弱者と強者の戦い方について考えてみた。

今日は、ランチェスターの戦略に関する本を読んだ。

 

ランチェスターの戦略とはこうである。

 

もとは戦い方の戦略で、弱者は接近戦、強者は広域戦で、勝利を収める。

たしかにその通りだ。

資金が少なければ、広告やプレスリリースなんてバンバン打ってたら苦しい。無料のSNSや地道な声かけで、お客さんを獲得する方が理にかなっている。

 

また、弱者は1点に集中して、お客さんと直接向き合う形にまで接近して、購買につなげる。強者は、手広く網をかけて、大量の魚をすくい取るように購買につなげる。

 たしかにその通りだ。

ある饅頭屋さんは、たった1つの饅頭を10年作り続け、圧倒的な商品のコンテンツ力を生み出し、数坪のシンプルお店であるにも関わらず、何億もの売上をたたきだしたという。

 

また、戦術とは目に見えるもので、戦略とは目に見えないものである。戦術とはお客さんと触れ合うこと、戦略とは裏方にまわって商品製造及び流通等を行うことである。戦術と戦略の人数比率は、1:2とすると勝てる。

たしかにその通りだ。古民家を貸し出すという仕事があったとして、修理や草取り、掃除といった泥臭い裏方の仕事がお客さんとのやり取り及び接客することの2倍の時間を必要とする。

 

こういった内容がランチェスターの戦略である。

 

とにかく、いろいろと興味深い。

空き家活用を始めたいなら、1つの地域の1つの物件に対して、1週間のうち7分の7の時間を費やして、極めて限定的なエリアの限定的なターゲットに向けてサ-ビスをつくるというのが極めて効率的な発想だ。

 

あとは、ポートフォリオという考え方もあってリスクを分散させるという考え方にどれだけ向き合うかっていう話でもあって、睡眠不足でも大丈夫とか、器用にいろいろとやってのける人は、いくつか同時に回すということなのかもしれない。

ただ、基本的にそれは先ほどのランチェスターの戦略的に言うと、強者の戦略で、まず1歩目を踏み出す弱者がとるべき戦略ではない。

 

弱者と強者の見極め、自分はどちらなのかを客観的におごることなく捉えてみて、とるべき戦略を見極めるべきだ。

 

ところで、最近はおやきにはまっている。

あなたは、150円の手持ちだとしたら、あずきとカボチャ、どちらのおやきに選択と集中をかけるだろうか?

これも興味深い。

 

f:id:ina-tabi:20170412214042j:image 

 

 

古民家入居15日目① 暖かいお風呂に入る

やっと!ついに!!

暖かいお風呂に入れたというお話です。

 

古民家に入居したのが、4月1日。

その日から昨日まで、実はお風呂が水風呂だった。

滝修行をしている人の気持ちが分かる(T_T)

とつくづく思っていたのだが、なぜお風呂が水風呂だったのか、という話である。

 

空き家活用をしていると、ボイラーが壊れている時がある。そして、ボイラーの型が古いということで、一部修理ができず、全面修理をしなくてはいけない時がある。

 

4月5日、ガス会社に来てもらって、ガスを入れてもらい、やっと風呂も入れるか!などとテンションが上がっていたところ、「どうもこの空き家は風呂の給湯に関しては灯油ですね」などと、ガス会社の人に言われた。

ならばと、故障してないかなどをその方にチェックしてもらった所、

「110番の故障が見られます、内部故障の可能性もあり、10万円くらい修理にかかるでしょう。」などと言われてしまった。

 

それならば、灯油業者を呼ばなくてはいけないということで、灯油のボイラーの会社に電話して、4月10日に来てもらった。やっと今日風呂に入れるか、と思っていたところ、「これは、110番に加えて、内部故障で665番のモーター2つが壊れていますね。全面改修に51万円かかります。」などと言われてしまった。

 

なんで、ガス会社と灯油会社で見積もりがこんなに違うのか!!!!!と。

灯油会社は「51万円お高いでしょうから、10万円安くしますよ。」という。これを契約したら出張費を無料にしますとのこと。

これは、まさにスイッチングコストというやつです。既存の会社から、乗り換えようとすると、何かと心理的にも、コスト的にも、労力的にもハードルがあるようにサービスが設計されている模様。

その時チェックしていただいたボイラーがこちら。

f:id:ina-tabi:20170410172906j:image

 

結局、空き家改修においては、基本的に電気・ガス・水道・灯油全てにおいて言えることだが、信頼できる知り合いの業者がいたら、心強い。それがベストであって、そういう人間関係が本当に大事だ。

 

今回のボイラー修理の件、結論としては知り合いづてで業者に全面工事をして頂けることになり、20万円の改修費で済んだ。新しいボイラーがこちら。

f:id:ina-tabi:20170416004743j:image

 

信頼できる業者がいること、暖かいお風呂に入れるって本当にありがたい事だなとつくづく思った今日1日だった。

 

 

ぶっとんだものを創る

今日は地域の方との飲み。

とにかく面白いものを創りたいという話になった。

 

既存のオンラインサービスを使えば、空き家活用ビジネスは基本的に成り立つ。スペース貸し出したいならスペースマーケットがあるし、宿泊したいならairbnbやシェアチケットなどあるし、駐車場貸すならakippaがあるし、なんでも余剰資源が収益に変わる時代である。

 

ただそれは個人的に、収益補填というイメージが強く、何か世の中に新しいサービスを生み出す沸点みたいなものが社会の発展には必要だし、それをコツコツ創りたい。

 

秋元康は、AKBを作った当初のことについて、時間をかけて形成したものはそう簡単に崩れるものではないからそういうものが創りたかったと言っていた。また、秋元康がよく言うのは、予定調和を崩すことで、先を決めないということ。先読みできない突発的な会話の中からものすごいヒントがたくさん生まれているということだ。

 

昨日の会話では、とにかくエンターテインメント性を掘り下げていた。浅川にディズニー船走らせようとか、可動式ワイファイ置こうとか、大学生が渡し船を作って交通網を作ろうとか、魚釣ってきて焼こうとか、最寄り駅からトロッコ走らせようとか、子供のお泊まり会開こうとか、とにかく予算度外視のブレストは続き、なんやなんやであとは、個人の決定の裁量という感じになった。

 

考えてもみれば、人と話すとアイデアの総量が増え、人それぞれに体温があり場が温められるかのように、グンッと沸点に近づく、そんな感覚を覚えた。これからも人に会うという機会を大事にしたい。

 

こちら、4/9に出店したキャナルマーケットの様子。ヒラヤマちべっとの活動紹介を行った。

f:id:ina-tabi:20170410092504j:image

 

学生が地方について話す会を開催しました。

昨夜4/8は、学生が地方について話す会を開催した。

f:id:ina-tabi:20170408095023j:image

皆さん楽しんでいただけて本当に良かった。

 

今人口減少社会の中で、人口に占める学生の意見や、視点、知恵のパイが減っていることは確実だ。

学生の意見を、とりわけ高齢化の進む地方に還元することが、より良い発展的な地域の未来に繋がる。

これからもこの会を続け、地方のイノベーターが増えていき、化学反応が起こっていく集まりに出来たらと考えている。

地方を良くするというのは、一人勝ちする地方を作るのではなく、幸福の総量とか、豊かさとかそういう観点から、包括的に見ていく視点かなと個人的に考えているが、意見は人それぞれで、意見がある人も漠然としている人も、それぞれが地方のこれからを考えるいいきっかけになったらと思っている。

 

もちろん、有意義なだけでなく、楽しく面白くということを追求していく。基本的に人は楽しいもの面白いものに最終的には集まっていくものだと思っているので、その価値観は大事にしていきたい。これからどういうコンテンツを創っていくのか、とても楽しみだ。

f:id:ina-tabi:20170408095146j:image

 

これからは戦国時代の生き方が参考になる!?

今日は、本を読んだ。

ホリエモン茂木健一郎さんの本だ。

自分の考えに近いと感じた。

 

まず、今は、何が正解かなんて誰もわからない時代である。

情報化された社会の中で、インターネットというインフラが爆発的に拡大し、国家や共同体というものの垣根が無くなっている。

何をするにも踏み出しやすいし、いろんな生き方に触れられる社会になってきている。

 

人工知能が世の中のロジック系の仕事をどんどん取って行く中で、人間は感情や、アイデア、目標や意思決定という分野で勝負しなくちゃいけない時代が来て、そのために方向性を定めて、能動的に個を強くしていかなければならない。組織の名前ではなく、自分の名前で飯を食わなきゃいけない時代に突入している。

 

しかし、今の教育システムにおいては、こういった考え方になかなか気づきにくいと考えている。情報感度が高くないと盲点になりがちだ。オール5がもてはやされ、1つだけ5(あとは1)が叱られるシステムだ。1つだけの5を伸ばそうという発想がまだまだ少ない。なんでもそこそこ出来たら安心感が得られるシステムである。受験で、いい学校に行くための勉強を続け、有名な学校を出て、いい就職先に行くというレールに敷かれた教育システムが根付いている。就職すれば、ワークライフバランスという言葉が使われる。5/7の時間を我慢して、2/7の時間をしっかり遊ぼうという生き方が尊重される。環境を固定化することによるリスクとは、これほどまでに根強いのかと思う。もっと7/7を新しい楽しい生き方を模索し実践する時間に投資する生き方もあっていいはずだ。

 

これからは、生き方が2極化されると言われている。1つ目がグローバルに動き回る生き方、2つ目が、ローカルにとどまる生き方。どちらにせよ、それなりに自分らしい生き方を選択はできるだろう。結局、自分の感情、感覚を研ぎ澄ませ、自分にとってやりたい方向を選択することが、今の世の中に求められていることだ。世の中いろんな人の意見があり、ある人の意見はある人の意見を否定している。流されるとか、どっちつかずの生き方はどんどん淘汰される時代になるし、選びとる自分なりの審美眼が必要だと言える。なんか、戦国時代のようだな!と。生きるってことは、日々意思決定の連続だし、その感覚をとにかく研ぎ澄ませていきたい。

 

参考文献

堀江貴文「全ての教育は洗脳である」

https://www.amazon.co.jp/すべての教育は「洗脳」である~21世紀の脱・学校論~-光文社新書-堀江-貴文-ebook/dp/B06XGXMNW4

茂木健一郎人工知能に負けない脳」

https://www.amazon.co.jp/人工知能に負けない脳-人間らしく働き続ける5つのスキル-茂木-健一郎/dp/4534053096

 

f:id:ina-tabi:20170406180948j:image

 

 

 

 

古民家入居5日目 地域資源の可視化

いま、古民家周辺の地図を作成している。地図を作成する意図は3つある。

 

1つ目が、古民家に来る人が迷わないようにするため。

2つ目が、古民家に来る人が、最寄り駅から古民家までの長い道のりを楽しめるようにするため。

3つ目が、地域の魅力を再発見するため。

 

もともと発想の原点は、2年前に大学のプログラムで石川県の能登半島に行き、ファンキーMAPという地図を作ったことである。その地図は、地域の魅力的な資源を地図に書き入れ、どれだけファンキー(面白い)かを5段階で表すというものである。それによって地域の魅力が再発見されたという経験がある。自治体がお金をかけてきた観光客向け施設よりも、道端のカカシやお地蔵さん、個人のお店の方がファンキー度が高いという結果になった。その結果から、若者、よそ者目線が分かった!と地域の方には評判が良かった。

 

それならば、今回も地域の魅力をよそ者目線から可視化しようということで、まずは、先月に街歩きイベントを開催した。

f:id:ina-tabi:20170405211523j:image

この時に、参加者の皆さんに発見していただいた魅力をもとに、MAPを作ろうとしている。

そして、今はMAPの土台を作っているところ。

f:id:ina-tabi:20170405210849j:image

今回はどんなMAPになるのだろうか。

ゴミでもくっつけて、アートにしようか。

来訪者が付せんに魅力を書き入れ、ペタペタ貼って行く方式にしようか。

発想は膨らむばかりだ。

 

 

 

古民家入居4日目 料理は学び

今日は、流石にきちんと食事を作らねばと思い、夜はうどんに挑戦してみた。

かなりの出来に大満足!

 

f:id:ina-tabi:20170404214538j:image

成功の要因は、だしがきちんと取れたからかな。

鍋を2つ用意して、ひとつがカツオのだしをとる鍋①、もうひとつがしょうゆ、みりん、酒、水を入れる鍋②。

カツオはだしが2分あれば取れるので、鍋①を鍋②に合体!

あとは、具材入れて、めん入れて終了!とてもらくちん。

 

ちなみに、お昼はお好み焼きを作ったのだが、料理とキャリアの深い共通点を発見。小麦粉を使う料理は、小麦粉がバラバラとしちゃうから、それを繋ぎとめる卵や水という存在が必要。それと同じように、自分の活動を多方面にやっている人は、それを繋ぎとめるなにか?いわば軸のようなものが必要であり、それがあってこそ活動が形になるもの。お好み焼きも仕事も本質は同じか。

 

料理とは、表面的にも、本質的にも学びのあるものだと実感した。