資産として考えたときはどうなるのか?@古民家

こんにちは、古民家鑑定士の稲村行真です。

今回のテーマは「資産」ということです。

あなたの家の資産価値はどのくらいでしょうか?

 

日本では、建物と土地を分けて、資産価値の評価を行います。

それに応じて、固定資産税の額が決まってきます。

減価償却によって、建物の資産価値は新築当初から徐々に下がってしまいます。

20年ちょっとすると基本的に、建物の価値はゼロになります。

だから、不動産投資をする方は、中古に目をつけるのもよくわかります。

 

では、古民家はどうなのか?

もとから、建ってから20年以上建っているので、建物自体にほとんど値がつかず、資産を保有してから、価値が減らないというのはある意味いいことかもしれません。

しかし、古民家が残っている所というのは、基本的に人口が減少していて、建物がほしいというニーズ自体が減ってきているということでもあります。

つまり、賃貸売買などの需要が現状として、あまり高くないと言えます。

 

逆に古民家が残っていないところというのは、基本的に建物に対するニーズが大きいので、古民家を壊して、より経済効率がいい形で、土地面積が小さいところに高い建物を立て直します。その方が、例えばマンションであれば、入居できる人数が古民家の時と比べるとかなり多くなり、稼ぎも大きくなるのです。

 

そんななかで、古民家が残って、価値のある意味のある存在として、住みつがれていく方法、それは、伝統・歴史・文化・自然との共生・心のよりどころといったような、古民家独特の価値観を最大限引き出した活用が進んでいくことだと考えられます。

今一番注目すべきは、観光的価値だと考えています。

福島県の大内宿、岐阜県富山県の合掌造り、飛騨高山、数々の街が、古民家の風情を観光的価値として景観整備を行い、外国人観光客の誘致などに成功し、市場を創りだしています。

 

みなさんも、観光で古民家のカフェ、レストラン、宿泊施設にいってみませんか?

株式会社ENISiが運営する、古民家や宿坊の宿泊予約サイト「ENYSi」も紹介しておきます。

https://www.enysi.com/news/press20161012

 

 

f:id:ina-tabi:20170103152228j:plain