旅に関する学問

民俗写真史を振り返り、記録と表現の狭間を考える

民俗学という学問にとって写真はどのような位置付けで考えるべきなのだろうか。芸術なのかそれとも記録なのか。曖昧な境界を先人たちは様々な立場で論じていた。石川直樹『宮本常一と写真』(平凡社·2014年)の内容にそって振り返る。 宮本常一と写真 『民俗学…

柳田國男・民俗学のその後、赤坂憲雄『東北学/もう一つの東北』を読んだ

東北学という考え方について最近興味を持っており、赤坂憲雄著『東北学/もう一つの東北』(講談社学術文庫, 2014年)という本を読んだ。 民俗学の始まりは柳田國男の「学問によっていかに民を救い、世を立て直すか」という志だった。それは経世済民(世の中…

民俗学の系譜について。

民俗学とは? これまでの国史といわれるものにただの一頁も跡をとどめなかった名もなき民の過去の姿を現在の民間伝承によって復原し、時の流れの中に正しく身を置くことによつて、今日の生活に対する反省と、未来への判断のよりどころたらしめようとする民俗…

文化人類学からみる、2020年のその先とは?社会と文化をどう前に進めていくのかを考える。

人類学はもともと、文化人類学(社会的文化的側面)と自然人類学(人類の進化や生物学的側面)に大別される。今回は、そのなかでも文化人類学について。 文化とは? ①後天的に獲得されたもので、遺伝由来でない。 ②歴史的に形成され、維持変化してきた。 ③集…

自分の社会における役割とは?~拡大or縮小~

最近考えていることメモ、ざっくり両極に。 多様化する社会においてなんとなく違和感感じる人もいるだろうが。 この2択は行動決定に対しての強烈な判断軸ともなりうるのでは。 ①拡大派人工と自然の境目のわからない世界を志向する。 キーワード:IT、ベンチ…