世田谷の空き家活用ワークショップに参加してとても勉強になった話2

今日は、先週に引き続き、世田谷での空き家活用ワークショップに参加してきた。

世田谷の代沢の物件で何ができそうかを、各グループ発表を行ったので内容をまとめてみた。

 

 

<発表>


①みんなのお茶の間


学生が運営主体で団体を組織して、地域のサークル活動をコーディネート。すぐに始められる一方で、街に対する還元が少ないという一長一短なプラン。地域的な課題としては、学生が街に関わるしくみが必要であるという課題、地域のサークル活動をやる場所が不足しているという課題があり、そこに着目したプランと言える。マネタイズは、場所貸しがメイン。


②コミュニティハウス『結』


学生のディレクターが住み込み、地域の人や団体をディレクションして、スペース貸し出しを回していくやり方。このプランも、地域の団体の活動場所がないという課題と、あとは人材育成の観点からアプローチしている。3年スパンでディレクターが卒業していく仕組みで、地域おこし協力隊の仕組みが使えるかも?みたいな議論にもなった。地域に人材がどう根付くかという視点がこのプランの肝。マネタイズは月2万円の会費制の学童を導入と場所貸しによって回していく。


③代沢⭐︎散歩部


散歩に関する部活を空き家を拠点に作っていくというもの。部活の例としては、着物部(着付けをしてから散歩)、いけモンGO部(いけている人探し)など。街に対して、住民が興味を持っていく仕掛けとしては、ちょうどいい。事業性を前面に出さないラフな企画でありながら事業としてしっかり回っていく仕組みだ。月額会員制5000円(繋がるためのお金)をメインとして、シェアキッチンなどのオフ会貸出なども行っていく。物件は情報共有や着替えなどの場として役割を付加する。人付き合いは固定メンバーだと飽きるという特性があるため、新しい人が口コミなどで入ってくる必要がある。スペースとの親和性を高めていく必要がある。ローカルな中で興味のある人同士が繋がるのはコミュニティが最適化できて最強であるとも言える。運営主体はホームオーナーズアソシエイション(空き家オーナー及び運営者の集まり)とする。


④ひだまり通りプロジェクト


密集している住居にゆとりを作ることで、引き算で環境を豊かにするというプロジェクト。大幅な減築をすることで、地域に経済を還元する。庭スペースに畑、直売所を設置して、レンタルスペースを回す。空間づくりで付加価値高めているので、一杯800円でもいい。オーナーが主要なキャラクターとしてビジョンを提示して、その人の想いや世界観で事業をしっかり作っていくというモデル。


⑤朝から始まるご近所づきあい


フロントガーデンでイメージを作り、カフェ、レンタルスペースでマネタイズ。希望的観測で、地域の意見をすくい上げて事業をする方式。極端なことを言うと、真っ白な状況から、事業をひとまず始めてみて、市場の反応を見ながら徐々に事業を洗練させていくというモデル。

 

空き家活用のモデルは本当に様々だと感じた。

今後の空き家活用について引き続き模索していきたい。

 

f:id:ina-tabi:20180120235339j:image

空き家は物件同様に、庭に着目したら魅力が引き出せるのか!?

今日は、東京都日野市の築150年の古民家で、運営メンバー、日野市の都市計画課の方々、建築家の和久倫也さんとで庭に関する作戦会議が開かれた。

 

空き家には、当然庭がある物件が多く、住む人が庭に興味があるかないかによって、手入れされるかどうかが変わる。

そして、各空き家の庭がうまく活用されるか否かで街の雰囲気さえも変わってくる。だからこそ、まちづくりと空き家の庭活用はセットで考えなくてはいけない。

さて、これからこの場所の庭づくりはどうなっていくのか。

今回は、和久さんを中心に、庭づくりについてアドバイスいただいた。

f:id:ina-tabi:20180118220606j:image

 

まずは、湿気がたまっている箇所から。

物件と外界の狭間に溜まる用具や肥料は、湿気を作ってしまっていた。

こういうところは、蜂の巣などができやすいそうだ。

きちんと手入れの必要がある。

f:id:ina-tabi:20180118220625j:image

 

家と外界との境界には、草も生い茂る。

上から撫でるように鎌で刈って行くのがよくて、根こそぎとると良くないそうだ。雑草も意味あってそこに生えていて、自然の循環ができているので、それをより生かす方向で草刈りしなくてはいけない。除草剤を使うと早いが、人工物なので、自然界にもともとないもので、農作物は食べられなくなる。ある種の虫や植物の増殖にもつながる。結局いたちごっこなので、やめるべきである。

f:id:ina-tabi:20180118222058j:image

このように、木の枝や葉が密になっているところは、空いてあげるのが良いそうだ。あまり変化は感じられないが、きちんと木が元気に呼吸できる環境を整えることだ。

f:id:ina-tabi:20180118220651j:image

ここもそう。

f:id:ina-tabi:20180118220716j:image

右のサルスベリは本当にたくさんのツルが絡まっていた。これには、理由があって後ろの塀があるために栄養を取ろうと植物が必死にもがいたということのようだ。

「本当はこの塀を取っ払いたい!」と和久さんはおっしゃっていた。

f:id:ina-tabi:20180118220747j:image

畑の畝は、水の循環に良い。

欲を言えば、この畑の脇にいくつか穴を60cmくらい作っておくことで、より良く循環していくようだ。

f:id:ina-tabi:20180118220806j:image

穴とともに、30cmくらいの幅の通り道を作って左方向に抜けて行くような形が良いらしい。

f:id:ina-tabi:20180118220606j:image

草刈りは、根こそぎじゃなくて、撫でるように刈る。自然界はみな螺旋状に回っているので、草刈りも螺旋を描くように自然と調和して行うと気が良くなる。

f:id:ina-tabi:20180118220852j:image

空気の通り道。穴を掘る。

f:id:ina-tabi:20180118220912j:image

その上に軽く枯れ草を置くと良いようだ。うちは、生ゴミを堆肥にするために畑に植えているが、とにかくいろんなものを多様に混ぜ込んだ方が良いらしい。生ゴミと枯れ草を一緒にまぜるとか!

f:id:ina-tabi:20180118220935j:image

塀のこれ。飾りかと思ったが、これがあることで空気の通りが良くなるようだ。台風が来ても圧力を逃すように働く。

f:id:ina-tabi:20180118220952j:image

地面をどう掘れば水の流れができるのか。

 

ここにも。

f:id:ina-tabi:20180118221039j:image

ここにも。

f:id:ina-tabi:20180118221055j:image

アプローチの設計を考える。

f:id:ina-tabi:20180118221116j:image

なんと、門の中の水の通り道をしっかりして気をよくすることで、10m先の駐車場の水たまりがなくなるという!

なんと、魔法をかけるような離れワザがあるもんだと感心する。

f:id:ina-tabi:20180118221136j:image

塀の下の空気の通り道はふさがないこと!

f:id:ina-tabi:20180118221158j:image

段差の斜面の手前は、土が硬い。

溝を作ることで、水がどんどん庭の外へ流れて行くのを防ぐ。

f:id:ina-tabi:20180118221212j:image

サルスベリは最近剪定をしたばかり。

切り口に木工用ボンドを塗ると、木の中に水が入って腐食することがないそう。

そんな知恵があったとは!

f:id:ina-tabi:20180118221224j:image

周りが石やコンクリートに囲まれたこのスペースにサルスベリの根っこ。

窮屈で改善の余地あり。

コンクリート部分を土にして行くのが良さそう。

f:id:ina-tabi:20180118221238j:image

門や、入り口の扉を家と調和させたデザインにして行く方向性も考えていく必要がありそう。

f:id:ina-tabi:20180118221257j:image

郵便ポストも高すぎるので、少し低めに設置してもいいかもしれない。

f:id:ina-tabi:20180118221308j:image

 

本当に和久さんの自然と調和していく感覚には学ぶことが多い。

和久さんだけにワクワクする。

空き家は、なかなか手入れをおろそかにしがちな、庭や畑をひっくるめて全体的なバランスで自然と調和していくデザインを考えていくべきだ。

仕組み化していく観点からいえば、

農家、家庭菜園、庭師、ランドスケープデザイナー、木材DIY業者、といった空き家周辺領域のネットワークを、まずつくる。そして、空き家の活用イベントやワークショップ、あるいは、アドバイザーのような形で入っていく仕組みがあればもっと空き家活用の多様性が生まれると感じた。

また、地域とつながる窓口として、多摩地域の農家さんの野菜を古民家の前で無人販売の直売所として設置してみたい。

古民家の物件→庭→地域という流れ、導線を作って、エリアとしてとても魅力的な場所にしていきたいと感じた。

 

#空き家#場づくり#コミュニティ#遊び場#起業#シェアハウス#イベントスペース#コミュニティデザイン#交流#ワークショップ
************
〒191-0055
東京都日野市西平山4丁目18-12
築150年の古民家
(連絡先:info.kiteminka@gmail.com)

 

*****************

<稲村行真プロフィール>

1994年生まれ。
大学生時代に、100軒以上の日本の伝統的な古民家を訪れ取材して、卒業論文にまとめた。卒論のテーマは「古民家の価値について」。
東京から石川までの約450kmを2週間かけて徒歩で移動し、道中30軒以上の古民家を取材した「古民家冒険project」で、NHKテレビ「おはよう日本」等のメディアに掲載。
2017年4月から、東京都日野市の築150年の古民家を活用して、コミュニティハウスを運営。子どもを核として地域がつながるシェアハウスとイベントスペースを運営している。この活動により、交流ある暮らしの場をデザインしている。

 

世田谷の空き家活用ワークショップに参加して、とても勉強になった話。

このワークショップに参加してきた。(1/13日時点)

↓↓↓↓↓

f:id:ina-tabi:20180113193925j:image

f:id:ina-tabi:20180113193933j:image

 世田谷もおもろいワークショップやってるな!ということで、あわよくば、次のプロジェクトに繋げたいという期待を胸に参加してみた。流れは以下のようであった。

 

①街歩き(9:30〜10:30)

地図を片手に、駒場東大前駅から、近代農業発祥の地「駒場野公園」を抜け、対象物件や公共施設(町会会館・地区会館など)を周り、池ノ上駅までの1時間ほどのコースだ。閑静な住宅街が大半で、建築的にはクリエイティブというよりは機能性が重視された建物が多く、住民同士の交流はとても少ない地域という印象だった。ただし、池ノ上駅周辺は、下北沢に近いため、商売っ気があり土地もやや安価なため、今後発展しそうな雰囲気を感じた。また、住宅の空間設計がおしゃれで、空間に対する要求が高く、ハードを担う建築家とも相性が良い街であり、僕のようなソフトを担う人は、ハードの人々との連携がより必要な街だと感じた。

f:id:ina-tabi:20180113193511j:image

②講師の方々から(12:30〜14:00)

エリアリノベーションを得意とする内藤さんからのお話で印象的だったのはパブリックマインドのことだ。空き家は増えるばかりで地域が衰退していく中で、みんなが残したい!というパブリックマインドが集中するところを優先的に活用していく政策だ。これは、コンパクトシティの議論とも繋がるのかなと感じた。

また、もう終わる寸前の街を復活させたいときに、廃業になったお店の外観に行ってみたい店の絵を描きまくったところ、話題になったシアトルの事例は、リセットして挑むまちづくりの面白い例だと感じた。

また、建築を得意とする門脇さんからのお話で印象的だったのは、昔は駅に近いエリアはネットでいうSEOに強いイメージでアクセサビリティが高かったが、今は駅から遠く離れたところでも、SNSの発達などでコアなファンに支えられるところが存在し、遠く山口から世田谷に通う人もいるところがあるという。具体的には、カードゲーム大会が開かれる唯一のカフェなど。これは、とても僕の今手がけているヒラヤマちべっとのプロジェクトと同じ考えで共感した。

f:id:ina-tabi:20180113193539j:image

③ワークショップ&中間報告(14:00〜18:00)

グループごと、講師の主導のもとで、議論を交わし、対象物件の活用案を考えることをゴールとして話し合いが行われた。

f:id:ina-tabi:20180113193600j:image

 

【ワークショップでの議論】

僕が参加した班の議論について。

個人的に、世田谷といえば、芸能人がウロウロしていて、ベンツとか超高級車を乗り回しているイメージだ。地域に空き家を開く際に、地域活動に関心ある層がどれだけいるのか、というのは興味があった。

実際には、下北沢や三軒茶屋など便利でおしゃれな下町感ある街並みが揃い、満ち足りてそうな世田谷ではあるが、課題もあるという。それは、40代の層が住みやすく、やや若者層を取り込めていないという点、または、趣味嗜好性が似通った人が集まりそうな点から、単一民族的な街並みになっているということである。もっと多様性を受け入れる寛容さを作っていけたら、この街並みは変わるんじゃないか、もっと住み良い街になるのではないか、という議論になった。具体的なプランは、来週に持ち越しという形。

 

【プランをまとめる技術】

様々な意見を持ったグループの参加者をどうまとめるかという点について、僕らの班のファシリテーターの建築家・門脇さんはとても上手にされていたのでフローをまとめる。

 

雑談含む自己紹介(5分)×6人

それぞれが持っている問題意識や感じたこと(10分)×6人

話した内容をフセンでまとめる(5分)

分類分けをする(1分)

プランニング(20分)

・マチの特性

・コンセプト

・場の特性

・ターゲット

・プラン内容

 

これをみたらまず感じるのは、プランニングの時間が非常に短いこと。それぞれの問題意識や感じていることを自由に話して引き出す時間を1時間半とって、まとめるのは約1/4以下の時間でまとめきったということだ。

(これに関しての効用は、この人類学者の方のブログにも書かれていました。

https://aco-tokyo.com/journal/thinking/157/)

 

プランニングやマネタイズを意識すると、まず内容が硬くなる。

それは一切考えずに、たっぷりと対話に時間をかけ、ラストの30分で対話で多く出てきた「寛容性」を上手く拾い上げ、コンセプト設定する。あとは、役割分担して、発表を仕上げるということだ。しかも、発表の形式はなんと今回、「掛け軸」を使った。目を引く差別化できるデザインとはこのことだ!

f:id:ina-tabi:20180113205012j:image

 

今回は、あくまでも中間報告。

来週の最終プレゼンが楽しみだ!

 

#空き家#場づくり#コミュニティ#遊び場#起業#シェアハウス#イベントスペース#コミュニティデザイン#交流#ワークショップ
************
〒191-0055
東京都日野市西平山4丁目18-12
築150年の古民家「ヒラヤマちべっと」
(連絡先:info.kiteminka@gmail.com)

colish.net

 

*****************

<稲村行真プロフィール>

1994年生まれ、千葉県出身。
中央大学法学部卒。学生起業経験あり。大学生時代に、100軒以上の日本の伝統的な古民家を訪れ取材して、卒業論文にまとめた。卒論のテーマは「古民家の価値について」。
東京から石川までの約450kmを2週間かけて徒歩で移動し、道中30軒以上の古民家を取材した「古民家冒険project」で、NHKテレビ「おはよう日本」等のメディアに掲載。
2017年4月から、東京都日野市の築150年の古民家を活用して、コミュニティハウスを運営。子どもを核として地域がつながるシェアハウスとイベントスペースを運営している。この活動により、交流ある暮らしの場をデザインしている。

 

東京都日野市築150年の古民家「ヒラヤマちべっと」で1月の一品一灯の会を開催しました!

1月7日は、東京都日野市築150年の古民家「ヒラヤマちべっと」で、新年一発目の一品一灯の会だった!

*****************

一品一灯の会とは、2016年12月16日に始まった、食事会。古民家が、3年間空き家だったため、電気・ガス・水道がろくに使えず、ひとまず1人1品と1つの灯を持ち寄り、この空き古民家をどう活用していこうか話し合ったのが由来。それ以来、月一回開催して、それぞれ子どもに関するテーマを設けて、開催を行っている。今年からは、毎月第1日曜日に開催している。

f:id:ina-tabi:20180108224459j:image

 

まずは、ヒラヤマちべっとについての紙芝居からSTART。

内容は来てからのお楽しみ。(笑)

f:id:ina-tabi:20180108233203j:image

 

第1部は、17:00〜書き初め会。

ただ、文字を書くだけでは面白くないので、交流型のワークショップにした。

昨年の振り返りと今年のイメージを書いてから、抱負を書き初めで表すことにした。

f:id:ina-tabi:20180108223912j:image

 

ちなみに僕は、

①大学を卒業してから、仕事を形にしないといけないと試行錯誤した。ヒラヤマちべっとに管理人として入ってSTART地点に立てた。一方で、自分の発想がぶっ飛んでいないと感じた。
②ぶっ飛んだことをやりたい。
③冒険

にした。(笑)

みなさん、真剣に書いている。

 

f:id:ina-tabi:20180108224208j:image

 

さあ、筆を持って!!!

f:id:ina-tabi:20180108223934j:image

皆さんの作品は、こちら。

僕の作品は、余裕がなかったので後で!

皆さんにこの文字に込めた意味を語ってもらい、自己紹介ということにしました。

みんな自由な発想で、面白いな!と感じた。

f:id:ina-tabi:20180108231323j:image

僕のお気に入りは、子供が書いたこれ。

たらばがに

今年の抱負にするほど、食べたいのだそうだ。(笑)

小学生ながら、高級な食材をよく知ってるな、と感じた。

僕もタラバガニを食べたくなった。

f:id:ina-tabi:20180108231337j:image

 

第1部の書き初め終了後は、第2部18:00〜の飲み会。

f:id:ina-tabi:20180108224237j:image

今回は、七草がゆ

最近は、七草の値段が高い!

3人前のひとパックが500円くらいする。一度作ってしまえば、そこら辺の畑の大根の葉をもらって入れるのと、大して見栄えが変わらないのに、高すぎるな!と感じる。しかし、きちんと七草を買い揃えて、作った。

f:id:ina-tabi:20180108224255j:image

お雑煮も作った!

餅は、焼く派か、そのまま入れてとろけさせる派か、みなさんどっち派なんでしょう。今回は、半々にしておいた。

味付けも、醤油、みりん、酒で、うどんのつゆと同じ味にしたけども、味噌派とか各家庭によって違うんだろうな、と感じる。

f:id:ina-tabi:20180108224315j:image

みなさんの活動のお話を伺いながらも、古民家のこれからについてお話して、たくさん情報交換するとともに、楽しむことができた。初参加の方も多く、とても賑やかでどんちゃん騒ぎの面白い会になった。

f:id:ina-tabi:20180108224459j:image

 

やはり、ヒラヤマちべっとの良さは、

自由さ」と「アットホーム」なところにあると感じる。

今後も、良さを大事に生かしつつ、イベントを作れたらと考えている。

 

次回は、2月4日の13:30〜パンづくりワークショップを開催します!

武蔵村山市からキッチンカーで、加納さんがヒラヤマちべっとに再登場!

ぜひぜひ、ご家族そろって、ご参加くださいね。

(イベント詳細は、下記のfacebook公開ページのリンクからご確認ください。)

 

 
#子ども#場づくり#コミュニティ#遊び場#起業#シェアハウス#イベントスペース#コミュニティデザイン#交流

************
〒191-0055
東京都日野市西平山4丁目18-12
築150年の古民家「ヒラヤマちべっと」
(連絡先:info.kiteminka@gmail.com)

m.facebook.com




***************
<稲村行真プロフィール>
1994年生まれ。大学生時代に、100軒以上の日本の伝統的な古民家を訪れ取材して、卒業論文にまとめた。卒論のテーマは「古民家の価値について」。
東京から石川までの約450kmを2週間かけて徒歩で移動し、道中30軒以上の古民家を取材した「古民家冒険project」で、NHKテレビ「おはよう日本」等のメディアに掲載。
2017年4月から、東京都日野市の築150年の古民家を活用して、コミュニティハウスを運営。子どもを核として地域がつながるシェアハウスとイベントスペースを運営している。この活動により、交流ある暮らしの場をデザインしている。


【2018年に向けて】

2017年は、激動の一年でした。
大学を卒業して、就職せずに独立という進路を選択したこともあり、まだまだ未熟な中で試行錯誤の日々で、本当にたくさんの方々にお世話になった年でした。

 

自分がやりたいことは、繋がりたくても繋がれていない人と人とを繋げ、地域や個人にとって必要なコミュニティをデザインすることです。それを、人が最も欠かすことのできない衣食住のうち「住」の領域で展開しています。

 

この活動は、自分を支えてくださる皆さんがいてこそ、出来ることです。与えてもらってばかりなので、2018年は自分からまず与えることを意識して、さらに価値ある人間になり、楽しさを創り出せるように、今までの活動は継続しながらも、新しい活動を開始します。今年もよろしくお願い致します。

 

①コミュニティづくり(シェアハウス・イベントスペース)で次の物件活用開始と、オンラインでの横のつながりを強化。
②コミュニティをデザインするワークショップやイベントの開催。
③冒険企画第2弾の開催。参加型の旅企画を検討中。

 

 

***************

<昨年の出来事振り返り>

【3月】中央大学法学部を卒業
【4月】東京都日野市の古民家「ヒラヤマちべっと」の管理人として住み始め、イベントスペースの運営を開始。
【6月】東京-石川徒歩の旅「古民家冒険Project」の開催。450kmの道のりを2週間で歩き、道中30件の古民家を取材。
【8月】「ヒラヤマちべっと」でシェアハウス運営を開始。
【12月】「ヒラヤマちべっと」の食事会である一品一灯の会が一周年。活用開始から一周年。

東京都日野市築150年の古民家
「ヒラヤマちべっと」
連絡先:info.kiteminka@gmail.com

m.facebook.com

2017年はみなさん、本当にお世話になりました。2018年もよろしくお願いいたします。

f:id:ina-tabi:20180101173446j:image

 

***************

<稲村行真プロフィール>

1994年生まれ。大学生時代に、100軒以上の日本の伝統的な古民家を訪れ取材して、卒業論文にまとめた。卒論のテーマは「古民家の価値について」。

東京から石川までの約450kmを2週間かけて徒歩で移動し、道中30軒以上の古民家を取材した「古民家冒険project」で、NHKテレビ「おはよう日本」等のメディアに掲載。
2017年4月から、東京都日野市の築150年の古民家を活用して、コミュニティハウスを運営。子どもを核として地域がつながるシェアハウスとイベントスペースを運営している。この活動により、交流ある暮らしの場をデザインしている。

【2日目】石川→東京 年末弾丸ヒッチハイクの旅〜交流を考える〜

2日目。

石川県金沢市の古民家ゲストハウス白でタイ人と話をした。

ゲストハウスは、様々な国や考えを持った人と交流ができるのは楽しいし、人脈がどんどん広がっていく感覚があって面白い。

f:id:ina-tabi:20171231164648j:image

金沢駅発AM10:00の電車に乗って、青春18きっぷで石川県小松市のJR明峰駅にたどり着く。

改札の警戒感のなさが心地よい。

f:id:ina-tabi:20171231164719j:image

駅から歩くこと約30分。

とても面白い取り組みをしているお寺がある。

f:id:ina-tabi:20171231165034j:image

その名も西圓寺(さいえんじ)。

佛子園グループのお寺だ。

ここは、地域の高齢者、障害者、子どもという3者向けにイベントやデイサービスなどを提供している。そこに、遠方から来たお客さんが入り混じり、まさにごちゃ混ぜの街?のようなコミュニティができている。

多くの人と関わり合うことが生きがいであるという考え方は、たしかに楽しそうだが、個人的にはどこに交流するモチベーションがあるのだろうかという疑問があり、その秘訣を解き明かす訪問でもあった。

f:id:ina-tabi:20171231165111j:image

お庭の苔がとても綺麗だ。

f:id:ina-tabi:20171231165135j:image

このお寺の凄さはまず、

寺に入るやいなやなんと温泉がある!!!

こんなお寺なかなかない。

f:id:ina-tabi:20171231165224j:image

地域の方は、札に名前が書かれていて、タダで入ることができる。

f:id:ina-tabi:20171231165508j:image

大広間には、ずらりと席がある。

駄菓子や、食事が売られている。

f:id:ina-tabi:20171231165301j:image

オシャレなレストラン。

仏壇の真横にレストラン?と思いきや、仏壇はすでになく、お寺と言いつつもお寺の機能はないらしい。

f:id:ina-tabi:20171231165325j:image

なんと、足湯がお寺の中にある!!!

タダで入れる。

あったかくて感激!

風呂に入るのが、面倒くさく感じてしまう自分にはちょうどいい。

お湯が飲める。

しょっぱくてお腹壊しそうだが、貴重な体験だ。

f:id:ina-tabi:20171231165359j:image

場をより良くするための目安箱が置いてある。

西圓寺を1つの村としてみたときに、そのコミュニティをより良くしていくために、こういう仕掛けは欠かせない。

コミュニティの単位が小さいほど、問題解決スピードは上がるので、徳川吉宗時代の目安箱よりPDCAの速度が確実に早い。

f:id:ina-tabi:20171231165431j:image

ご飯を食べない人もこういうところに集うことができる。ボードゲームなどもできて、交流ができる。

f:id:ina-tabi:20171231165556j:image

食事してみることにした。

f:id:ina-tabi:20171231165619j:image

ホクホクの竈焚きご飯と、丸いも餃子というものを食べる。

f:id:ina-tabi:20171231170544j:image

餃子に緑色の芋?が入っている。

う、うまい。

f:id:ina-tabi:20171231170640j:image

結局、とにかくごちゃ混ぜの人が交流することの効用はそこにいる人に聞いてみたものの、よくわからなかった。

関心あることはとても様々で、会話が長続きするのか、、と疑問が湧く。

でも交流することは確実のようだ。

未知なる価値観との遭遇なのか、好奇心なのか、確実に交流する意義は存在するようだ。

それから、その施設で知り合った人をヒッチハイク

 

 

石川県加賀市にたどり着く。

まずは、タビト學舎の飯貝さんにお会いする。

学習塾でありながら、様々な魅力的な大人が話をしに来る。最近では、お酒学、お寺学、哲学カフェなどなど様々なイベントが開かれている。

僕も、今年6月に東京から石川までの徒歩の旅をしたとき、報告会をこのタビト學舎でさせていただいた。

f:id:ina-tabi:20171231171915j:image

個人的には、自分の目標に対する成功プロセスを描くのがまだまだ甘いので、たくさんアドバイスをいただくことができ、本当に良かった。また、ぜひ来年もタビト學舎を訪れ、今度はイベント運営などに関わらせていただけたらと感じた。

f:id:ina-tabi:20171231172423j:image

それから、石川県加賀市大聖寺を街歩き。前に訪問したときにであった人とばったり出会えて嬉しい。

 

山根さんがされている古民家カフェFUZON3号店にも寄らせていただいた。

伝統工芸品を作る場所が併設されていて、工芸品のギャラリーとカフェが同じ空間にあることで、地域の人々が集うとてもオシャレなカフェとなっている。

f:id:ina-tabi:20171231172000j:image

f:id:ina-tabi:20171231180851j:image

アイスにオリーブオイルや塩胡椒をかけると美味しいようだ!

f:id:ina-tabi:20171231172502j:image

 

そのほかにも、暮らし体験の家、借りぐらしの家、お寺、中谷接骨院などなど、たくさん訪問させていただいた。年末に、今年お世話になった加賀の様々な場所を訪れることができて本当に良かった!

 

PM18:00。

石川県加賀市大聖寺から、青春18きっぷで、静岡県磐田市に向かう。

何もない電車の中で、ヒッチハイク仲間のまっほーと話に花が咲いた!

 

PM24:00。

静岡県磐田市から、まっほーの友人の車をヒッチハイク。東京都日野市築150年の古民家「ヒラヤマちべっと」に送ってもらう。夜通しの運転とか、ありがたすぎる。12/31の4:30ごろに帰宅。即効で就寝。

 

激動の2日間のヒッチハイクの旅であった。

ここに書き残せないほどの出会いや経験から、純粋にヒッチハイクは面白すぎる。

自分のコミュニティ作りの活動にも非常に参考になる旅だった。

今回確か5回目のヒッチハイクだったが、ぜひ、どこかでヒッチハイク学みたいな授業もやってみたい。

 

来年は、今やっている活動をきちんと形にすること、そのために インプットばっかしないで、アウトプットして発信して、軸足をきちんと固めながら、さらに主体性を持って活動していきたい。

来年もぜひよろしくお願いします。

みなさんも良いお年を!

***************

ヒッチハイクを一緒にやったまっほーのブログはこちら。

air-real.hatenablog.com

【1日目】東京→石川 年末弾丸ヒッチハイクの旅〜交流を考える〜

年末こそ、おもしろいことして、締めくくりたい。

そんな好奇心のもと、昨日から無計画ヒッチハイクをすることにした。

 

朝4:00起床。

眠すぎ。

寝ぼけながら支度をして、、、、、、

5:00に家を出る。

 

ヒラチベから歩くこと、30分、ヒッチハイク仲間のまっほー宅到着。

寝坊らしいが、電話して起こすことに成功(笑)。

 

まっほー宅から歩くこと、30分。

東京都八王子市石川SA到着。

f:id:ina-tabi:20171229213937j:image

ここが我らが旅のスタート地点。

まだ夜は開けない。

とにかく寒すぎて、手をセーターの袖で隠さずにはいられない。

トイレを我慢する子供のように小刻みに震えながら、小動物のようにキョロキョロと乗せてくれるドライバーを探し回る。

お礼用のお土産のアメ玉と、面白い話を携えて、最初の1人目を待っている。

f:id:ina-tabi:20171229214030j:image

 

 

30分ほど奮闘ののち、、、、、。

トボトボと歩み寄ってくる男性が1人。

こんにちは!と声をかけてくれた。

 

 

1台目。

石川PA(東京都八王子市)→談合坂SA(山梨県)まで進むことができた。

f:id:ina-tabi:20171229214145j:image

実家の勝沼に帰るという1人の男性が乗せてくれた。

わずかながら、大きな一歩を踏み出した瞬間だった。

ヒッチハイクとは、確実にドライバーが見つかるとは言えない厳しい世界。

ここだったら、車止まってくれるだろうな、、声かけてくれるだろうな、、という確率論もほぼ通じない推測で動く。

今日一日中、このサービスエリアに留まらなくてはいけないという恐怖との戦いでもある。

(今日の宿は取ってあるので、なんとしてでも金沢につかなくてはいけないという、大きなプレッシャーがのしかかる。)

無事に、山梨県談合坂サービスエリアに到着。

f:id:ina-tabi:20171229212734j:image

 

 

 

2台目。

談合坂SA(山梨県)→双葉SA(山梨県)まで進むことができた。

f:id:ina-tabi:20171229214237j:image

家族でスキー旅行に出かけているご家族で、白樺湖を目指すようだ。とても和やかな心優しい4人の大家族だ。きのこの山やコーヒーなどたくさんのお土産をいただく。

f:id:ina-tabi:20171229214550j:image

無事に、山梨県の双葉サービスエリアに到着。

f:id:ina-tabi:20171229214402j:image

 

 

3人目。

双葉SA(山梨県)→諏訪湖SA(長野県)まで進むことができた。

f:id:ina-tabi:20171229192421j:image

ヒッチハイク開始1分でなんとおっちゃんに声をかけていただく。

ひとまず、乗せてもらってからオープニングトークで、

ご職業はなんですか?と尋ねると、

「水商売です。」(男性)

「!?!?!?!?」(稲村)

「あの水商売ですか?」(稲村)

「そうそう」(男性)

「浄水のことやってます。」(男性)

「(笑)」(稲村)

という、面白いおっちゃんに乗せてもらう。山登りをしていて、クライミングに行くらしい。雪だらけの中ですごいなと感心する。

無事に、長野県諏訪湖サービスエリアに到着。

f:id:ina-tabi:20171229215939j:image

道中、八ヶ岳などがくっきり見えてサイコーだった。

f:id:ina-tabi:20171229220950j:image

 

 

 

4人目。

諏訪湖SA(長野県)→姨捨SA(長野県)まで進むことができた。

f:id:ina-tabi:20171229192436j:image

お爺さんが突然、帰省途中に孫に会えた!という感覚で、話しかけてくれる。

金沢まで乗せてってあげるよ、と神フレーズをいただくが、実家が長野らしく申し訳ないので、お断りする。

無事に長野県の姨捨サービスエリアに到着。

f:id:ina-tabi:20171229220234j:image

雪国に突入。

絶景!!!

f:id:ina-tabi:20171229220855j:image

 

5人目。

姨捨SA(長野県)→新井ハイウェイオアシス(新潟県)まで進むことができた。

f:id:ina-tabi:20171229192456j:image

ラグビー部出身のイケメン、上越の一人暮らしのお家に帰宅途中に僕らを発見。

乗せてくれる。

洋楽のチョイスが秀逸だった。

小学校の先生を目指しているらしく、僕らと同い年で、話が弾む。

無事に、新潟県の新井ハイウェイオアシスに到着。

f:id:ina-tabi:20171229220644j:image

 

 

6台目。

新井ハイウェイオアシス(新潟県)→ゲストハウス白(石川県金沢市)まで進むことができた!

f:id:ina-tabi:20171230010244j:image

親子と中3の女の子の家族が、単身赴任先から実家に帰省中に、気にかけてくださり、乗せてもらう。

長距離を載せていただいただけでなく、会話がとても盛り上がったり、金沢近辺の海や建物・街なども案内してくださったり、とても充実した時間が過ごせた。

 

ついに、石川県金沢市に到着!!!17:00くらいだった。(約12時間のヒッチハイク旅であった。)

f:id:ina-tabi:20171230080301j:image

 

古民家ゲストハウス白にチェックイン。

今日初めてお金を使う。(笑)

f:id:ina-tabi:20171230080346j:image

とてもおしゃれで、内装や小物のこだわり感がすごい。女性受けするゲストハウスの印象。これからの物件活用のヒントにもなった。

f:id:ina-tabi:20171230080416j:image

 

その後、金沢の方々のおすすめの美味しい店に行く。

 

おでんの赤玉。

個人的には、がっつり食べる感じではなかったので量が少ない印象。

金沢の中にあって、とても大衆的な雰囲気と、お店ならではのネタがあり、とても柔らかくて美味しいのは良かった。

f:id:ina-tabi:20171230080709j:image

f:id:ina-tabi:20171230080607j:image

 

 

お茶漬け屋の志な野。

お店を運営するご夫婦がヤッホーしかいわない店。(笑)

注文を受けるときもヤッホー。

おかわりもヤッホー。(おかわり自由)

お会計もヤッホー。

ありがとうございましたもヤッホー。

 

このお店の凄さは、お客さんもヤッホーしかいわないところ。

「お代わりヤッホー」

「お会計ヤッホー」

というように語尾にヤッホーをつける。

 

突然お店のご主人が

「ヤッホーくれー!」

と叫ぶこともある。

 

本当に面白い店だ。

最初店に入ったとき、人間がみな野生動物に見えた(笑)

しかし、時間が経つにつれ、それは日本人が日本語という言語をしゃべるような一体感を感じさせる。

そして、お店のご主人の気合の入りようにかなりのプロ意識を感じた。

もちろんお茶漬けも美味かったが、この一体感を味わえるコミュニケーション・体験がこのお店の一番のウリだと感じた。こういう場づくりもしたい。

 

f:id:ina-tabi:20171230081032j:image

f:id:ina-tabi:20171230081056j:image

 

 

ヒッチハイク旅。

よくヒッチハイクは、

「お金を払わないで運転している方にお世話になるのが申し訳ない。」

「 ビンボーっぽくてやだ。」

「見知らぬ人の車に乗るのは危険だ。」

などと言われる。

 

しかし、僕はヒッチハイクをやる。

なぜなら、普段出会わないであろう人と突発的な交流することは、「乗せてくれる人」と「乗せてもらう人」の人生を豊かにするものと考えているからだ。

それは、高度なコミュニケーション能力を磨くとともに、退屈な移動に彩りを加えるように、緊張感を保ちつつも、面白い会話が生まれる。

そして、どんどん全国に仲間が増え、何か一緒に活動することになったり、アイデアが生まれたりという人生の豊かさに繋がる。

 

最近は、コミュニティをデザインして、人と人との繋がりを作るということは、平和に繋がる感覚がある。疑いなく、ヤッホーと共通の言語が交わされるようなコミュニケーションをさらに追求してみたいと感じた。