空き家賃貸には、様々な保険加入が考えられる。
①賃貸で単純に住居として済む場合
②賃貸で事業利用として活用する場合
③賃貸したのちに事業利用でさらに転貸する場合
(シェアハウスはこの③のパターンである。)
さて、賃貸の場合も、地震や火災、水漏れなど様々な事態に備えて行く必要がある。
というのも、大家さんが万が一加入していたとしても、居住者の責任で建物に対して損害を与えてしまったときの保証と、居住者の家具に対する保証はつかないからだ。
通常は、家財保険にプラスして、借家人賠償責任保険に入るという流れが自然だ。
さて、僕の場合はシェアハウス運営で、転貸扱いなので、③のパターンだ。
これが一番ややこしい。色々とりあえず動いてみたので、そのことについて記しておく。
まずは、単純な発想として、全労済の保険が安そうだとあたりをつける。
保証内容が少ない代わりに、掛け金が安いのが共済で全労済。
保証内容が多い代わりに、掛け金が高いのが保険で保険会社。
お話をよくよく伺ったところ、家財保険加入(300万円以上)が原則で、個人利用のみだった。つまり、上記①のような場合のみ、全労済は使える。
そこで、ネットで調べてみた。
そしたら、日新火災がトップで出て来たので、ここに電話をしてみた。
日新火災の借家人賠償保険に関するページはこちら。
事業者向けの保険はこちらでも取り扱っていないらしい。
つまり、上記①のような場合のみ使える。
事業者向けの保険は代理店が扱ってますよ、と言われて代理店を調べてみた。
日新火災の代理店の一覧。
そこで、立川の日新火災インシュアランス多摩さんにお電話するが、個人しかお取り扱いがないそうだ。
ただ、色々電話したら、おそらく事業者向けの保険②が見つかるんだろうという結論でここは深入りしなかった。
ここで、重要なことに気づく。
①と③は結局同じ保険ということではないか。
つまり、①物件を借りた個人が入るか、③転貸された個人が各自入るかの違いなだけである。③は転貸事業者がお客さんの保険加入を手助けするという考え方で良さそうだ。
東京海上日動のような会社は、明治生命のような代理店にBtoBで営業を委託して行く仕組みで成り立っているのかという構図にも気づく。
結局、どこの会社に頼んでも大差なく、①や③のように個人と保険会社の契約であれば、信頼できる人にお客さんがつくという感じだ。
保険会社はお互いの商品のことに詳しく、良い商品が出れば真似るのもおあいこだというような印象だ。
東京都日野市築150年の古民家「ヒラヤマちべっと」に関しては、ひとまずシェアハウスの住人が入り次第、その都度加入必須で対応していくということにする。
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〒191-0055
東京都日野市西平山4丁目18-12
築150年の古民家「ヒラヤマちべっと」
(連絡先:info.kiteminka@gmail.com)
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<稲村行真プロフィール>
古民家冒険家。
中央大学法学部卒。学生起業経験あり。大学生時代に、100軒以上の日本の伝統的な古民家を訪れ取材して、卒業論文にまとめた。卒論のテーマは「古民家の価値について」。
東京から石川までの約450kmを2週間かけて徒歩で移動し、道中30軒以上の古民家を取材した「古民家冒険project」で、NHKテレビ「おはよう日本」等のメディアに掲載。
2017年4月から、東京都日野市の築150年の古民家を活用して、コミュニティハウスを運営。子どもを核として地域がつながるシェアハウスとイベントスペースを運営している。この活動により、交流ある暮らしの場をデザインしている。