お金を稼ぎながら旅をする方法まとめ

旅をするのには、お金を稼ぐ必要があります。「秘境」のように山奥を旅するときは特に、交通費をはじめとした費用が莫大にかかります。


パプアニューギニア を旅した知り合いによれば、「パプアで本当の秘境を見たければ川を登る船をチャーターしなければならない。その船は、3日乗るだけでも20万円かかる」と言われたらしく、高額すぎて驚きました。でもそれが当たり前の世界。今回は、どうやって世界の旅人が資金不足というハードルを軽々乗り越えてきたのかを、伝え聞いた話や僕自身の体験談含めてご紹介します。

 

Step1 現地でアルバイトなどをする

現地でアルバイトをするには、一般的にはワーキングホリデービザ就労ビザを取る必要があります。しかし、現地のレストランで「短期で働かせてください」といきなり交渉したツワモノもたくさんいるようです。ぼくはちなみに、世界的に見ても給料が高くて手軽な日本各地で旅しながらアルバイトした後に、海外に出るというやり方をとりました。リゾートバイトもたくさんあるので、興味がある人は調べてみてもいいかもしれません(大規模な飲食か宿泊事業者が多く、業種が意外と絞られるため、僕は登録したもののほとんどやったことがないです。加えて、仲介を入れず個別アポが一番スムーズではあります)。


<INAYUKIのアルバイト旅歴(2019年)>

2019.5 徳島 古民家ゲストハウス

2019.5 愛媛 古民家ゲストハウス農業関連八十八ケ所調査

2019.6 石川 農業関連×2

2019.8 京都 古民家一棟貸し宿茅葺職人弟子入り

2019.9 島根 建築士のアトリエ(インターン)

2019.9 大阪 建築事務所(インターン)シェアハウスPR


ちなみに、冒険家の植村直己さんは、アルプス山脈とかヒマラヤの山々に挑戦するときには、賃金の高いアメリカに行って現地で交渉してバイトを獲得しまくったと本に書いてありました。当時英語もほぼ喋れないなかで、その交渉力には脱帽です。


あとは、台湾では道端でアート作品や、絵葉書、習字(外国人の名前を漢字で書いてあげる)などで稼ぐ、いわゆるバスキングにも挑戦しようと考えて調査してみました。台湾の台北では、西門と呼ばれるバスキングの聖地があるのですが、実際に販売している人をのぞいてみると、作品クオリティが高くてもあまり高値で売れていないようでした。あとは、海外だと材料の調達や補充がネックで、持ち物を少なく済ませたいのが旅人のサガではありますし、難しい面がたくさんあると感じました。


また、バイトでお金をもらわないまでも、お手伝いの代わりに宿代と食事代をタダにできるという以下の方法はおすすめ。収入はほぼゼロですが、支出をかなり減らせます。


workaway

>このサービスは個人的にかなりおすすめです。年間登録料は2019年4月現在💲42かかりますが、一度登録したら一年間サービス使い放題です。このサイトの良さは、農業、宿泊業、子育て、家事、英語教育などお手伝いの幅が広いこと。飽き性の旅人にはとてもよいです。(ps. 上の写真の台湾のゲストハウスで利用しました。)


wwoof

>こちらのサービスはworkawayと主に2点違いがあります。1つ目はできる仕事が有機農業に特化していることで、農業好きの人には激しくおすすめ。2つ目は年間登録料はWWOOF Japanだと5500円なので、少し高めです。


HelpX

>こちらのサービスは詳しくありませんが、年間登録料が2400円とかなり安いようです。一方でworkawayと比べると、検索が国またぎでできないなど、サイトの使用感やコンテンツに関しては疑問の声があります。


Step2 PC上で完結する仕事をする。

現地でアルバイトをするよりは少しハードルが上がりますが、PC1台でできる仕事を始めるのはおすすめ。場所に縛られないという意味では、世界中を旅していても仕事はできるのです。ブログでのアフィリエイト、広告PR、投資、デザイン制作などなど案件は様々。クラウドソーシングサービスのクラウドワークスランサーズは、個人的には単価が低くてテーマ的にマッチしないものが多かったですが、人によっては月20万円くらい稼ぐ人もいるようです。


あと、PCで仕事をする人の注意点ですが、場所には縛られないけど時間には縛られる可能性があることを忘れてはいけません。納品したものを急遽修正してほしいという依頼が入る可能性もあります。つまり、せっかく旅をしているのに見たいものが見られなかったということも起こり得るのです。それゆえ、一番ベストなのは納品形式の受動的な仕事をするよりも、ブログのような発信型の能動的な仕事をつくりだすほうが旅をより楽しめるかもしれません。


Step3 旅人として有名になれば、広告費or取材費を調達できるが、賛否両論。

この前、「奇界遺産」で有名な写真家の佐藤健寿さんや、「マッドマン」で有名な諸星大二郎さんなどが取材費で仕事としてパプアニューギニア に行ったようですが、仕事であれば自己資金がなくても秘境に行くことはできます。スポンサーをつけるのもそうですが、それだけその土地にかけるビジョンや実績なども必要です。また、仕事なので現地で好きなところに好きなだけ行くということも難しいでしょう。あえて自己資金で行くことメインにする冒険家の関野吉晴さんのような生き方も一方ではありなのかもしれません。


自分にあった方法を模索する

秘境に行くのには、お金がかかります。どうやってそれを調達するかは、旅人のライフスタイルや知名度などに大きく左右されるので、自分に合った方法を試行錯誤しながら考える必要がありそうです。