デザインセッション多摩2017で学んだコミュニティデザインの方法

多摩地域のデザイナー、表現者が一気に集結したデザインセッション多摩に参加した。デザイナーは、遅刻するという格言があるようだが、その格言通りにはならなかった。

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自己紹介と地域とは何かという、得体の知れない問いから始まった。

様々な答えが出たが、
僕は共通言語の存在なんじゃないか、と答えた。ほっとけば人は無関心でも、話題があったり、繋がりのようなインセンティブがあったりすると話をする。そうやって共同体が出来ていくものなのではないか。

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多摩地域を良くするためのプランを考えた。僕らの班は、学生から社会人、それぞれやりたいことを表現しているプロ。コミュニティデザイナー、イラストレーター、などなど。

 

多摩地域で課題感を持っているターゲットを考えた時、真っ先に高齢者と子どもが挙がった。高齢者は老後の楽しみや安心感を求めて人と繋がれる場所を探しているし、子ども及びその親は安心して遊べる場所と仲間を求めている。特に多摩地域では、全国平均よりも顕著なのが、子育て世帯が多いということ。だからこそ、子供は多いのに場の整備、及び情報発信できていないというのは、この地域特有の悩みだろう。

 

そこで、「わらしBeプロジェクト」というプランをみんなで考えた。まず、子どもがノートと交換したいものを持ち寄る。そして、だれとどんなものを交換したのかをノートに記入していく。

最初はコミュニティスペースに集まることからはじめて、徐々に一般宅訪問に切り替えていく。まるで、「トリックオアトリート!」。子どもがモノを介して仲間や地域と繋がるという流れだ。やはり、多世代をつなぐというのに大事なのは媒介するもの「共通言語」が必要なのではないか?

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お昼のお弁当が、美味しすぎた!

kizagisuの杉崎さんのお弁当。

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午後はゲストスピーカーの話と、プランの発表。1番印象に残ったのは、赤と青のリストバンドをする話。赤が正常、青が困った状態。道端で青のリストバンドをしている人を見つけたら赤のリストバンドをしている人は助けなくてはいけない。とてもシンプルで暖かいコミュニティができると感じた。リストバンドが人と人とを媒介するものということだ。

もう1つ、自治会の回覧板の話。回覧板に漫画を描くというもの。なにげなく日常にあるつまらないものを面白くする、という発想もいいなと感じた。

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地域の人と人とが繋がることは、生きがいに繋がると常々感じる。あとは、高齢者にとっても、子供にとってもそれは確実に言えること。それをよくありがちなざっくりとくくる感じではなく、それぞれに対して必要な活動を作っていけたらと感じた。