稲村行真 Yukimasa Inamura ブログ「旅してみんか」

「伝統文化の魅力」を広めています。日本の伝統的な木造建築の古民家とその街並み、山奥の少数民族の村、過疎地どこでもフットワーク軽く旅をしております。

【石川県加賀市】1期生いなむーから見たPLUS KAGA 3日目・山中、山代を訪れました!

 

こんにちは、食べても太らない、いなむーです。PLUS KAGA 3日目(8月7日)は、山中と山代という山側のエリアに行ってきました。その時の様子をご報告します。

 

お花見久兵衛で移住と地域コミュニティについて知る

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旅館「お花見久兵衛」では、ポーランドベトナム、中国など様々なところから、海外スタッフを雇用している。ただ、どうしても仲間同士固まってしまい、地域との繋がりがないという課題を持っている。どうしたら、海外からのスタッフが地域にうまく溶け込むことができるのか、についてを考えた。課題が明確なので、学生たちも議論しやすい印象を受けた。

 

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海外スタッフの自己紹介が行われた。「働きやすい環境を作ってくれています。」などと社長の良いところを照れながら発表していた。

 

海外の学生が日本で働きたくなる理由としては、シフト制というシステムや労働環境の良さがあげられるようだ。また、コミュニケーションの問題で日本人が早口だとなかなか言葉を理解できないとか、食事の問題などが挙げられるとのこと。

 

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4期生と海外からのスタッフが2人1組みになってディスカッション。どんな解決策が考えられるか話し合った。

 

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話し合ったことを4期生が発表。他のホテルの在籍スタッフとの交流を増やしてみる、日本人と海外の人が同じシェアハウスに住んで相談しやすい環境を作る、夕ご飯を海外の人が集まりやすい場所で食べるなどの意見が出た。また、ツアーを作って、加賀を回る機会を作っても良いかもしれないと考える学生もいた。

 

海外からのスタッフの人に、山中のオススメのお店を聞いてみた。流しそうめんのお店が好き!とか、加賀パフェ食べた!と言う意見は多かった。しかし、実質よく利用するお店はファミリーマートという人もいた。地域と関わるという機会は実際かなり少ないというのが話を聞いていてわかる。

 

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お昼ご飯は、社長の吉本さんのお母さんお手製のカレーライスをご馳走になった。シンプルでまろやかで、とてもおいしい味だった。調理スタッフのリーダーは、いつもお昼にご飯の上にベビースターラーメンを乗っけるらしい。社長にいじられていたが、実際にお客さんに出す懐石料理は絶品のようだ。和と洋を折衷したこの旅館でしか食べられない食事とのことである。

 

山代温泉ストリートを歩く

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まずは、 伝統建築の形をしたローソンに集合。景観に配慮されていてすごい。まずはガイドのゆげ太郎さんと、旅館「あらや滔々庵」の社長・永井さんから山代温泉エリアについて説明があった。

 

近くの山中温泉には景観の良さと言うウリがあるが、それに対して山代温泉は自分達でウリを作っていかなくてはいけないという実態がある。コーディネーターの三島さんは4期生に「自分にとってのまちづくりとは何なのか、考えながら山代の町を歩いてください。」と提案した。

 

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そこから、山代の通りを見て歩いた。観光客向けにwifi整備などもしている。 きちんとお金が回るように整備して行くことが大事!とおっしゃっていた。

 

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18代続く旅館「あらや滔々庵」で山代のまちづくりを考える

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あらや滔々庵は前田家の歴代藩主入湯の宿として知られ、すでに380年ほどの歴史があり現在で18代目である。内装が美しく、飾られているものだけでなく、建物自体が芸術作品のようにも思えてくる。

 

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奥の離れに通していただいて、山代温泉の総湯の実態について社長の永井さんに伺った。年間利用者の大半は60代以上で、利用者が少なくなっているという現状がある。温泉入浴料の年間利用パスの値上げも検討しているとのこと。どうしたら、若い人が入ってきたり、温泉地全体の活気を作っていったりすることができるのかについて課題感を持っているようだ。

 

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それに対して、4期生の意見としては、以下のようなものが挙がった。

うっちー「地域の人が楽しさ自慢をするような街になったらいいんじゃないですか!そうしたら、自然と外の人にも魅力が伝わりますよ」

アビー「子供を地域活動に参加してもらう教育をさらに進めていく、ふるさと意識は後からついて来て良さに気づけるようになる。」

ザキヤマダ「ホットスポットに気を配ることで、町全体の熱気が高まっていく。」

などの意見が挙がった。

 

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その後、山中温泉の総湯へ。時間がなさすぎて、一部のメンバーは松浦酒造の美味しい酒粕ソフトクリームを食べて休む。

 

山中温泉のアイスストリートを歩く 

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それから、山中温泉のアイスストリートを歩く。ここでは、薬屋とか、飲食店とか、自転車屋とか、いろんな店が独自に開発したアイスクリームを販売している。そんなアイス屋巡りをしながら街を歩くのはとても楽しい。

 

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薬屋さんが、健康に良さそうなアイスを出してくれた。

 

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 うまそうにアイスを食べるザキヤマダ。

 

f:id:ina-tabi:20190808003820j:plain一通り歩いた後、4期生と地域の方で意見交換をした。本当に営業されているかわからない店が多いという声はあったものの、アイスがいろんなお店で食べられるのは魅力的という人が多かった。空き家も多いので、魅力的な活用案が出てくれたらと感じた。今回、山中を案内していただいた吉本さん、梅田さんをはじめとした地域の皆様ありがとうございました!

 

道場ガレージでディナーとイノシシのお話

最後に訪れたのが道場ガレージ。道場さんは山中漆器関係のお仕事をされているかたわら、お庭を地域に開いてコミュニティスペースにしている。ここで、今晩はディナーをいただく。中に入ると暑いので、外で会食することになった。

 

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道場さんのあいさつと乾杯!

 

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地域の方と4期生の良い交流の場となった。

 

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食事の彩が本当に豊かで、肉や野菜、お味噌汁、ご飯、魚など盛りだくさん。午後の15時から3時間以上かけて準備していただいたようだ。トマトは実がとても大きくてびっくりした。

 

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食事がすすみ、周囲は完全に真っ暗に。加賀で唯一の女性猟師・さくらさんに、食事に使われているイノシシ肉についてお話いただいた。東谷で農業などをされている堺さんが聞き手となり、話は進んでいく。

さくらさん「いのししはとってもかわいい。ナイフを入れると真っ赤に染まった肉が出てきて、食べる対象に変わっていくんです。」

堺さん「かわいいのに殺しちゃうんだね。」

4期生「イノシシのどの辺がかわいいんですか?」

さくらさん「特にウリボーの毛並みが美しすぎて、財布を作ることもするんです。」

堺さん「一度殺してしまったイノシシは全部使い切るって決めているんだって。」

 

自然と人間が共に生きていくのに大事なことがたくさん学べた。

 

とても濃い1日に

さて、今日はここまで。山代のとても気品ある雰囲気や、山中の伝統文化や自然あふれる雰囲気を堪能することができ、とても濃い1日になった。明日は小塩辻や片山津、動橋などに伺う。

 

【本コラム「1期生いなむーから見たPLUS KAGA」について】

こちらは、PLUS KAGAのサポートチームに新しく加わった1期生の稲村行真(いなむらゆきまさ)が、個人的な視点からPLUS KAGAを語るコラムです。ここでは、普段は伝えられないPLUS KAGAの裏話をこそっとお伝えします。

 

執筆:稲村行真(ぼく・いなむー・イナムラ)

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PLUS KAGAには2016年に1期生として参加。それ以来、個人プロジェクトの実施で石川県加賀市に関わり続けている。今までの実施企画は、東京から石川まで2週間で歩いて古民家を取材する「古民家冒険project」(2017年)や、加賀市各地区の獅子舞を取材して写真のアート作品を残す「KAGA SHISHIMAI project」(2019年実施中)などがある。今年はPLUS KAGAサポートチームとしても、石川県加賀市を盛り上げていく。