稲村行真 Yukimasa Inamura ブログ「旅してみんか」

「伝統文化の魅力」を広めています。日本の伝統的な木造建築の古民家とその街並み、山奥の少数民族の村、過疎地どこでもフットワーク軽く旅をしております。

【4〜7日目】徳島県の祖谷で12時間45kmの徒歩の旅・謎のカカシ村&不思議なお話&山登りなど!!!

5月3日木曜日。

バイトのお休みを1日いただいた。

この日は思う存分遊びまくろうと思って、壮絶な徒歩の旅をした!!!

結果的に45km&12時間をぶっ通しで歩くことになり、休む暇すらなかったが、とてもおもろい旅になったので、ブログに残しておく。

 

バイト先の事務所を出たのが、朝8:00。

とにかく徒歩で、地元の人におすすめされた奥祖谷かずら橋を目指す。

これは、一般的なかずら橋ではなく、知る人ぞ知る橋なのだ。

 

祖谷の谷は美しい。

水はエメラルドグリーンに輝き、人の心を洗う。

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苔にまみれた道を進む。

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道端にはちょくちょく滝が出現する。

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道を歩いていると、ばあちゃんに声をかけられた(笑)

このばあちゃん、毎日この道を歩いているという。元気だな!

鹿のワナを作って1頭獲ると、2万円くらいになるらしい。

こんな風によそ者といろいろ話をすることが、地域のシニアにとっての生きがいになる。なかなか人が来ない地域ならではの感覚だ。

帰り道にここを通るなら晩飯食べに来な!とおっしゃってくれた。

やさしい。

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道端に突如カカシが出現した。

ここは、カカシ村と呼ばれている村で、名頃というところにある。

ある一人のおばあさんが、カカシを日々一生懸命作りまくっているらしい。

この村に昔住んでいた人、亡くなってしまった人のことを思い出しながら、それぞれの顔に似せてカカシの人形を作っているようだ。

村人は30人なのに、カカシは200体。

この奇妙な光景に、村の発展と衰退の虚しさを重ねる。

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ここは昔お店屋さんだったのだろうか。

さぞかし賑わっていたに違いない。

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バス停はこの街のコミュニティスペースの役割を果たしていたのかもしれない。

なぜ、この村は衰退してしまったのか、虚しさが残る。

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さて、どれが本物の人でしょうか(笑)

*答えがわかった方は僕に連絡ください。豪華景品当たるかも。

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集会所にあるカカシの大群。

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虚しさの先に、これが観光名所となり、再び人を呼び寄せる。

そんな日がもしかしたら徐々に近づいているのかもしれない。

 

それから、しばらく歩くと、トラックに乗ったおじちゃんが声をかけてくれた。

「うちのトラック乗ってくか?」

とてもありがたい。本当に1kmくらいだけど、奥祖谷かずら橋まで乗せてもらうことにした。ヒッチハイクでトラックの荷台に乗せてもらうのは初めてだ。

奥祖谷かずら橋の目の前の食事処で、親子丼をおごってもらった。

これは、うますぎた。

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このおじさん、とても不思議な体験を語ってくださった。

若い頃に四国八十八ケ所巡りの旅をしていたという。

ある時、日も暮れかけ次の目的地までたどり着けるかどうかわからなかった。

一本道をただひたすら進んだ。

目の前から車がやって来た。

そして、その車が通り過ぎた瞬間、、、。

なんと、目の前の道が竹でふさがれてしまったという。

そこには竹も何も生えていない道だったのに、突如竹が現れ道を塞いだのだ。

この出来事から、これ以上前に進んでは危険だという暗示だと悟ったそうだ。

その日は、来た道を引き返したとのこと。

四国の秘境には、こんな民俗学のような話が今なお残っているのだ。

 

さて、奥祖谷かずら橋を観光。

本当に美しい。

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男橋は渡るときは、予想以上にスリル満点だ。

最初の1回はめちゃくちゃ怖いけど、2回目からは慣れた。

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そのほかにも、女橋という橋や、野猿というロープを手繰り寄せながら進む橋があるので、ぜひ訪れてみていただきたい。

 

次に向かうのは山嶺という山だ。

奥祖谷かずら橋からは、約3kmで登山口につく。

先ほどのカカシ村の近くだ。

さて、登り始めよう。

四国で最も美しいと言われる山、山嶺へ!

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日が徐々にくれる夕方。

誰もいない山道をひたすら歩いた。

天狗塚から下山する道がわからず、一時彷徨う。

結局、下山して、道路に出れたのは、18:00すぎ。

夜の暗い森に囲まれた道路をひたすら事務所まで歩く。

ガマガエルの声が深く唸るように響き渡る。

獣がガサゴソと音を立てる。

お墓が目の前に出現するたびにビクッとする。

この一帯は昔民家があったのだろう。

しかし、今はもう廃墟ばかりでお墓だけ残る。

平家の落人が住んで以来、切り開かれたここら一帯の村には様々な伝承があり、

そういう話を思い出すたびに身震いがする。

ふと、知らぬ間に走りだしていた。

とにかく後ろには目をくれず、前に前に。

自分は1日をどう生きようか考えた時に、徹底的に予定を詰め込む。

欲にまみれているのか、好奇心が強いのか。

計画性など何もない。

ただ、実行することでこそ、何か道が開ける。

そう信じて、カンガルーのように前に前に。

僕は、衝動によってビジョンを実行しようとするアーティストであるとすれば、

仕事ではリアリストのパートナーがいた方が良い。

とにかく何をするにも、詳細に事細かに丁寧に描ける人間を必要としていた。

自分は一人で生きられる器用な人間ではない。

一緒にとてつもなく面白いことを実現できる人をただただ欲していた。

 

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桃源郷祖谷の山里事務所ー奥祖谷二重カズラ橋15km

②奥祖谷二重カズラ橋ー山嶺登山口(名頃)2.9km

③山嶺登山口(名頃)ー山嶺ー西熊山ーお亀岩ー天狗塚一(1時間さまよう)ー西山林道登山口 約18km

西山林道登山口ー桃源郷祖谷の山里事務所 9.1km

合計約45km

の旅でした!

バイトは、明日が最終日。

バイトでの学びも、また総合的にまとめてみます。

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