子さんとお母さんやお父さんとでご家族で参加される方が多いです。学生の方も数名います。主催者は、「ヒラヤマちべっと子ども班」の奥澤さんと愛子さんです。

⑤映画上映会
子どもを預けて遊ばせながらも、ママが子育てなどに関して情報を共有したり、ワイワイ楽しめるような企画があったらということで、始まったのが映画上映会です。映画は子供も楽しめますが、ママが楽しめる映画になっているのが特徴です。比較的小さなお子さんをお持ちの方は、自分の趣味の時間を取ることができないという悩みもあるでしょう。そのような方にぴったりのイベントです。主催者は、地域で子育てされながらも積極的に活動されている佳代子さんです。(開催は不定期です。)

 

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〒191-0055
東京都日野市西平山4丁目18-12
築150年の古民家「ヒラヤマちべっと」
(連絡先:info.kiteminka@gmail.com)

colish.net



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<稲村行真プロフィール>
1994年生まれ、千葉県出身。
古民家冒険家。
大学生時代に、100軒以上の日本の伝統的な古民家を訪れ取材して、卒業論文にまとめた。卒論のテーマは「古民家の価値について」。
東京から石川までの約450kmを2週間かけて徒歩で移動し、道中30軒以上の古民家を取材した「古民家冒険project」で、NHKテレビ「おはよう日本」等のメディアに掲載。
2017年4月から、東京都日野市の築150年の古民家を活用して、コミュニティハウスを運営。子どもを核として地域がつながるシェアハウスとイベントスペースを運営している。この活動により、交流ある暮らしの場をデザインしている。

世田谷の空き家活用ワークショップに参加してとても勉強になった話2

今日は、先週に引き続き、世田谷での空き家活用ワークショップに参加してきた。

世田谷の代沢の物件で何ができそうかを、各グループ発表を行ったので内容をまとめてみた。

 

 

<発表>


①みんなのお茶の間


学生が運営主体で団体を組織して、地域のサークル活動をコーディネート。すぐに始められる一方で、街に対する還元が少ないという一長一短なプラン。地域的な課題としては、学生が街に関わるしくみが必要であるという課題、地域のサークル活動をやる場所が不足しているという課題があり、そこに着目したプランと言える。マネタイズは、場所貸しがメイン。


②コミュニティハウス『結』


学生のディレクターが住み込み、地域の人や団体をディレクションして、スペース貸し出しを回していくやり方。このプランも、地域の団体の活動場所がないという課題と、あとは人材育成の観点からアプローチしている。3年スパンでディレクターが卒業していく仕組みで、地域おこし協力隊の仕組みが使えるかも?みたいな議論にもなった。地域に人材がどう根付くかという視点がこのプランの肝。マネタイズは月2万円の会費制の学童を導入と場所貸しによって回していく。


③代沢⭐︎散歩部


散歩に関する部活を空き家を拠点に作っていくというもの。部活の例としては、着物部(着付けをしてから散歩)、いけモンGO部(いけている人探し)など。街に対して、住民が興味を持っていく仕掛けとしては、ちょうどいい。事業性を前面に出さないラフな企画でありながら事業としてしっかり回っていく仕組みだ。月額会員制5000円(繋がるためのお金)をメインとして、シェアキッチンなどのオフ会貸出なども行っていく。物件は情報共有や着替えなどの場として役割を付加する。人付き合いは固定メンバーだと飽きるという特性があるため、新しい人が口コミなどで入ってくる必要がある。スペースとの親和性を高めていく必要がある。ローカルな中で興味のある人同士が繋がるのはコミュニティが最適化できて最強であるとも言える。運営主体はホームオーナーズアソシエイション(空き家オーナー及び運営者の集まり)とする。


④ひだまり通りプロジェクト


密集している住居にゆとりを作ることで、引き算で環境を豊かにするというプロジェクト。大幅な減築をすることで、地域に経済を還元する。庭スペースに畑、直売所を設置して、レンタルスペースを回す。空間づくりで付加価値高めているので、一杯800円でもいい。オーナーが主要なキャラクターとしてビジョンを提示して、その人の想いや世界観で事業をしっかり作っていくというモデル。


⑤朝から始まるご近所づきあい


フロントガーデンでイメージを作り、カフェ、レンタルスペースでマネタイズ。希望的観測で、地域の意見をすくい上げて事業をする方式。極端なことを言うと、真っ白な状況から、事業をひとまず始めてみて、市場の反応を見ながら徐々に事業を洗練させていくというモデル。

 

空き家活用のモデルは本当に様々だと感じた。

今後の空き家活用について引き続き模索していきたい。

 

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空き家は物件同様に、庭に着目したら魅力が引き出せるのか!?

今日は、東京都日野市の築150年の古民家で、運営メンバー、日野市の都市計画課の方々、建築家の和久倫也さんとで庭に関する作戦会議が開かれた。

 

空き家には、当然庭がある物件が多く、住む人が庭に興味があるかないかによって、手入れされるかどうかが変わる。

そして、各空き家の庭がうまく活用されるか否かで街の雰囲気さえも変わってくる。だからこそ、まちづくりと空き家の庭活用はセットで考えなくてはいけない。

さて、これからこの場所の庭づくりはどうなっていくのか。

今回は、和久さんを中心に、庭づくりについてアドバイスいただいた。

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まずは、湿気がたまっている箇所から。

物件と外界の狭間に溜まる用具や肥料は、湿気を作ってしまっていた。

こういうところは、蜂の巣などができやすいそうだ。

きちんと手入れの必要がある。

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家と外界との境界には、草も生い茂る。

上から撫でるように鎌で刈って行くのがよくて、根こそぎとると良くないそうだ。雑草も意味あってそこに生えていて、自然の循環ができているので、それをより生かす方向で草刈りしなくてはいけない。除草剤を使うと早いが、人工物なので、自然界にもともとないもので、農作物は食べられなくなる。ある種の虫や植物の増殖にもつながる。結局いたちごっこなので、やめるべきである。

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このように、木の枝や葉が密になっているところは、空いてあげるのが良いそうだ。あまり変化は感じられないが、きちんと木が元気に呼吸できる環境を整えることだ。

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ここもそう。

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右のサルスベリは本当にたくさんのツルが絡まっていた。これには、理由があって後ろの塀があるために栄養を取ろうと植物が必死にもがいたということのようだ。

「本当はこの塀を取っ払いたい!」と和久さんはおっしゃっていた。

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畑の畝は、水の循環に良い。

欲を言えば、この畑の脇にいくつか穴を60cmくらい作っておくことで、より良く循環していくようだ。

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穴とともに、30cmくらいの幅の通り道を作って左方向に抜けて行くような形が良いらしい。

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草刈りは、根こそぎじゃなくて、撫でるように刈る。自然界はみな螺旋状に回っているので、草刈りも螺旋を描くように自然と調和して行うと気が良くなる。

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空気の通り道。穴を掘る。

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その上に軽く枯れ草を置くと良いようだ。うちは、生ゴミを堆肥にするために畑に植えているが、とにかくいろんなものを多様に混ぜ込んだ方が良いらしい。生ゴミと枯れ草を一緒にまぜるとか!

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塀のこれ。飾りかと思ったが、これがあることで空気の通りが良くなるようだ。台風が来ても圧力を逃すように働く。

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地面をどう掘れば水の流れができるのか。

 

ここにも。

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ここにも。

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アプローチの設計を考える。

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なんと、門の中の水の通り道をしっかりして気をよくすることで、10m先の駐車場の水たまりがなくなるという!

なんと、魔法をかけるような離れワザがあるもんだと感心する。

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塀の下の空気の通り道はふさがないこと!

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段差の斜面の手前は、土が硬い。

溝を作ることで、水がどんどん庭の外へ流れて行くのを防ぐ。

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サルスベリは最近剪定をしたばかり。

切り口に木工用ボンドを塗ると、木の中に水が入って腐食することがないそう。

そんな知恵があったとは!

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周りが石やコンクリートに囲まれたこのスペースにサルスベリの根っこ。

窮屈で改善の余地あり。

コンクリート部分を土にして行くのが良さそう。

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門や、入り口の扉を家と調和させたデザインにして行く方向性も考えていく必要がありそう。

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郵便ポストも高すぎるので、少し低めに設置してもいいかもしれない。

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本当に和久さんの自然と調和していく感覚には学ぶことが多い。

和久さんだけにワクワクする。

空き家は、なかなか手入れをおろそかにしがちな、庭や畑をひっくるめて全体的なバランスで自然と調和していくデザインを考えていくべきだ。

仕組み化していく観点からいえば、

農家、家庭菜園、庭師、ランドスケープデザイナー、木材DIY業者、といった空き家周辺領域のネットワークを、まずつくる。そして、空き家の活用イベントやワークショップ、あるいは、アドバイザーのような形で入っていく仕組みがあればもっと空き家活用の多様性が生まれると感じた。

また、地域とつながる窓口として、多摩地域の農家さんの野菜を古民家の前で無人販売の直売所として設置してみたい。

古民家の物件→庭→地域という流れ、導線を作って、エリアとしてとても魅力的な場所にしていきたいと感じた。

 

#空き家#場づくり#コミュニティ#遊び場#起業#シェアハウス#イベントスペース#コミュニティデザイン#交流#ワークショップ
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築150年の古民家
(連絡先:info.kiteminka@gmail.com)

 

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<稲村行真プロフィール>

1994年生まれ。
大学生時代に、100軒以上の日本の伝統的な古民家を訪れ取材して、卒業論文にまとめた。卒論のテーマは「古民家の価値について」。
東京から石川までの約450kmを2週間かけて徒歩で移動し、道中30軒以上の古民家を取材した「古民家冒険project」で、NHKテレビ「おはよう日本」等のメディアに掲載。
2017年4月から、東京都日野市の築150年の古民家を活用して、コミュニティハウスを運営。子どもを核として地域がつながるシェアハウスとイベントスペースを運営している。この活動により、交流ある暮らしの場をデザインしている。

 

世田谷の空き家活用ワークショップに参加して、とても勉強になった話。

このワークショップに参加してきた。(1/13日時点)

↓↓↓↓↓

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 世田谷もおもろいワークショップやってるな!ということで、あわよくば、次のプロジェクトに繋げたいという期待を胸に参加してみた。流れは以下のようであった。

 

①街歩き(9:30〜10:30)

地図を片手に、駒場東大前駅から、近代農業発祥の地「駒場野公園」を抜け、対象物件や公共施設(町会会館・地区会館など)を周り、池ノ上駅までの1時間ほどのコースだ。閑静な住宅街が大半で、建築的にはクリエイティブというよりは機能性が重視された建物が多く、住民同士の交流はとても少ない地域という印象だった。ただし、池ノ上駅周辺は、下北沢に近いため、商売っ気があり土地もやや安価なため、今後発展しそうな雰囲気を感じた。また、住宅の空間設計がおしゃれで、空間に対する要求が高く、ハードを担う建築家とも相性が良い街であり、僕のようなソフトを担う人は、ハードの人々との連携がより必要な街だと感じた。

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②講師の方々から(12:30〜14:00)

エリアリノベーションを得意とする内藤さんからのお話で印象的だったのはパブリックマインドのことだ。空き家は増えるばかりで地域が衰退していく中で、みんなが残したい!というパブリックマインドが集中するところを優先的に活用していく政策だ。これは、コンパクトシティの議論とも繋がるのかなと感じた。

また、もう終わる寸前の街を復活させたいときに、廃業になったお店の外観に行ってみたい店の絵を描きまくったところ、話題になったシアトルの事例は、リセットして挑むまちづくりの面白い例だと感じた。

また、建築を得意とする門脇さんからのお話で印象的だったのは、昔は駅に近いエリアはネットでいうSEOに強いイメージでアクセサビリティが高かったが、今は駅から遠く離れたところでも、SNSの発達などでコアなファンに支えられるところが存在し、遠く山口から世田谷に通う人もいるところがあるという。具体的には、カードゲーム大会が開かれる唯一のカフェなど。これは、とても僕の今手がけているヒラヤマちべっとのプロジェクトと同じ考えで共感した。

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③ワークショップ&中間報告(14:00〜18:00)

グループごと、講師の主導のもとで、議論を交わし、対象物件の活用案を考えることをゴールとして話し合いが行われた。

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【ワークショップでの議論】

僕が参加した班の議論について。

個人的に、世田谷といえば、芸能人がウロウロしていて、ベンツとか超高級車を乗り回しているイメージだ。地域に空き家を開く際に、地域活動に関心ある層がどれだけいるのか、というのは興味があった。

実際には、下北沢や三軒茶屋など便利でおしゃれな下町感ある街並みが揃い、満ち足りてそうな世田谷ではあるが、課題もあるという。それは、40代の層が住みやすく、やや若者層を取り込めていないという点、または、趣味嗜好性が似通った人が集まりそうな点から、単一民族的な街並みになっているということである。もっと多様性を受け入れる寛容さを作っていけたら、この街並みは変わるんじゃないか、もっと住み良い街になるのではないか、という議論になった。具体的なプランは、来週に持ち越しという形。

 

【プランをまとめる技術】

様々な意見を持ったグループの参加者をどうまとめるかという点について、僕らの班のファシリテーターの建築家・門脇さんはとても上手にされていたのでフローをまとめる。

 

雑談含む自己紹介(5分)×6人

それぞれが持っている問題意識や感じたこと(10分)×6人

話した内容をフセンでまとめる(5分)

分類分けをする(1分)

プランニング(20分)

・マチの特性

・コンセプト

・場の特性

・ターゲット

・プラン内容

 

これをみたらまず感じるのは、プランニングの時間が非常に短いこと。それぞれの問題意識や感じていることを自由に話して引き出す時間を1時間半とって、まとめるのは約1/4以下の時間でまとめきったということだ。

(これに関しての効用は、この人類学者の方のブログにも書かれていました。

https://aco-tokyo.com/journal/thinking/157/)

 

プランニングやマネタイズを意識すると、まず内容が硬くなる。

それは一切考えずに、たっぷりと対話に時間をかけ、ラストの30分で対話で多く出てきた「寛容性」を上手く拾い上げ、コンセプト設定する。あとは、役割分担して、発表を仕上げるということだ。しかも、発表の形式はなんと今回、「掛け軸」を使った。目を引く差別化できるデザインとはこのことだ!

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今回は、あくまでも中間報告。

来週の最終プレゼンが楽しみだ!

 

#空き家#場づくり#コミュニティ#遊び場#起業#シェアハウス#イベントスペース#コミュニティデザイン#交流#ワークショップ
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<稲村行真プロフィール>

1994年生まれ、千葉県出身。
中央大学法学部卒。学生起業経験あり。大学生時代に、100軒以上の日本の伝統的な古民家を訪れ取材して、卒業論文にまとめた。卒論のテーマは「古民家の価値について」。
東京から石川までの約450kmを2週間かけて徒歩で移動し、道中30軒以上の古民家を取材した「古民家冒険project」で、NHKテレビ「おはよう日本」等のメディアに掲載。
2017年4月から、東京都日野市の築150年の古民家を活用して、コミュニティハウスを運営。子どもを核として地域がつながるシェアハウスとイベントスペースを運営している。この活動により、交流ある暮らしの場をデザインしている。

 

東京都日野市築150年の古民家「ヒラヤマちべっと」で1月の一品一灯の会を開催しました!

1月7日は、東京都日野市築150年の古民家「ヒラヤマちべっと」で、新年一発目の一品一灯の会だった!

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一品一灯の会とは、2016年12月16日に始まった、食事会。古民家が、3年間空き家だったため、電気・ガス・水道がろくに使えず、ひとまず1人1品と1つの灯を持ち寄り、この空き古民家をどう活用していこうか話し合ったのが由来。それ以来、月一回開催して、それぞれ子どもに関するテーマを設けて、開催を行っている。今年からは、毎月第1日曜日に開催している。

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まずは、ヒラヤマちべっとについての紙芝居からSTART。

内容は来てからのお楽しみ。(笑)

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第1部は、17:00〜書き初め会。

ただ、文字を書くだけでは面白くないので、交流型のワークショップにした。

昨年の振り返りと今年のイメージを書いてから、抱負を書き初めで表すことにした。

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ちなみに僕は、

①大学を卒業してから、仕事を形にしないといけないと試行錯誤した。ヒラヤマちべっとに管理人として入ってSTART地点に立てた。一方で、自分の発想がぶっ飛んでいないと感じた。
②ぶっ飛んだことをやりたい。
③冒険

にした。(笑)

みなさん、真剣に書いている。

 

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さあ、筆を持って!!!

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皆さんの作品は、こちら。

僕の作品は、余裕がなかったので後で!

皆さんにこの文字に込めた意味を語ってもらい、自己紹介ということにしました。

みんな自由な発想で、面白いな!と感じた。

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僕のお気に入りは、子供が書いたこれ。

たらばがに

今年の抱負にするほど、食べたいのだそうだ。(笑)

小学生ながら、高級な食材をよく知ってるな、と感じた。

僕もタラバガニを食べたくなった。

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第1部の書き初め終了後は、第2部18:00〜の飲み会。

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今回は、七草がゆ

最近は、七草の値段が高い!

3人前のひとパックが500円くらいする。一度作ってしまえば、そこら辺の畑の大根の葉をもらって入れるのと、大して見栄えが変わらないのに、高すぎるな!と感じる。しかし、きちんと七草を買い揃えて、作った。

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お雑煮も作った!

餅は、焼く派か、そのまま入れてとろけさせる派か、みなさんどっち派なんでしょう。今回は、半々にしておいた。

味付けも、醤油、みりん、酒で、うどんのつゆと同じ味にしたけども、味噌派とか各家庭によって違うんだろうな、と感じる。

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みなさんの活動のお話を伺いながらも、古民家のこれからについてお話して、たくさん情報交換するとともに、楽しむことができた。初参加の方も多く、とても賑やかでどんちゃん騒ぎの面白い会になった。

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やはり、ヒラヤマちべっとの良さは、

自由さ」と「アットホーム」なところにあると感じる。

今後も、良さを大事に生かしつつ、イベントを作れたらと考えている。

 

次回は、2月4日の13:30〜パンづくりワークショップを開催します!

武蔵村山市からキッチンカーで、加納さんがヒラヤマちべっとに再登場!

ぜひぜひ、ご家族そろって、ご参加くださいね。

(イベント詳細は、下記のfacebook公開ページのリンクからご確認ください。)

 

 
#子ども#場づくり#コミュニティ#遊び場#起業#シェアハウス#イベントスペース#コミュニティデザイン#交流

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<稲村行真プロフィール>
1994年生まれ。大学生時代に、100軒以上の日本の伝統的な古民家を訪れ取材して、卒業論文にまとめた。卒論のテーマは「古民家の価値について」。
東京から石川までの約450kmを2週間かけて徒歩で移動し、道中30軒以上の古民家を取材した「古民家冒険project」で、NHKテレビ「おはよう日本」等のメディアに掲載。
2017年4月から、東京都日野市の築150年の古民家を活用して、コミュニティハウスを運営。子どもを核として地域がつながるシェアハウスとイベントスペースを運営している。この活動により、交流ある暮らしの場をデザインしている。


【2018年に向けて】

2017年は、激動の一年でした。
大学を卒業して、就職せずに独立という進路を選択したこともあり、まだまだ未熟な中で試行錯誤の日々で、本当にたくさんの方々にお世話になった年でした。

 

自分がやりたいことは、繋がりたくても繋がれていない人と人とを繋げ、地域や個人にとって必要なコミュニティをデザインすることです。それを、人が最も欠かすことのできない衣食住のうち「住」の領域で展開しています。

 

この活動は、自分を支えてくださる皆さんがいてこそ、出来ることです。与えてもらってばかりなので、2018年は自分からまず与えることを意識して、さらに価値ある人間になり、楽しさを創り出せるように、今までの活動は継続しながらも、新しい活動を開始します。今年もよろしくお願い致します。

 

①コミュニティづくり(シェアハウス・イベントスペース)で次の物件活用開始と、オンラインでの横のつながりを強化。
②コミュニティをデザインするワークショップやイベントの開催。
③冒険企画第2弾の開催。参加型の旅企画を検討中。

 

 

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<昨年の出来事振り返り>

【3月】中央大学法学部を卒業
【4月】東京都日野市の古民家「ヒラヤマちべっと」の管理人として住み始め、イベントスペースの運営を開始。
【6月】東京-石川徒歩の旅「古民家冒険Project」の開催。450kmの道のりを2週間で歩き、道中30件の古民家を取材。
【8月】「ヒラヤマちべっと」でシェアハウス運営を開始。
【12月】「ヒラヤマちべっと」の食事会である一品一灯の会が一周年。活用開始から一周年。

東京都日野市築150年の古民家
「ヒラヤマちべっと」
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2017年はみなさん、本当にお世話になりました。2018年もよろしくお願いいたします。

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<稲村行真プロフィール>

1994年生まれ。大学生時代に、100軒以上の日本の伝統的な古民家を訪れ取材して、卒業論文にまとめた。卒論のテーマは「古民家の価値について」。

東京から石川までの約450kmを2週間かけて徒歩で移動し、道中30軒以上の古民家を取材した「古民家冒険project」で、NHKテレビ「おはよう日本」等のメディアに掲載。
2017年4月から、東京都日野市の築150年の古民家を活用して、コミュニティハウスを運営。子どもを核として地域がつながるシェアハウスとイベントスペースを運営している。この活動により、交流ある暮らしの場をデザインしている。

【2日目】石川→東京 年末弾丸ヒッチハイクの旅〜交流を考える〜

2日目。

石川県金沢市の古民家ゲストハウス白でタイ人と話をした。

ゲストハウスは、様々な国や考えを持った人と交流ができるのは楽しいし、人脈がどんどん広がっていく感覚があって面白い。

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金沢駅発AM10:00の電車に乗って、青春18きっぷで石川県小松市のJR明峰駅にたどり着く。

改札の警戒感のなさが心地よい。

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駅から歩くこと約30分。

とても面白い取り組みをしているお寺がある。

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その名も西圓寺(さいえんじ)。

佛子園グループのお寺だ。

ここは、地域の高齢者、障害者、子どもという3者向けにイベントやデイサービスなどを提供している。そこに、遠方から来たお客さんが入り混じり、まさにごちゃ混ぜの街?のようなコミュニティができている。

多くの人と関わり合うことが生きがいであるという考え方は、たしかに楽しそうだが、個人的にはどこに交流するモチベーションがあるのだろうかという疑問があり、その秘訣を解き明かす訪問でもあった。

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お庭の苔がとても綺麗だ。

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このお寺の凄さはまず、

寺に入るやいなやなんと温泉がある!!!

こんなお寺なかなかない。

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地域の方は、札に名前が書かれていて、タダで入ることができる。

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大広間には、ずらりと席がある。

駄菓子や、食事が売られている。

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オシャレなレストラン。

仏壇の真横にレストラン?と思いきや、仏壇はすでになく、お寺と言いつつもお寺の機能はないらしい。

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なんと、足湯がお寺の中にある!!!

タダで入れる。

あったかくて感激!

風呂に入るのが、面倒くさく感じてしまう自分にはちょうどいい。

お湯が飲める。

しょっぱくてお腹壊しそうだが、貴重な体験だ。

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場をより良くするための目安箱が置いてある。

西圓寺を1つの村としてみたときに、そのコミュニティをより良くしていくために、こういう仕掛けは欠かせない。

コミュニティの単位が小さいほど、問題解決スピードは上がるので、徳川吉宗時代の目安箱よりPDCAの速度が確実に早い。

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ご飯を食べない人もこういうところに集うことができる。ボードゲームなどもできて、交流ができる。

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食事してみることにした。

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ホクホクの竈焚きご飯と、丸いも餃子というものを食べる。

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餃子に緑色の芋?が入っている。

う、うまい。

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結局、とにかくごちゃ混ぜの人が交流することの効用はそこにいる人に聞いてみたものの、よくわからなかった。

関心あることはとても様々で、会話が長続きするのか、、と疑問が湧く。

でも交流することは確実のようだ。

未知なる価値観との遭遇なのか、好奇心なのか、確実に交流する意義は存在するようだ。

それから、その施設で知り合った人をヒッチハイク

 

 

石川県加賀市にたどり着く。

まずは、タビト學舎の飯貝さんにお会いする。

学習塾でありながら、様々な魅力的な大人が話をしに来る。最近では、お酒学、お寺学、哲学カフェなどなど様々なイベントが開かれている。

僕も、今年6月に東京から石川までの徒歩の旅をしたとき、報告会をこのタビト學舎でさせていただいた。

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個人的には、自分の目標に対する成功プロセスを描くのがまだまだ甘いので、たくさんアドバイスをいただくことができ、本当に良かった。また、ぜひ来年もタビト學舎を訪れ、今度はイベント運営などに関わらせていただけたらと感じた。

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それから、石川県加賀市大聖寺を街歩き。前に訪問したときにであった人とばったり出会えて嬉しい。

 

山根さんがされている古民家カフェFUZON3号店にも寄らせていただいた。

伝統工芸品を作る場所が併設されていて、工芸品のギャラリーとカフェが同じ空間にあることで、地域の人々が集うとてもオシャレなカフェとなっている。

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アイスにオリーブオイルや塩胡椒をかけると美味しいようだ!

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そのほかにも、暮らし体験の家、借りぐらしの家、お寺、中谷接骨院などなど、たくさん訪問させていただいた。年末に、今年お世話になった加賀の様々な場所を訪れることができて本当に良かった!

 

PM18:00。

石川県加賀市大聖寺から、青春18きっぷで、静岡県磐田市に向かう。

何もない電車の中で、ヒッチハイク仲間のまっほーと話に花が咲いた!

 

PM24:00。

静岡県磐田市から、まっほーの友人の車をヒッチハイク。東京都日野市築150年の古民家「ヒラヤマちべっと」に送ってもらう。夜通しの運転とか、ありがたすぎる。12/31の4:30ごろに帰宅。即効で就寝。

 

激動の2日間のヒッチハイクの旅であった。

ここに書き残せないほどの出会いや経験から、純粋にヒッチハイクは面白すぎる。

自分のコミュニティ作りの活動にも非常に参考になる旅だった。

今回確か5回目のヒッチハイクだったが、ぜひ、どこかでヒッチハイク学みたいな授業もやってみたい。

 

来年は、今やっている活動をきちんと形にすること、そのために インプットばっかしないで、アウトプットして発信して、軸足をきちんと固めながら、さらに主体性を持って活動していきたい。

来年もぜひよろしくお願いします。

みなさんも良いお年を!

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ヒッチハイクを一緒にやったまっほーのブログはこちら。

air-real.hatenablog.com