稲村行真 Yukimasa Inamura ブログ「旅してみんか」

「伝統文化の魅力」を広めています。日本の伝統的な木造建築の古民家とその街並み、山奥の少数民族の村、過疎地どこでもフットワーク軽く旅をしております。

【67日目】MY TAIWAN〜屋台文化が自分をつくり、つき動かそうとしている〜

僕は毎日夜市の屋台に行く。

なんで行くんだろう。

理由がわからなかった。

でも、ある時ふと思った。

これは、自分が創りたかったものに近い。

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屋台は、とにかく賑やかだ。

ひとひとひとひとひとひとひとひとひと。

かんばんかんばんかんばんかんばんかんばん。

めしめしめしめしめしめしめしめしめしめし。

 

 

 

屋台っていうのは常に盛り上がっている。

しかも、これが一時的なイベントやお祭りなのではなく、

日常化

していることがポイントだろう。

一過性なものではなく、文化として息づいているのである。

まさに、「交流ある暮らしの場」である。

 

 

 

その上で、台湾の夜市の特徴は、

点在」と「独自性」である。

この台北市の地図をよく見て欲しい。

毎日のようにこれだけの夜市が開かれ、毎日がお祭りなのだ。

日本の人には想像し難いかもしれないが、毎日がお祭りなのだ!!!

さまざまに点在した夜市は、それぞれが独自性を持つ。

夜市は、3つに分類できる。

①観光夜市→観光目的に、たくさんの人を呼ぼうと計画された夜市

②学生夜市→学生の街で学生が楽しめるように発展した夜市

③屋台夜市→屋台が自然とできる暮らしの場

さらに、それぞれの夜市に、「蛇ばっかうってる」「食べ物メイン」「衣服ばっかり」などさまざまな特徴が垣間見られる。

(各夜市の特徴は後ほど)

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夜市の由来

そもそも、なんで夜市ができたのか調べてみた。

もともとは、所得向上のために戦後拡大した商売をする場であった。

(暑さを避けて夜に集う場ができたという事情もある。)

夜市が拡大するにつれて、環境や衛生、交通面で支障をきたすようになった。

ただ、政府は所得が向上すれば夜市は自然消滅するだろうと黙認していた。

しかし、所得が向上しても拡大を続けるばかり。

規制をかけても一向に消滅しない。

政府もしだいに計画的に夜市を整備していかざるをえず。

ついに夜市は文化となった。

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夜市の何が面白いか

では改めて夜市の何が面白いのだろうか。

「とりわけ深いコミュニケーションには発展しないけど、賑やかな雰囲気が楽しくて、来てよかった」というのがポイントだろう。

日本の銭湯文化とも似て非なるものだ。

要はコミュニケーションを無理にしなくてもいいけど、どことなく自分がその場にいることで満足感が得られるような場所なのである。

個人的にも、あんまり人とコミュニケーション取りすぎるのも疲れるし、程よく話ができて賑やかな場が好きなんだと気付いた。

 

あと最近気付いたのだが、場づくりは以下の2パターンの図式で表すことができる。

A 排他性×濃密的な場

これは自分の興味関心とかコアな趣味などが会う人が集まって盛り上がるパターン。極論言えば、アニメおたくがオタク話で盛り上がっているのがわかりやすい。

B 寛容性×希薄的な場

これは、誰でも来ていいですよという間口が広い代わりに、コミュニケーションが強制されないパターン。日本の銭湯文化とか、台湾の夜市文化が近い。

 

AかBに当てはまらない場づくりは基本淘汰されるかも。

自治会を例に考えてみる。

最近日本では自治会の衰退が問題となっているが、こういう地縁的なコミュニティはこれからどうなっていくのか。

Aを目指す自治会は、そもそも「地域の集まり」である必要がなくなる。

Bを目指す自治会は、個人的に理想だと思う。長老縛りはなんとかならないものか。

排他×希薄の自治会は、会費高いのに余っちゃうから何に使おうか議論勃発。

寛容×親密の自治会は、会内でグループ化が進みまとまりがない。バチバチする。

自治会は個人的には寛容×希薄で地域に開いて、コミュニケーションを強制しないのがベストだと考える。

 

夜市を巡りながら考えた。

親密な関係を作るのは、もう個人に委ねればいいと思う。

だから、そもそも寛容的な場づくりは、「コミュニティ」というくくりで考えるのはおかしいのかもしれない。

寛容的な場を作りたいなら、

もう「コミュニティ」ではなく、「集う場」として、

これからの場づくりは考えて行くべきだ。

 

 

 

 

MY TAIWAN

さて、僕が夜市で食べてきたものの数々。

やっぱり個人的には、餅系(小麦粉系のやつ)が一番好きだな。

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夜市の紹介

今の所訪れた夜市をここでご紹介する。

夜市の屋台数は、軽く100店舗超えるところも多いだろう。

しかし、1人のお客が回れる屋台はせいぜい3店舗くらい。

それでもんな腹一杯だ。

100分の3になれるように、各屋台はしのぎを削る。

倍率約33倍の勝負を毎日くぐりに抜けるために皆必死だ。

頭使っている。

屋台の前に動くもの置いてみたり、

音かき鳴らして見たり、

試食作ってみたり、

看板の書き方を賑やかにしてみたり、

さくら置いてみたり、

商品の種類増やす減らすとかの調整してみたり、

見栄え大きくするために油つけて膨らませたり、

食べる時と来店時に煙が出るとか面白い体験を提供してみたり、

これ色々考えてるんだろうなという屋台はすぐにわかる。

屋台では、安くてうまい、安くて多いは王道でわりと当たり前。

それプラスアルファで個性ガンガン出しに行ってる。

 

 

寧夏路夜市(6/24.27.28)

屋台夜市の典型。

生活の中から自然発生的に生まれた感があって良い。

作り込まれた感じがしなくて、一本道なのでとてもコンパクトに展開されている。

僕がこの夜市で好きなのは、ネギ餅である。

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・饒河街観光夜市(6/24)

派手な建物多し!観光向けに作られた感は否めない。

しかし、Tシャツが安かったのと、胡椒餅が超うまかったのを覚えている。

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・華西街夜市&廣州街夜市(6/30)

個人的には、一番好きな夜市だ。

何が面白いかというと、まず物価が安すぎる。

イカジュースが10元(36円くらい)、車輪餅10元、胡椒餅35元をはじめとして、台北最安価格ではないだろうか。

安くて量が多い粉物が好きな僕にとっては最高の夜市だ。

そして、意味わかんない奇妙なものまで売っている。

蛇とか、ネズミとか、鳩とかいろんなものが食える。

まじでクレイジー

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・雙城街夜市(7/1)

個人的には、いまいち。

盛り上がりは少なく、食の屋台が少ない。

写真撮り忘れたので、食べた陽春麺の写真貼っとく。

脂がよくないのか腹壊したけど、味は普通にうまかった。

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士林夜市(7/2)

この夜市は、どデカすぎる。

こんなに活気があって、人が多くて、でかい夜市は今まで見たことがない。

行けども行けども何かあって、商売の争いが半端ない。

野外だけでなく、屋内、地下までもがもはや台北の胃袋。

盛り上がりっぷりやばい。

日本人が多すぎて、観光地感は否めない。

とにかく、台湾の食べ物の縮図感は否めない。

ここに来れば大体のものは食えると思っていい。

刃物入れてない一匹丸々の豚が焼かれてあった。

鼻から煙が噴射するアイス食った。

臭い豆腐、臭豆腐も食った。

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夜市でだけで論文書けそう。

多様性、迷宮性はんぱない。

なんでもありって感じ。

ここ最近、台湾=食みたいになるくらい、

自分が台湾の食文化と一体になってる感がある。

台湾に来たら、食の概念が壊れるから絶対夜市行くべし。

また行った夜市の情報はこの記事に付け足して行く。