【石川県加賀市】1期生 いなむーから見たPLUS KAGA(4期・冬)2日目

こんにちは、今日は靴下を履かずに裸足で過ごしたいなむーです。


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今日は、プロジェクトの実現に向けて、4期生各自が個別に行動する日。

 

朝7時にあおいと合流した。散歩のプロジェクトを作るべく、散歩している人に実際にヒアリングをするようだ。あおいにとって、散歩の醍醐味は、道端にある些細な発見である。ただ、それがどうプロジェクトに結びつくのかについて頭を悩ませていた。ヒアリングをした先に、何か進むべき道が見つかるのだろうか。

 

朝6時から行なっていて、1時間で5人の散歩者にヒアリングできたらしい(僕は寝坊したので7時に合流)。散歩コースについて話を聞いたところ、犬の散歩をする人は川沿いを歩く人が多いなど、様々な発見があったそうだ。

 

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そのような話をしていたところ、いきなり道の脇からワンちゃんが飛び出してきた。いつも犬と散歩しているんです!と会話が弾む。横で写真をとっていたところ、犬にペロペロたくさん舐められた。僕は何気に犬に好かれるらしい。

 

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途中、あおいが釣り具の自販機を発見!珍しい自販機を見つけたとテンションが上がる。こういう小さな発見が散歩の醍醐味だ。

 

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途中から、通勤通学者が増え始めて、散歩者がいなくなってしまった。男子高校生、もしや、あそこを歩いている女子高校生と一緒に通学するのかな?と予想したら、見事に的中。芸能人を激写した気分になる。

 

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途中、溶けた雪だるまを発見。戯れる。

 

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 散歩者かな?と思いきや、高校生の通学を見守っている先生だった。

 

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散歩者発見!急いで声をかけに走る。図書館の開館まで暇だから、ぶらぶらしているらしい...。なるほど、そういう散歩もあるのか。

 

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道端に、タイヤを植木鉢にしたものを発見。エモかったので写真を撮る。結局、6:00~8:00の時間帯で、7人くらいの散歩者にヒアリングをすることができ、散歩の目的やコースなどを聞くことができた。

 

実際どうやって、プロジェクトにしていけばいいのか、よくわからなくなってしまったと話をしていた。悩むことに意味はあるし、だからこそ面白いものが作れるとも言える。一方、人の縁で自分の考えている外から何かが舞い込んでくるかもしれない。とにかく行動していれば何かにつながる。徒歩の旅の意味について悩んだ自分と重なったこともあり、形にできる様に積極的に応援したい!と感じた。

 

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 それから、朝ごはん。アビーが即席でうまいものを作ってくれた。

 

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次は、お昼頃に、ないきのプロジェクトに同行。大聖寺にあるアリス学園の2つのクラスの学生たちに、明日のイベントの案内をしていた。その名も、ないきによる「ないきっちん」。20日の18:00~大聖寺のPLUS KAGAの拠点で、外国人の交流会を開催する。 

 

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加賀市内には、ベトナムインドネシアから来た外国人が住んでいる。地域の人と交流がないようで、食事会を開いてみようというのが開催経緯だ。後々、空き家などを活用して、色々な地域でご飯会を開催できたらと考えている。 

 

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まずは、自己紹介やPLUS KAGAの紹介。それから、イベントの告知という流れで、2クラスで15分ほど話をしていた。写真だけ見れば、授業をしている先生だ!

 

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高校時代の留学などを経て国際交流に関心を持った、ないき。外から来た外国人が地域の人と交流するきっかけを作りたい。きちんとその想いを伝えられるように、丁寧に黒板に字を書いて、ゆっくりと説明する。

 

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その想いが通じたのだろうか。和やかに、でもしっかりと学生たちは耳を傾ける。自分たちのために、加賀出身でない東京の大学生がイベントを企画してくれている。きっと嬉しかったに違いない。「私、参加したい!」「私は料理を手伝いたい!」という様にほとんどの学生が行きたいと言っていた。

 

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先生もフォローしてくれて、ぜひinstagramで参加のコメントをしてくださいね!と念を押す。大学生と地域住民と外から来た外国人。様々な価値観や文化を持った人が繋がり、新しい交流の輪が広がろうとしている。協力者が現れ、ないき自身もとてもワクワクしていて、これは明日どうなるかとても楽しみだ。

 

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ないきの「ないきっちん」。2月20日(木)18時から20時に、プラスカガの拠点である大聖寺の町家にて開催します!

 

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午後は、ゆりあさんとアビーが作ってくれた焼きそばとコロッケを食べる。

 

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焼きそば、めちゃお洒落だった。

 

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午後は、個人作業や、プロジェクトの相談をし合うなど、各々自由に過ごす。台湾からきたアビーは日本(加賀)の死や葬儀について関心があり、大聖寺のお寺・本善寺にヒアリングに行くことにした。

 

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本善寺のご住職は、PLUS KAGAでも何度もお世話になっている飯貝さんのお父様。かなり知識豊富な方で、お話を伺っている途中、僕らは「へ〜!!」という感嘆が止まらなかった。

 

例えば、仏教において蓮の花は、泥の中から芽を出し、苦しみを抱えながらもそこから生きるエネルギーが生まれるということを表すようだ。また、仏像を安置するために少し高く設けられた場所である須弥壇は、当て字で世界一高いヒマラヤ山脈に由来するものであるという。また、血縁を遡るという話では、キリスト教はGod(神)に行き着くが、仏教では父と母、おじいちゃんとおばあちゃん、そのまたおじいちゃんとおばあちゃんという様に遡ることができ、28代遡ると総勢1億人を超えるようだ。一人欠けただけで、自分は存在しない。

 

自分が今生きていることは奇跡だ。

 

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数珠をいただいた。

 

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様々な仏教の尊い教えを聞いた後、帰ろうとすると、そう言えば台湾の方からこんなものをもらったのだが何が書いてあるかわからない、とのこと。アビーと台湾出身の地域おこし協力隊の王さんは、「これは縁起の良いことが書いてあって、玄関やドアに貼るものです。物事が成就するという意味があります。」と教えていた。

 

台湾と日本の信仰や、生と死。違いがあるからこそ交流する意味がある。アビーがやろうとしているプロジェクトは、人間が誰しも訪れる死という根源的な問いに対して、真っ向から挑んでいるのがすごい。だからこそ、地域にプロジェクトとして何が提案できるだろうか...と頭を悩ませる。非常に斬新でインパクトがある一方、タブーにもなりかねない人の死に対して、地域とどうコミュニケーションをとってどうプロジェクトを実現していくのか、とても楽しみだ。

 

明日は4期生のお試しプロジェクトデーだ。実際に、4期生がどう小さく一歩を踏み出すのか、活動を引き続き追っていきます。