【徒歩の旅】出発まであと3日~なぜ僕は歩くのか?〜

今回の「古民家冒険project」の出発まで、あと3日となった。

今日からカウントダウンを始める。

 

まず、このプロジェクト開始の経緯についてお話しようと思う。

昨年秋から、僕は石川県加賀市の人口減少を見据えた地域課題を解決する提案を行う、学生のワークショップ「PLUS KAGA Project」に関わらせて頂いている。もともと空き家になった古民家を使った場作りにとても興味があり、自分にとって、とてもワクワクする事だったので、一貫して加賀市の空き家になった古民家を使った提案を続けてきた。

今年度からは、それをもとに個人プロジェクトを開始しようということで、打ち合わせをしている。

 

発端は、株式会社フォルク代表で、PLUS KAGA Projectコーディネーターの三島さんとの会話の中から生まれた。

 

もともと、自分は足腰に自信があった。

ここで、少し僕の足腰の歴史について触れてみようと思う。

幼稚園の時に、マラソン大会で1位になって以来、中・長距離走ではほとんどの人に負けなかった。

小学校の時に、友人に誘われ陸上部に入るとともに、1週間に1度山に登るほどの山好きだった。

中学校の時には、駅伝激戦区の千葉の東葛地域の学校に通い、1年次に1人だけ駅伝選手に選ばれたり、毎年県大会に出場したりして好成績をおさめ、駅伝部の部長を務めた。

高校の時には、開智という高校に通っていて、校内で最も足が速い人の1人として「開智のライオン」と呼ばれた。

しかし、中央大学法学部に入ってからは、強い人ばかりで、1年しか陸上はやらず、それからは、筋肉は衰えるばかりだった。なんか面白くないな、、と思っていた。ただ、1つだけ続けていた事があった。それが、「歩くこと」だったのだ。僕は元々節約するくせがあり、定期券範囲以外の場所に出かける時は、交通費が勿体ないからと、とにかく歩いていた。そしたら、いつの間にか、1日20kmくらいは軽々と普通に歩くようになった。

 

この話を三島さんにした所、

「とりあえず、東京から加賀まで歩いてみたら?」という話になった。

「!!!!!!!!」

なるほど、たしかにそれは面白い。

僕はもともと、くまもんやおくりびとをつくった小山薫堂さんを尊敬しているところがある。しかし、たいていの人のみならず、小山薫堂さんでもなかなかトライしない「自分にしかできないこと」を探った結果、歩くことに行き着いた。

有名人は歩いている暇がない。タクシーに乗ってセカセカと用事を済ませる。しかし、自分は有名人でもなんでもないのでそれほど忙しくない。今年の3月に中央大学を卒業して以来、日野市の古民家でただのんびりと管理人をしているだけだ。だったら、時間があること、歩く体力があることを生かして世の中を渡っていくしかない。

 

こうして、古民家冒険projectは生まれた。

 

東京都日野市の古民家から、石川県加賀市の古民家まで、合計438kmを2週間かけて歩き、道中の活用された古民家の事例を調査し、ブログやSNSで発信、その成果を石川県加賀市で発表する。そして、石川県加賀市でどのような古民家活用が実際にできそうかアイデア出しを行い、人口減少社会における地域発展について模索する。これら一連の流れを古民家冒険projectと呼び、仕掛け人を古民家冒険家と呼ぶ。

 

つまり、こういう事だ。

古民家(好きなこと)×歩くこと(得意なこと)×空き家活用(ニーズ)=古民家冒険家(仕事)

 

好きなことと、得意なことを掛け合わせて、そこに社会的なニーズが絡めば、仕事が生まれる。

歩くということは、本質的には、生きた情報をより多く得ること、ブルーオーシャンな過疎を移動領域に組み込めること、節約すること、ダイエットになること、偶発的な出会いや人脈をもたらすことなどと密接に繋がっていて、それをフルに生かしながら、話題性をもった仕事を生み出せる。それをワクワクすることや社会的ニーズと掛け合わせることで、世の中に必要とされているのに、生み出されていない仕事を生み出すことが出来るのだ。

 

これから、どんな冒険が待っているのか、とても楽しみだ。

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<出発式 6/4 午後@東京都日野市>
https://www.facebook.com/events/1349818138404551/?ti=icl

 

<ワークショップ 6/18 午後@東京都加賀市 >
https://www.facebook.com/events/1212091755566515/?ti=icl