企画とは?

企画とは、人を喜ばせるということだ。

ターゲットの人に対して、どうしたら喜んでくれるかをとにかく考える。

 

ヒントは「もったいない」を探すことだと本で読んだ。

5感でキャッチできた情報を何気なく受け取るのではなく、しっかりと認識して、ドラえもんの4次元ポケットのように自分の中にタネとして持っておく。そのタネを使う時は、無意識的にやってくるから、その時のためにとっておく。

 

人が喜ぶ時とは、どのような時だろう。予想外なポジティブな展開や、そこに至るまでのギャップによるものなのではないか。これをサプライズという。

例えば、この前仕掛けたサプライズは、宿泊してくれた方が、朝食が出ないだろうと考えていたのか、朝食を少し買い込んでいた。まあ、これじゃお腹が空くだろうからと、お客さんが目を覚ます前に、とびっきり美味しそうな朝食を作って机においておいた。そして、お客さんは目を覚まして台所に来たところ、なんと目の前に美味しそうな朝食が。おお!っと喜んでくれた。

 

予想外なポジティブを作るための発想法としては、これらのことが考えられる。

 

まず、忘れ物。これは、見ての通りもったいない。傘とか携帯とか上着とか、人を招くと、たくさんの忘れ物が溜まってくる。これを半年後くらいに、予想だにしないシチュエーションで、忘れた本人に返すということをやってみたい。

 

次に、有名人。ヒラヤマちべっとは極めて、へんぴなところにある。へんぴな所に、なぜあの人が!?という人を連れてきて、その地域をほめちぎってもらうとか、ファンの人に会わせるとか。人関連で言うと、ターゲットとする人の家族や元恋人を突然登場させるとか、仲を取り持つとか、そういう人を登場させるサプライズも面白いし、感動を創り出せる。

 

あとは、視点の切り替え。感情移入とテコ入れ。東京タワーの上からみる道端の自動販売機と、道端からみる道端の自動販売機、まったく視点が違う。石を客観的に見るのと、主観的に感情移入していくのもまったく視点が違う。有名人のファンの気持ちになるのと本人の気持ちになるのも全く違う。自分だったらこう思うだろうな、と日々考える。そこにもったいないの気持ちとアイデアの種を見つけられる。

 

企画の作り方は色々あるにせよ、とても企画とは汎用性があり、面白くて、ワクワクするものだ。

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カオスな空間!?!?!?

今日は、ヒラヤマちべっとで、様々な化学反応が今後起こっていくことが垣間見られた1日だった。

 

どういうことかと言うと、今日の午前ヒラヤマちべっとにいたのは、

・泊まりに来てくれたアメリカのNPOの人2人

・シェアハウスの見学者

・シェアハウスの見学者に会いに来てくれた運営

・子供の遊び場をしていたので子供たちとお母さん

・その遊び場を見学してくれていた学生

厳密に言うと、以上計5組が、様々な目的を持ってヒラヤマちべっとに集ってくれた。

 

ヒラヤマちべっとの交流のパイはものすごく広がりつつある。全く違った目的の人同士が繋がり合う、普段会わない人と出会う、そんな空間を予感させた。

そして、なんと泊まりに来てくれたアメリカ人と、遊び場を見学してくれた学生が偶然友達同士だったということが判明!

こんなことが起こりうるのが、ヒラヤマちべっとの本当に面白いところだ。

 

交流のパイを広げることにより、空き家を減らす発想は今後も大事にしていきたいし、企画屋としてそこから生まれるクリエイティビティを生かして面白い場を作っていくことはとてもやりがいがあり楽しい。

 

ちなみに、今日は母の日ということで、子供の遊び場ではカーネーション作りが行われた。

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後から、ほかの目的出来てくれた人たちもカーネーション作りに参加して、新たな出会いが生まれたようだ。

カーネーション作りが終わると、川遊びなどを楽しんでもらった。

今後も、月1回のペースで子供の遊び場は行なっていく。

 

アメリカ人の休暇の過ごし方がすごい!

昨日、アメリカ人の女性2人がヒラヤマちべっとに泊まってくれた。

あいにくの雨、、こんな日に真昼間からヒラヤマちべっとにきて、夜まで泊まってくれるという。

最初は、昼間は観光してくるのかなと思ったら、13時に行っていいですか?というメッセージが。

はてさて、13時から真夜中までどうやっておもてなししようか、と思う。

こんなに早くにチェックインしてくれるんなら、さすがになんかおもてなししないといけないなと頭を悩ませる。

 

しかし、予想ははるかに異なっていた。

 

チェックインは、16時だった。「すめませんね〜(すみませんね〜、遅れて。)」と言って美人さんが2人やってきた。豊田駅からわざわざ雨の中、歩いて来てくれたようだ。

最初はどんな会話をしようかと頭を悩ませる。ひとまず、笑顔で場所の説明をする。その後、弁当を冷蔵庫に入れてもらって、wifiのパスワードを教える。それから、客室の中に入っていって、2人でワイワイし始めた。そして、数分後、すぐに声が聞こえなくなった。あれ?勉強しているのかなとおもったら、2人ともぐっすり眠ってしまったらしい。

 

19:30頃、冷蔵庫のお弁当のために起きて、1階までとりにきたようだ。口笛を口ずさみながらとても愉快そうだ。ルービックキューブを目にして、興味を持ち始める。横から、「こういうのもあるんですよ、ダイナソウ!」と言って恐竜の折り紙の本と、折り紙を見せると、「おお、これすごいね!」と興味を持ち始める。

 

そこからは、折り紙タイムが始まった。コールドプレーの曲をスピーカーで流しながら、2人に1時間ほど折り紙を教えた。とても難しいステゴサウルスを教えてみた。自分もかなり苦戦したが(笑)、3人とも、折ることができた。それが、こちら。

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やはり、難しいことをみんなでやると、仲が深まる。お互いが教えあわないといけないし、そこで自ずと会話が生まれる。難しい難しいといいながら、完成させる醍醐味がある。よくうどんとかスパゲッティみたいな麺類、納豆などを初対面の人と食べると仲が深まるというが、食べるときに扱いづらいものを食べると仲が深まるのもこれと同じ原理だ。

 

そこからは、「なぜ日本に来たのか?」とか、「なぜヒラヤマちべっとに来てくれたのか?」とか、「どんな活動をしているのか?」とか、そういう深い話まで出来て楽しかった。日本は最初文化が違う国だから不安だったけど、来てみたらコミュニティの暖かさにふれられて、すごく来てよかったと言ってくれた。

 

そして、驚きだったのが、「ここからすぐ近くに住んでいるよ」と言っていた事だ。1年半すでに日本で生活しているらしい。では、なぜ観光客でもなんでもなく、家が近くの人がお金を払ってまでヒラヤマちべっとに泊まりに来てくれたのか。

国際交流のNGOインターンしていて、日本の文化を知り、ある時、福岡で古民家に泊まったようだ。その時に、古民家の良さに感動して、また気軽に泊まれる家の近くの古民家「ヒラヤマちべっと」に泊まりに来てくれたようである。

 

普通に見学してくれるだけでも良かったのではないか?と思う人も多いと思う。しかし、アメリカ人の休暇の考え方はまるっきり違う。古民家に来て、気の許せる仲間と騒いで、たっぷり寝られれば、おもてなしをされなくても満足してもらえるようだ。

 

折り紙タイムが終わると、上の客室に上がって、ご飯食べて、映画?かなんかを見て楽しんでいる。あとは、なんもしないでほっときっぱなしだったけど、楽しんでくれたようだ。24:00くらいには声が聞こえなくなり、就寝。朝は、7:00頃に朝ごはんと言っていたが、いま9:30でも寝ている(笑)。しかし、そののんびりした雰囲気を楽しみ、特別なことはせずゆっくり休み、ちょっぴり騒ぐために、ヒラヤマちべっとという場所を選んでくれたことを嬉しく思う。

 

さて、もう次のイベントの時間が迫っているが、起きてもらうべきだろうか。(笑)

ゆっくりやすんでもらいたい気持ちと半分半分です。

 

ネズミとの格闘

空き家は、ネズミの巣になっている場合がある。しかもそれは外見ではわからない。夜に何日か寝てみないとわからない。

 

ヒラヤマちべっともたまにネズミが一匹お越しになるw

天井裏に行ったり、床裏に行ったり、ドタバタ1匹運動会をしているようだ。

 

鳴き声は2パターン。

ウーと唸る低い声と、チュウチュウチュウと高い声。

とにかくチュウチュウチュウの方がうるさすぎるw

柱を噛むガリガリした音もレアだが聞こえる。

 

最初は、居場所がわからず、自分もどうしょうもないので布団をかぶって眠るのだが、今日はひどく近くまで来た。

布団を置いている真下の畳の裏を張っているのか!!!

ビクリとしたので、電気をつける。

そして、畳を叩いてみる。バンバンと音を立てると、鳴き声がやむ。

 

今度はガサゴソと音がする。ついに、裏ではなく部屋の中を動き回るようになったのか!!!と思い懐中電灯を照らすと、姿はない。デカイのだったらやだなと思い、内心ホッとする。

 

基本的にネコは飼いたくないのだが、今回に関しては、ネコをネズミの番人として飼いたいなどと思った。

どうしたらネズミ君との闘いに勝ってすやすやと眠ることができるのか。

試行錯誤は続く。

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てんこ盛りな一日

5/7は、とても盛りだくさんな一日だった。これが、昨日のスケジュール。総勢50名に上る人々がヒラヤマちべっとを訪れてくれた。

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まず、10:00〜はミュージックビデオ撮影。前回に引き続きの追撮で利用していただいた。現場を見て感じたのは、表情から、手の先まで緊張をときほぐして、撮影に臨む姿というのはとても神経のいることであるということだ。美しい表現とか、描写とか、映るもの一つ一つに意味があって考えて撮らないといけないし、きめ細かなツメが必要だ。

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12:00〜は畑や、庭の手入れをした。唐辛子を植えたのと、草取りと、サルスベリの剪定を行った。

サルスベリの木は、高くてそのまま登るのが危険だった。ハシゴは小さい。そこで、鉄の棒にロープを括りつけて、それを木にも括りつけて、はじこの代わりとした。

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小さな枝は、ノコギリできれる。しかし、太い幹は、チェーンソーでないときれない。ガガガーーーーーとチェーンソーを動かす。

 

before

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after

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庭の手入れも行えて、よかった。

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14:30〜リハーサル

16:00〜演奏会の開始だ!

今回は、4組のアーティストにお集まり頂いた。

会場にはたくさんの方がお越しになった。

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1組目奥澤さん

いつも、子供の遊び場づくりの活動をお手伝い頂いている。リュートという音色が心地よい中世ヨーロッパの楽器を演奏して頂いた。

 

2組目ひのひーとるず

ビートルズ好きなみなさんが集まって結成されたバンド。YouTubeの動画を見て、足りない音を補うという音楽の楽しみ方や、スピーカーの選び方などこだわりを伺えて良かった。

 

3組目金子さん

教育系NPOの理事などをされている方で、フルートを弾いて頂いた。フルートの音色はとても力強く、心肺機能の強さが試される楽器だと改めて実感。

 

4組目パンパカマイムボックス

プロのアーティストで、ゲスト出演して頂いた。パントマイムメインのステージ、英会話をお題にしたステージ、浦島太郎のアレンジといった3部構成で、とても個性際立つステージだった。

【パンパカマイムボックス】
パントマイムアーティストSATOCO(http://satoco719.jimdo.com)
ヒューマンビートボクサー番長
パーカッション 森 盛滋(http://blog.livedoor.jp/seijirururu/)
からなる各分野で活躍する3名が集い2015年に結成した異色3P POPマイムユニット。
想像力を駆使し、パントマイム、芝居、音楽、リズムを融合させユニークで枠にとらわれない斬新な世界を繰り広げる。楽器CAFEでのLIVEを皮切りに、仙川劇場、上野野外音楽堂、池袋LIVE INN ROSA浅草ZINC、古民家等あらゆる場所に出没。予想を裏切る変化球だらけのステージをお楽しみ下さい。

パンパカマイムボックス動画
http://youtu.be/tEA-niB5ZAI)

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出演された4組の方には色紙を書いていただいたので、追加で飾っておく。これで、色紙も5枚か。

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その後18:15〜は交流会。

とても充実した日だった。

 

 

 

 

 

 

不便を逆手に!?

僕が住んでいる築150年の古民家「ヒラヤマちべっと」の周りには、なにもない。

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スーパーも、コンビニも、駅も、、ない。故に、この地域(平山)の人はこの土地を「チベットのようだ」という。それが、ヒラヤマちべっとの由来だ。ヒマラヤではなく、ヒラヤマだ。

 

みんな長沼駅から歩くのを辛い!という。どうにか、歩くを楽しめるように出来ないものか、、。

 

ということで、こんなものを作ってみた。

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長沼駅から、ヒラヤマちべっとまで歩いた人には、こんなご褒美がある。

 

①見事に節約ができる。タクシー乗ったら730円かかる所がなんとタダ!うまい棒が73本、5円チョコが146個も買えるではないか。

 

②55キロカロリー消費できる。人は平均20mを30歩で歩き、30歩で1キロカロリーを消費するという。であれば、長沼駅からヒラヤマちべっとまで1.1キロの道のりを歩けば、55キロカロリーを消費できる。往復で約100キロカロリー。10回通えば、1000カロリーだ。ヒラヤマちべっとに毎日通えば、太り気味のあなたもこれで見事にやせられる(^-^)

 

③歩くのは脳に良い。歩くとアイデアが浮かぶとかよく言う。かの有名な、ベートーヴェンヘルマン・ヘッセ、カントなども散歩することで、後世に残る作品を作り続けられたという。同時に、ドーパミンセロトニンといった幸福を感じる物質が、脳からドバーと出るようで、毎日ハッピーになれる。

 

あとは

不便な土地=自然たくさん

釣りできる

たぬきが出る

綺麗な鳥がいる

畑で野菜づくりできる

川に入れる

など、魅力はたくさん。

 

クリエイティブな企画やアイデアは、王道を走るだけでは生まれない。

視聴率20%の番組ではなく、視聴率8%の番組にこそ面白さのタネが隠されている。だからこそ、少なくとも今は不便な土地にこだわって、工夫してこれからも面白い企画を考えていきたい。

 

みなさん、ヒラヤマちべっとに歩いて来てみませんか?

 

 

次回の一品一灯は5/7です。

面白い人がたくさんきます。

ぜひ、皆さんお越しください。

https://www.facebook.com/events/247715862301722/?ti=icl

自己分析イベントを開催<とりはじ企画第1弾>

昨日は、学生団体が古民家で「夜は短し気づけよ私~知らない私の見つけ方~」というイベントをしてくれた。これからも定期的にイベントやってくれるようだ。

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団体名は、とりはじ(とりあえずはじめようプロジェクトの略称)だ。

逃げ恥っぽくて、聞こえがよい。

団体のコンセプトづくりに僕も関わっていますが、基本的には運営を学生におまかせしている。

 

この団体のミッションはシンプルで、「1歩踏み出す学生」を増やすことです。みんなやりたいことあるけど、なんか壁を感じていて、踏み出してないよなってことで作られた団体だ。

 

今回のイベントでも、自分は何をやりたい人なのか、それは自分のどんな経験が元になっているかといった自己発見ワークを開催してくれた。寡黙な人が実はめちゃくちゃ熱い人、とにかく恥ずかしがる人、とことん物事を俯瞰して見まくる人いろいろいて面白かった。普段知らない相手の素顔を知るには、やはり自己発見ワークが一番だ。

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ワークの流れは以下の通り。

まずは、3人グループになって、ワーク開始。

①自己紹介

名前、出身、直近で恥ずかしかったこと

→印象を付箋に書く

②自分の過去の整理

小中高大と学校に通ってきた中で、印象的なエピソードをそれぞれ書く。

③エピソードトーク

書いた紙を持って、自分の過去をとにかく語り、他の参加者はとにかく質問。ポジティブとネガティブの感情に特に注目。自分の中で、今やっていることとの関連性で、かなり気づきが出てきて思考が整理される。

 

とにかく、学生がヒラヤマちべっとに来てくれることは嬉しい。スペース利用で有意義な時間を過ごしてもらいながらも、シェアハウスに興味のある面白そうな学生を住人にリクルーティングしていく仕組みができつつある。