【東京-石川500km徒歩】15日目 石川県加賀市桑原町~石川県加賀市大聖寺(7km)

9月14日はいよいよ徒歩の旅の最終日。7kmと短い距離を約2時間で歩いていくことになった。徒歩の旅チームの仲間たちや、地域の方をはじめ、様々な方の応援があり、無事にゴールをすることができ、報告会も開くことができた。支えていただいた皆さん、本当にありがとう。今回が東京-石川500km徒歩「加賀人探し旅」を締めくくる記事とする。

 

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高橋家のパーティルームを出発したのは、9:00ごろ。ここから、徒歩の旅最終日の道中が始まった。ライブ配信が手間取ったり、風船が宇宙へ飛び立ったり、ゴールが遅れてしまったりとハプニングがあったものの、最終日のワクワク感は何にも代え難いものがあった。

 

道中振り返ってみると、普段遊びに来ている加賀市への地理的な繋がりを感じながら、こんなに遠いところまでいつも一晩の夜行バスでヒョイっと遊びに来ているというのは不思議な感覚だ。

 

自分は本当に歩いて来たんだという実感は全くなく、ただただゴールに向かうワクワク感で満たされていた。

 

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途中、徒歩の旅メンバーで動画を撮ってくれているけだしろくんと合流して、前日からの松田さんと3人でゴールに向かう。途中から高橋家の子供達も合流して、賑やかな感じのゴールとなった。

 

ゴールには、20人ほどの方々が駆けつけてくださり、飲み物を手渡してくれたゴール地点「FUZON 3 KAGA Cafe and Studio」の山根さんをはじめ地域の方々、ゴールテープを持って来てくださったPLUS KAGAのコーディネーター・三島さんと株式会社フォルクの皆さん、メディアの方など様々な方にお越しいただいた。

 

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フィニッシュ後、軽く挨拶をして「FUZON 3 KAGA Cafe and Studio」の前で記念撮影。本当にたくさんの方に来ていただいて嬉しかった。そんなに大々的に告知するほど道中で余裕がない中で、今回の企画に興味を持ってくださり、人づてでこれだけ人が集まってくれるというのはやはり加賀人ならではだと感じた。

 

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報告会は、ゴールにも来てくださった飯貝さんの「タビト學舎」で開催した。約20名の地域の方が来てくださり、北陸中日新聞や加賀ケーブルテレビの取材も入った。内容としては、参加者との対話形式を大事にして、旅の概要や道中の様子、今後の計画などを発表した。

 

加賀人と会って様々な話を聞いてみてわかったことは、歴史に裏打ちされたものをベースに加賀の魅力を考えていくとスムーズに理解できるし、地域特性とやりたいことを掛け合わせて活動を作って行くべきと改めて実感した。

 

あと、自分に求められているのは、他人の声や調べた情報をそのまま伝えることではなく、自分が考えたことや感じたことをそのまま伝えることなのだということがわかってよかった。

 

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まだまだ、溢れ出す感情を表に出して話をするのは得意ではないけど、みなきちんと聞いてくれて、質問もたくさんしてくれたのが嬉しかった。最後に、残って話をしていたメンバーで記念撮影をした。

 

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その後は、樹林という喫茶店で泡がたくさんのメロンクリームソーダを飲んだ。徒歩の旅が終わって、喫茶店で一息をつくというのはとても贅沢だ。今回、甘党の中谷さんのご紹介で一緒に初めて訪問させていただいたが、レトロな雰囲気が居心地良いお店だと感じた。

 

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 その後は、中谷さんの接骨院で、マッサージをしていただいた。あまりに気持ちがよくて、喋っている途中にうとうと寝てしまったが、やはりこうやってプロに見てもらえるというのはありがたい。前回の徒歩の旅に引き続き、今回もお世話になりました。

 

<徒歩の旅を終えて>

今回の徒歩の旅はグッズチームと歩くチーム合わせて約30人の仲間達と作り上げ、道中加賀市出身者を探して会いにいくという、「人が繋がる」旅になった。加賀を好きになって、関わる人を増やすという目的は概ね達成できた。前回はその後をどう作るかに悩んだが、今回は心配がなさそうだ。マニアフェスタをはじめグッズの販売や、台湾での徒歩の旅も決定したので、近々また告知していくことにする。さらにより良い企画ができるようにこれからも頑張ろう!と実感した旅だった。

 

<メディア掲載のご紹介>

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9月13日北國新聞朝刊

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9月15日北國新聞朝刊

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9月15日北陸中日新聞朝刊

 

加賀ケーブルテレビ、その他。


旅の総移動距離

8月31日(土)  1日目   41km  59802歩  東京都文京区~埼玉県川越市

9月1日(日)    2日目   39km  61872歩  埼玉県川越市~埼玉県寄居町

9月2日(月)    3日目   38km  53335歩  埼玉県寄居町~群馬県富岡市

9月3日(火)    4日目   40km  63163歩  群馬県富岡市~長野県軽井沢町

9月4日(水)    5日目   44km  65363歩  長野県軽井沢町~長野県上田市

9月5日(木)    6日目   33km  55929歩  長野県上田市~長野県長野市

9月6日(金)    7日目   26km  30634歩  長野県長野市~長野県中野市

9月7日(土)    8日目   42km  64191歩  長野県中野市~新潟県上越市板倉区

9月8日(日)    9日目   34km  50226歩  新潟県上越市板倉区~新潟県上越市名立区

9月9日(月)    10日目 32km  49968歩  新潟県上越市名立区~新潟県糸魚川市

9月10日(火)  11日目 48km  68122歩 新潟県糸魚川市~富山県魚津市

9月11日(水)  12日目 52km  81597歩 富山県魚津市~富山県砺波市

9月12日(木)  13日目 39km  62212歩 富山県砺波市~石川県金沢市袋板屋町

9月13日(金)  14日目 45km  70617歩 石川県金沢市袋板屋町~石川県加賀市桑原町

9月14日(土)  15日目 7km    18193歩 石川県加賀市桑原町~石川県加賀市大聖寺

合計 560km   855,224歩

 


【本日のルート】

東京ー石川 徒歩の旅

15日目

石川県加賀市桑原町~石川県加賀市大聖寺

7km

18193歩

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【お知らせ】

今後の出店情報

石川県加賀市や東京都などで、徒歩の旅グッズを販売します。直近では、「徒歩マニア」という出店者名で、秋葉原アーツ千代田3331でのイベント出店が決定。徒歩の旅や石川県加賀市のことを知ってもらう機会を作ります。オンラインでの販売も開始予定です。

 

<イベント概要>

マニアフェスタvol.3

場所:アーツ千代田3331(東京都千代田区外神田6丁目11-14)

日時:2019年9月29日(日)

イベントurl:https://maniafesta.jp/vol-3-summary/

 

【東京ー石川500km徒歩の旅(第2弾)について】

2017年6月に行なった東京から石川までの徒歩の旅、第2弾を行います。今回はコースを変えて、北陸新幹線沿いのルート約500kmを、8月31日〜9月14日までの2週間で歩きます。前回の旅はこちら

今回のテーマは、加賀人探し旅。東京23区(東大赤門加賀藩邸跡)から石川県加賀市までの道中、石川県加賀市出身者の人を探して話を聞き、その出会いと気づきを到着先の加賀市で報告するという企画です。この旅を通して、地域の魅力を再発見しようと考えています。

また、この旅には石川県加賀市には全く関係のない約30名のクリエイターがデザイン制作に関わったり、一緒に歩いてくれたりする予定です。旅がより面白くなりそうで、ワクワクしています。

【東京-石川500km徒歩】14日目 石川県金沢市袋板屋町~石川県加賀市桑原町(45km)

9月13日は、最終日前日。石川県金沢市からいよいよ加賀市へと、クライマックスの高揚感とともに快調に歩くことができた。知り合いにばったり会ったり、人の温かさに触れることができたり、旅をしてよかったと思える一日だった。

 

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今日は長い距離を歩く。石川県袋板屋町の集会所を出たのは4:45ごろ。人と会う予定があるときは、基本的にものすごく早起きをして余裕を持って歩かねばならない。ただし、早起きがもはや普通になっているので、とりわけ辛いという感情はない。

 

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徐々に明るくなり始め、町が姿をあらわす。朝の澄み切った空気の中で、町を眺めるのは気持ち良い。

 

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道端の花壇が階段状になっていて、美しかった。やはり、町に緑は欠かせない。

 

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途中、四十万という駅で、徒歩の旅のサポートメンバーの松田さんと合流した。足取りが軽快でびっくりした。自分がこの徒歩の旅でどれだけ疲労感が溜まっているかがよくわかる。松田さんには道中、犬村くんのぬいどりや僕の写真を撮るなどしてくれるので、とても助かっている。

 

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歩きながら、袋板屋町の皆さんにいただいたおにぎりを食べる。やっぱり、おにぎりはこういう田園風景を眺めながら食べるのがとても美味しい。

 

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そろそろ稲刈りの時期だろうか。遠く遠く続く空と、田んぼと、畑と。砂利道を進んでいく。車道ばかり歩いていると、息苦しくなってしまう。だから、こういう道を歩くと、気分が晴れてくる。

 

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ここら辺の塀に使われている石は、黄色く染まっている。これは、他地域では見られない。どんな石を使っているのだろうと疑問が湧いてくる。一瞬、調べたくなるんだけど、でもそれを調べたところで何になるのだろうと思えてきて、スマホをしまう。最近は、知識や情報をとることにあまり大きな関心がない。

 

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途中、道路側が直線的に切りそろえられた植木を発見して笑った。子犬がリーゼントの髪型をさせられたような妙な妄想をしてみたが、やはりこの木は得体の知れない魅力がある。きっと歩行者が「この植木じゃまだな」とか言って、「すいませーん」ということで土地の所有者が切ったんだろう。

 

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途中、イチジク畑を手入れしている手が大きめのおっちゃんと目が合ったので、話をしてみることにした。おっちゃんは元気満々で「徒歩の旅でもしてるんか?」と聞いてきた。

 

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「ほらこれ!今日の朝刊に載っているんですよ!」って話をして、朝にコンビニで手に入れた北國新聞を見せると、「おお、そうか〜!」と東京から歩いてきたことにびっくりしていた。

 

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「そんなら、ここら辺のイチジク持ってきな!」と気前よく食べごろのイチジクを10個くらいくれた。ありがとう、おっちゃん!イチジクは大好物なのだ。

 

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1個は松田さんにあげて、それから、「うまいうまい!」と10個ぐらいのイチジクを歩きながら、全部食べた。

 

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 おっちゃんの息子さんの絵が飾られているらしく、能美市寺井地区公民館に立ち寄った。大きな休憩スペースに、とっても美しい金箔が貼られた絵が飾られていた。こういう公の場で、堂々と絵が発表できるっていいなと思った。

 

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途中、まだ能見市なのに、加賀でいつもお世話になっている久保出さんが近くにいるからと駆けつけてくれた。白えびビーバーと、飲み物4本も差し入れしてくれて、本当にありがたい。

 

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それから、道路の小道をどんどん進んでいく。通学路注意がなぜかヤギの絵になっていて謎だったので、とりあえず犬村くんとコラボしておいた。犬村くんに注意!と書き換えてみたくなった。

 

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途中、赤瓦を修理する職人を見かけた。僕は古民家鑑定士という資格を取ったぐらい古民家好きなので、赤瓦ってこんな風に取り付けるんかと興味津々だった。

 

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犬のジョニーがいた。

 

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接骨院がイルカに囲まれていて、ナゾだった。

 

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屋根が地面にくっついている家があった。この角度と長さはなかなかに興味をそそられる。家が地面にのめり込んだかのような錯覚を覚える。

 

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入れとく必要なくない..............?

 

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この2つのお店は兄弟みたいなものだな。

 

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それから、西圓寺に立ち寄る。障害者でもいきいき働ける福祉施設で、温泉に入ったり、ご飯が食べられたり、イベントに参加できたりする。おしゃれで最先端で面白いお寺なので、ぜひ行ってみてほしい。

 

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西圓寺の庭に生えている木は年輪刻んでる感じで、根っこがうねうねしていて、ぞわぞわして良い。

 

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こんな使い方あったのね。

 

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小松ンティーホール。下ネタにも聞こえなくはない。「シ」の点がとれて「ン」になっただけだろうが、さっさと改名しちゃったらいいと思う。

 

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神業披露してくれるらしい。


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 途中のコンビニで、料理人の大神さんとばったり出くわした。応援してくれて嬉しい。さあーいよいよ加賀だ。知り合いにもたくさん会うようになってきた。

 

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そして、ついに今日の目的地に到着!地域の盛り上げ役・高橋さんのパーティールーム。今日の宿を提供いただく高橋さんが、家族の皆さんと横断幕を掲げて待ってくれていた。思わぬサプライズにびっくり!提灯までつけてくれて歓迎ムードで迎えてくださった。準備にたくさん時間がかかっただろうに、本当にありがたい...。

 

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夜は、金沢カレーの8種類食べ比べ大会をした。いろんな店のカレーを調達してくださり、少しずつ食べ比べをして、美味しかった順に順位をつけるというものだ。結果はやはり、ゴーゴーカレーとかが人気だったが、こってりしたものからさっぱりしたもの、辛いものから甘いものまで多様なカレーライスがあることにびっくりした。

 

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高橋家以外にも、北出さんやお笑い集団のテツヤシステムのメンバーなど、地域の方々も遊びに来てくださり、前夜祭はどんどん盛り上がっていく。子供たちも遊びに来て、賑やかになって来た。

 

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記者会見が開かれた。記者になりきったテツヤシステムからたくさん質問が飛んでくる。ウインナーをマイクがわりにして、僕が回答をする。

 

テツヤシステム「道中、印象的だった出来事を教えてください。」

僕「大聖寺ってお寺にバッタリ出くわしたんですよ。」

テツヤシステム「へぇ〜!」

 

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賑やかになったところで、テツヤによるポテチバーがオープンした。僕がお客さんになってポテチを勧められ、ただただそれを食べるというバーで、火に炙ったり、マヨネーズにつけたりして食べる。漫才風でツッコミどころ満載で面白かった。参加型のお笑いは新鮮だったし、こんなに笑って楽しめたのは久しぶりだった。

 

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ラストのポテチを火で炙ったら、なんと文字が浮かんで来た!これには、超びっくりで、とっても嬉しいサプライズだった。

 

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最後の締めはカラオケだった。サザンオールスターズTSUNAMIなど3曲歌い、パーティの最後が締めくくられた。ここまで、用意して楽しませてくれる高橋家とテツヤシステムの皆さんに本当に感謝!

 

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僕とテツヤシステムズで記念写真。

 

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パーティのあとは、明日の報告会に向けての資料作り。まだ終わっていないことに焦りつつ、でも楽しい夜だったのでよかった。さあ、明日はいよいよゴール。実感は皆無だが、最後までこの徒歩の旅を味わい尽くしたい。

 

【本日のルート】

東京ー石川 徒歩の旅

14日目

富山県砺波市~石川県金沢市袋板屋町

45km

70617歩

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【お知らせ】

今後の出店情報

石川県加賀市や東京都などで、徒歩の旅グッズを販売します。直近では、「徒歩マニア」という出店者名で、秋葉原アーツ千代田3331でのイベント出店が決定。徒歩の旅や石川県加賀市のことを知ってもらう機会を作ります。オンラインでの販売も開始予定です。

 

<イベント概要>

マニアフェスタvol.3

場所:アーツ千代田3331(東京都千代田区外神田6丁目11-14)

日時:2019年9月29日(日)

イベントurl:https://maniafesta.jp/vol-3-summary/

 

【東京ー石川500km徒歩の旅(第2弾)について】

2017年6月に行なった東京から石川までの徒歩の旅、第2弾を行います。今回はコースを変えて、北陸新幹線沿いのルート約500kmを、8月31日〜9月14日までの2週間で歩きます。前回の旅はこちら

今回のテーマは、加賀人探し旅。東京23区(東大赤門加賀藩邸跡)から石川県加賀市までの道中、石川県加賀市出身者の人を探して話を聞き、その出会いと気づきを到着先の加賀市で報告するという企画です。この旅を通して、地域の魅力を再発見しようと考えています。

また、この旅には石川県加賀市には全く関係のない約30名のクリエイターがデザイン制作に関わったり、一緒に歩いてくれたりする予定です。旅がより面白くなりそうで、ワクワクしています。

【東京-石川500km徒歩】13日目 富山県砺波市~石川県金沢市袋板屋町(39km)

9月12日は出会いに恵まれた一日だった。富山県砺波市をスタートして、石川県金沢市袋板屋町ゴールという道のりを歩いた。ついに石川県に入り、知り合いにも会いながら、充実した一日を過ごせたし、加賀市出身者にお話を伺うこともできた。

 

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砺波市のチューリップ公園を出ると、曇り空ながら晴れ間がのぞいていた。昨日の大雨は嘘のようで、夢でも見ていたのだろうか。

 

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周辺の田んぼは土作りが行われている。これは、肥料の類だろうか。田んぼがふかふかで暖かい布団を身にまとっているようだ。

 

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石のブロックを持ち上げるための鉄の取手がくくりつけられていた。この方が運びやすいということだろう。

 

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ここら辺はクマが出るらしい。この看板はいくつも見かけた。さて、いよいよ山登りが始まるのだ。

 

 

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そういえば、自販機もコンビニも商店もなくて、朝からずっと何も食べてないし、何も飲んでいないことに気がついた。

 

僕はいま飲み物がほしい。

 

食べ物がほしい。

 

でも、飲むものも食べるものも存在すると思うからほしくなるだけなのだ。

 

もとからそんなものなんてないと思えば、期待をすることもないし、いまより気楽に歩ける気がする。

 

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そもそも歩くことなんて、ただ右足と左足を前に出すだけなのであって、そんな単純な機械のようなことをただ1日10時間繰り返すだけなんだ。

 

それはそれは簡単なことだろう。

 

世の中、難しいことをしている人なんて、たくさんいるのだ。

 

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機械みたいに動かなきゃダメなのだ。

500kmを2週間で旅して歩くということは自由のようで、自由ではない。

 

ポンピドゥーセンターと叫びたくなった。

実際に叫んでみたら、やまびこが聞こえて来た。

濁音とか破裂音を発音することで目が覚める。

 

そうしてから、猫じゃらしを持っていると癒されるのだ。

 

マメの中にマメができる。

合計5個以上はできた。

左も右も。

 

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 そうこうしていると、お昼ごろにちょうど直売所の看板を見つけた。これはありがたいと思って、早足で矢印の方向に向かって進んだ。

 

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「との様直売所」という名前の直売所があった。直売所の前の道が昔、加賀藩主の通った道だったことに由来するらしい。殿様のキャラクターと犬村くんのコラボで写真を撮っておいた。

 

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りんごがたくさん売られていた。大きく丸々として輝いていて、美味そうなりんごだった。

 

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直売所のおばちゃんと話をしてみることにした。

 

僕「ここら辺の名産品って何ですかね?」

おばちゃん「おかきとかかね」

僕「おかきはどこでもあるよ...。このシソが付いた煎餅はどう?」

おばちゃん「それこそどこでもあるでしょうに。」

僕「初めて見ましたよ!」

おばちゃん「それは知らなかった。びっくりだよ...。」

 

当たり前だと思っていたことが当たり前ではなかった。地域の魅力というのは、地域住民とよそ者とで、全く異なる。そういうところにチャンスが眠ってるんだと思った。徒歩の旅のことについて話をしたら、びっくりして熱心に質問してくれた。

 

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直売所で買った巨大なパイナップルのパンが、今まで食べたパンの中でベスト3に入るくらい美味かった。柔らかくて、ふわふわで、ジャムのこんがり焼けたところが少しカリッとしていて、そのままのパイナップルとジャムの部分がうまく分けられていて、パンと一体化している感じが空腹の自分には最高の食料だった。

 

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道中、最近は毎日蛇をみる。小さいやつが多いけれども、手も足もなくて動いているなんて不思議だなといつも感じる。生き物に対する好奇心や探究心はいつも絶やさない。

 

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山は登り切って、あとは下るだけだ。気持ち良い空の下で、足取りも軽い。とりあえず、食料を手に入れて、水を手に入れれば生きてはいける。いつの間にか、石川県に入っていたようだが、気がつかなかった。旅もいよいよクライマックスが近づいている。

 

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14:00ごろ。福祉施設のシェア金沢にあるデザインや企画をされている会社「グルーヴィ」に伺う。以前、世界一周する!などと言って、その時の企画書を見てもらうなど様々なところでお世話になっている。徒歩の旅に関して、企画コンセプト面でのアドバイスを伺った。

 

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加賀の味噌汁や煎餅など、様々なお土産までいただき、本当にありがとうございました!

 

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17:00ごろ、金沢学院大学に伺う。門のところで、不審者と思われたのか止められた。しかし、徒歩の旅のことを話すると、「こりゃたまげた!」とばかりにびっくりしていた。名簿に名前を書いたら、通してくれた。

 

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金沢学院大学では、馬場先さんという都市計画をご専門にされている教授にお会いした。石川県加賀市大聖寺のご出身ということで、今回、4人目の加賀出身者にお会いすることができたのだ。

 

加賀の魅力として、コンパクトシティにならないことを挙げておられた。大聖寺、山代、片山津というような地域力豊かで個性的な街並みが点在しており、加賀市は1つに括ることができないのが魅力とのこと。確かに僕も獅子舞のプロジェクトなどで、いろんなところに訪れれば訪れるほど様々な出会いと発見があり確かにそうだなと感じる。

 

他にも、大聖寺を治めていた山口玄蛮という武将を手厚く祀っているという話だったり、古くて低めの町家が昔のまま残っているという話だったり、様々な内容で盛り上がった。教授をされているので、とても細かくて専門的なところまで、溢れるほどの知識をお持ちで、もっともっと話を聞いてみたい!と感じたが、それはまた次の機会にとっておくことにしよう。

 

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それから、石川県金沢市袋板屋町に移動。地域の方と一緒に飲んで、地域の未来を語り合った。袋板屋町は大学生の時から、袋板屋プロジェクトでお世話になっている場所で、田畑が多く蛍が見られたり、温泉が近かったりと、とても贅沢な田舎体験ができる場所である。金沢にも、こんな場所があるのだ。

 

この町では、少子高齢化で若者が少ないという課題を抱えている。音楽フェスや食事イベントなど様々な企画を立ち上げてきたが、今後について考え中である。市街化調整区域の関係で土地利用が制限されているなどハードルをどう乗り越えるかという話などをされていた。

 

僕は、前回の徒歩の旅でもお世話になったし、地域の方と話をしているととても楽しいので、この地域にどう関わっていくかをこれからも模索していく。

 

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袋板屋町の集会所をお借りして、今晩の寝床にした。本当にありがたい。布団で寝られるのが5日ぶりだったので、布団で寝るということの心地よさをいつも以上にかみしめることができた。今日は、本当に人との出会いに感謝の1日だった。


【本日のルート】

東京ー石川 徒歩の旅

13日目

富山県砺波市~石川県金沢市袋板屋町

39km

62212歩

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【お知らせ】

今後の出店情報

石川県加賀市や東京都などで、徒歩の旅グッズを販売します。直近では、「徒歩マニア」という出店者名で、秋葉原アーツ千代田3331でのイベント出店が決定。徒歩の旅や石川県加賀市のことを知ってもらう機会を作ります。オンラインでの販売も開始予定です。

 

<イベント概要>

マニアフェスタvol.3

場所:アーツ千代田3331(東京都千代田区外神田6丁目11-14)

日時:2019年9月29日(日)

イベントurl:https://maniafesta.jp/vol-3-summary/

 

【東京ー石川500km徒歩の旅(第2弾)について】

2017年6月に行なった東京から石川までの徒歩の旅、第2弾を行います。今回はコースを変えて、北陸新幹線沿いのルート約500kmを、8月31日〜9月14日までの2週間で歩きます。前回の旅はこちら

今回のテーマは、加賀人探し旅。東京23区(東大赤門加賀藩邸跡)から石川県加賀市までの道中、石川県加賀市出身者の人を探して話を聞き、その出会いと気づきを到着先の加賀市で報告するという企画です。この旅を通して、地域の魅力を再発見しようと考えています。

また、この旅には石川県加賀市には全く関係のない約30名のクリエイターがデザイン制作に関わったり、一緒に歩いてくれたりする予定です。旅がより面白くなりそうで、ワクワクしています。

【東京-石川500km徒歩】12日目 富山県魚津市~富山県砺波市(52km)

楽あれば苦あり。9月11日は徒歩の旅中でもっとも辛い日だった。朝の4:30から歩き始め、歩き終わったのは深夜の24:30。前日が最長距離と考えていたものの、この日が実は最長距離になってしまった。僕が今まで生きて来た中で、一番長い距離を歩いた日でもあった。加賀出身者に話を聞くことができたのは唯一の救いであったが、それ以外は苦しさしかなかった。

 

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朝は早い。安全な場所にテントを張っているのだが、テントを張っていることを誰かにちょくちょく見られているという妄想が頭から離れないくて、なかなか落ち着かない。車のライトが迫ってくると、怒鳴られるんじゃないかと思って、テントを畳もうとするも、間に合わなくて結局何も起こらないというのが続いた。朝4:30には完全に目覚めてしまったので、歩き始めることにした。

 

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雲は厚く山を覆い、どんよりした空気の中を進んでいく。あの山の向こうには、もっと高い山がある。深く深く広がる山は自分の想像力や好奇心を掻き立ててくれる。

 

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突如、天から何かが舞い降りてくるかのような日差しが降り注いだ。光は斜めに直線的に数分間地上を照らし、自然の気まぐれと神秘を垣間見たような気がした。自然現象は人間にとって、制御できるものでは決してなく、かと行って過度に畏怖するほどに科学が未発達なわけでもない僕らの社会において、突如あらわれる予想しなかった自然の美しい瞬間的な煌めきをせめて大事に生きていきたいと思った。

 

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富山駅に近づくにつれて、賑やかな街並みが広がっていった。まだまだ開発され尽くしていない街並みに喜びを覚えたし、大衆感ある食堂や飲み屋もなかなかに多かった。

 

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温泉に入って、コインランドリーに行って、銀行に行って、久しぶりに街に出たのでテンションが上がり、あちこち寄り道した。やっぱり、富山駅周辺は僕が今回旅して来た道中では、久々に大きな街に来たという感じがした。

 

 

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富山駅についた。とても綺麗な街並みだ。ここで、富山大学でPLUS KAGAの3期生の桃ちゃんと会うことになっている。桃ちゃんは石川県加賀市大聖寺の出身で、徒歩の旅の道中3人目の加賀市出身者と会えることになる。どんな話が聞けるのか、とても楽しみだ。

 

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集合して、開口一番、「日焼けしましたね〜!」と言われて、ああいつの間にか僕も日焼けしていたんだと気がついた。ご当地グルメのお店を紹介してくれて、あまり並ばなくて済むブラックラーメンのお店に決めた。黒く焼けた僕がブラックラーメンを食べるというなかなかシュールな光景が生み出された。

 

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桃ちゃんに、加賀の好きな風景について聞いてみたところ、江沼神社が静かで落ち着くと言っていた。ゴール地点の大聖寺は昔沼だったらしい...知らなかった。

 

他に、自分になかった視点としては、友達関係が長く続くということだった。都会に比べると大聖寺のような地域は保育園から大学まで一緒の人がいるという場合もある。ずっと会いたい人と会える環境があるのは素晴らしい。

 

あとは、やはり、若い視点で見たときに、まだまだ活動している若い世代のことが地域の人に伝わっていないのが勿体無いとのことだった。PLUS KAGAのような大学生のプロジェクトやのほか、活躍している高校生のことを地域の人が認知していけたらもっとよくなるし連携が進んでいく。これからもPLUS KAGAの延長で、地域に関わり続けていきたいという話もしていた。

 

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桃ちゃんとの食事を終え少し歩くと、再び田舎道に戻った。景色はよいのだが、徐々に天気が崩れて小雨が降ってきた。

 

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空が暗くなってきた。雨は小雨から大雨に変わり、ザアザア降りになってきたので、カッパを着て、リュックにカバー取り付けて、重い足取りを歩いていく。普段であれば、すぐに止むことが多い雨も、この日はなかなか止まなかった。 

 

防水の靴も水溜まりに浸かって、びしょびしょになり、カッパの中まで水が入り込んでくる。昨日は全くなかった足の痛みがよみがえってきて、新しくマメができたような指が張った感覚がある。終いには水を頭から被ったように全身がびしょびしょになり、カバンの中の物がすべて濡れてしまった。

 

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休んで歩いてを繰り返していると、日が暮れてしまった。一人で過ごす寂しい雨の夜。回りには街灯がなくて、やがて山を越える道に差し掛かった。たまに通る車のライトだけが命綱だ。

 

突然月明かりに照らされた草木が大きな馬の形をして現れた。トロイの木馬のように見えて、いまにも襲いかかって来そうで、身震いがした。横の森から熊でも現れたらまずいなと思って、足取りを早めた。


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夜21:00頃、奇跡的に山の中にLAWSONを発見した。建物の明かりに心が躍り、食パン6枚切りのものと、サラダとチーズを買って、サンドイッチみたいにして食べ尽くした。空腹は疲れに影響するので、それは防ぎたかった。店員は不思議そうに自分を見つめていた。

 

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それから、足がふらふらになりながらも、歩き続けた。ここでテントを張ったら熊が出るという妄想が頭から離れない。途中、Googleマップ通りに道がなく、通行止めなどあり焦った。

 

 眠気と共にめまいが出てきて体が左右にゆれはじめ、田んぼの溝に落ちるから眠気を催さないように走って歩いて、休むという激しい動作を繰り返す。 こんなに辛い旅などこの世にあるものか。 座ればすぐに眠ってしまうので、顔を叩きながら休むしかない。

 

果たして、砺波のチューリップ公園についたのが、24:30頃。朝を出発したのが4:30だったので、歩いていた時間を考えると呆然とする。さっさと休んで寝ようと思ったが、テントの隙間から雨が入ってくるのでなかなか寝れず、それを眺めながら防ぐすべを色々考えた後、カッパを被せて寝た。テントの隙間の部分を眺めながらいつの間にか寝ていた。

 

 

【本日のルート】

東京ー石川 徒歩の旅

12日目

富山県魚津市~富山県砺波市

52km

81597歩

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【お知らせ】

今後の出店情報

石川県加賀市や東京都などで、徒歩の旅グッズを販売します。直近では、「徒歩マニア」という出店者名で、秋葉原アーツ千代田3331でのイベント出店が決定。徒歩の旅や石川県加賀市のことを知ってもらう機会を作ります。オンラインでの販売も開始予定です。

 

<イベント概要>

マニアフェスタvol.3

場所:アーツ千代田3331(東京都千代田区外神田6丁目11-14)

日時:2019年9月29日(日)

イベントurl:https://maniafesta.jp/vol-3-summary/

 

【東京ー石川500km徒歩の旅(第2弾)について】

2017年6月に行なった東京から石川までの徒歩の旅、第2弾を行います。今回はコースを変えて、北陸新幹線沿いのルート約500kmを、8月31日〜9月14日までの2週間で歩きます。前回の旅はこちら

今回のテーマは、加賀人探し旅。東京23区(東大赤門加賀藩邸跡)から石川県加賀市までの道中、石川県加賀市出身者の人を探して話を聞き、その出会いと気づきを到着先の加賀市で報告するという企画です。この旅を通して、地域の魅力を再発見しようと考えています。

また、この旅には石川県加賀市には全く関係のない約30名のクリエイターがデザイン制作に関わったり、一緒に歩いてくれたりする予定です。旅がより面白くなりそうで、ワクワクしています。

【東京-石川500km徒歩】11日目 新潟県糸魚川市~富山県魚津市(48km)

9月10日は新潟県糸魚川市のラベンダービーチからスタート!富山県糸魚川市を目指す。徒歩の旅の道中もっとも距離の長いコース(約50km)になったものの、意外と全く疲れないという不思議な日で、海岸線沿いの風景に酔いしれるという一日だった。

 

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朝4時30頃に目覚めた。ラベンダービーチの海岸を歩いていると、桃色に染まった遠く続く空と海と大地が一日の始まりを教えてくれた。このように美しい海はなかなか見られるものではない。

 

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海岸線は長い。誰もいない早朝の海岸を歩く。澄み切った空気がなんでもない一日を特別なものにしてくれる。地球からもらったプレゼントをしっかりと味わっておきたい。

 

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空と海と大地はやがて、桃色から青色に姿を変えていく。世界の色をこんなにガラッと変えてしまうなんて。太陽というのは なんて尊い存在なのだろう。

 

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ただただ、海を眺めながら歩いていく。海を眺めるしかやることがない。前日まで、海を見続けると飽きてしまうのではないかという仮説を考えていたのだが、そんなことは全くなく、むしろ没頭して時間が経つのが早い。徒歩の旅をしていると、普段と時間の使い方が全く違うのだ。

 

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 海をひたすら眺めていると、釣り人を発見した。なだらかな海岸線に突如現れる2つの点。我々人間がいかに小さい存在かを実感する。

 

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 海岸線沿いはこういう道を歩いている。誰も歩いている様子はなく、虫や蜘蛛の巣がくっついてくる。たまに歩道が途切れると車道を歩く。

 

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海岸に降りる階段があったが、ぶっ壊れていた。 

 

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 今日は、トンネルが多い。対向車が来たら壁に張り付くなどして、頑張ってその場をやり過ごす。

 

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いよいよ、天下の険、親不知(おやしらず)が近づいて来た。険しい岩と海。この難所を乗り切るには、相当な覚悟と技術が必要だったと言われている。

 

かつては、聖徳太子木曾義仲がこの親不知越えを目指したが、結局叶わずに都に引き返したというエピソードさえも残っている。そのため、この地を「駒返し」というらしい。

 

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親不知を眺めていると、悲しくなって来た。現代に生きる僕たちは、道路ができたために、この地を簡単に通り抜けることができる。昔の人の苦労もありがたみもわからず、便利な社会を享受しているという事実を知るすべがない。便利になることが果たして本当に幸せなのだろうか。

 

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母子像が建てられていた。母親は子供を構う暇もなく、この地を必死で通り抜けようとしたということらしい。打ち寄せる波に怯え、多くの人が命を落としたに違いない。

 

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ウェストン候の碑も建てられていた。日本の登山を活性化させたウエストン。この親不知を北アルプスの始点と定めたらしい。登山好きの自分としては、重要な場所に立ち寄れて良かった。

 

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昼近くになり、海は明るく、透き通っていた。

 

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親不知をすぎると、突如暗くて不気味なトンネルが現れた。「浄土」と看板に書かれていた。この世ではない雰囲気が漂い、気を引き締める。

 

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トンネルの中には、水や鉄やら泥やらいろんなものが混ざり合って、排出されたような跡が付いていた。穴の中から何者かが出て来そうな雰囲気だ。

 

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遠くから見るとこんな感じだ。幽霊がゆらゆらと飛び交い、壁に貼り付けられたような想像をしてしまって、なかなかに恐ろしい場所だと思った。

 

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トンネルを抜けると、楽園が広がっていた。市振という場所で、道の駅に入り休むことにした。

 

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朝定食が550円で食べられた。イカがとても柔らかくて美味しくて、港町の食事だなと感じた。食堂のおばちゃんに徒歩の旅のことについて話をすると、熱心に聞いてくださったので、フライヤーを渡しておいた。

 

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ついに富山県に入った!いきなり「たら汁」のお店がたくさん現れて焦った。たくさん先ほどご飯を食べてしまったので、ここでは何も食べずに次に行くことにした。「たら汁」はその名の通り鱈の汁で、冬に食べると美味しいだろうと思った。

 

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途中、コインランドリーにパチンコが併設されているお店があった。洗濯している間に楽しめるようにという配慮だろうか。きちんと儲けを出す工夫でもある。

 

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富山に入ると、海岸線の様子が変わった。「ヒスイ海岸」という場所に行ってみたが、「砂浜」よりは「石浜」という方が正しいような感じで、小石がゴロゴロとある海岸線が長く続いていた。ここでは、「翡翠(ひすい)」という宝石が採れるらしい。探してみたが、見つからなかった。

 

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おじさんたちは釣りをしていた。遠くを見つめながら、淡々としていて余裕があり、とてもかっこよかった。

 

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富山に来たのだから、北陸の味「8番ラーメン」は食べておきたいと思い、お店に入った。

 

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8のマークが目印の8番ラーメン。比較的あっさりとしていて、細麺でさらっと食べられるようなラーメンだった。

 

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午後は、海から田んぼの風景に変わった。そろそろ稲刈りの時期だろうか。汗水流して働いている農家の人を見ると尊敬する。

 

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さて、いよいよ目的地の富山県魚津市だ。今日は朝からもうすぐで50kmを歩いていることになる。しかし、不思議なことに全く疲れていない。足もよく動くし、痛みもない。

徒歩の旅11日目にしてやっと来たこの感覚!ようやくだ!本当に長かった...。足がハイになって、もうどこまでも行けるような感覚を得た。砂漠をずっとずっと歩いていけるようで、24時間歩くマグロにでもなれそうな気持ちになってテンションが上がった。

 

おそらく要因としては、足のマメが落ち着いて来たのと、マメに圧力をかけて歩いていたので痛みを封じ込めてしまったのかもしれない。身体中が元気になってエネルギーがふつふつと湧いてくる。

 

結局、夜23:00くらいまで歩いた後、魚津の南の端で温泉のある付近にテントを張って寝た。今日は、海を堪能して歩くことに没頭するという1日だった。明日からは、加賀出身者にも連続で会えそうなので楽しみだ。

 

【本日のルート】

東京ー石川 徒歩の旅

11日目

新潟県上越市から新潟県糸魚川市

48km

68122歩

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【お知らせ】

今後の出店情報

石川県加賀市や東京都などで、徒歩の旅グッズを販売します。直近では、「徒歩マニア」という出店者名で、秋葉原アーツ千代田3331でのイベント出店が決定。徒歩の旅や石川県加賀市のことを知ってもらう機会を作ります。オンラインでの販売も開始予定です。

 

<イベント概要>

マニアフェスタvol.3

場所:アーツ千代田3331(東京都千代田区外神田6丁目11-14)

日時:2019年9月29日(日)

イベントurl:https://maniafesta.jp/vol-3-summary/

 

【東京ー石川500km徒歩の旅(第2弾)について】

2017年6月に行なった東京から石川までの徒歩の旅、第2弾を行います。今回はコースを変えて、北陸新幹線沿いのルート約500kmを、8月31日〜9月14日までの2週間で歩きます。前回の旅はこちら

今回のテーマは、加賀人探し旅。東京23区(東大赤門加賀藩邸跡)から石川県加賀市までの道中、石川県加賀市出身者の人を探して話を聞き、その出会いと気づきを到着先の加賀市で報告するという企画です。この旅を通して、地域の魅力を再発見しようと考えています。

また、この旅には石川県加賀市には全く関係のない約30名のクリエイターがデザイン制作に関わったり、一緒に歩いてくれたりする予定です。旅がより面白くなりそうで、ワクワクしています。

【東京-石川500km徒歩】10日目 新潟県上越市~新潟県糸魚川市(32km)

9月9日は、新潟県上越市の道の駅「うみてらす」からスタート!ひたすら海沿いの道を進み、新潟県糸魚川市を目指す。

 

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海風はテントを大きく揺らし、テントを大きくくねらせる。体までひん曲がって、叩き起こされるように目覚めた。

 

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台風が近づいているという知らせを受け、気を引き締める。東京では、公共交通機関が止まり、地元の千葉では停電が発生しているという。そんな台風の中で、30km以上歩くとはどういうことか。想像して寒気がしたので、さっさと朝4時台には歩き始めた。

 

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昨日、お世話になった道の駅「うみてらす」。道の駅の中でも相当巨大で、温泉も、食事処も、ホテルも、休憩室も付いているのだ。旅人にはありがたい施設で名残惜しいが、早く行かねばならない。

 

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途中のコンビニで、つぶあんぱんを買った。あまりお金を使いたく無い時は、コンビニの100円くらいのパンで済ませる。お茶を飲む楽しみは後に取っておこうと思ってこれしか買わなかったのだが、甘いパンだったので喉がカラカラになった。やはり、自分はあまり計画性がないのだと思う。

 

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海岸の消波ブロックが芸術作品に見えてきた。先端をじっと見つめていると、なんとなく気持ち悪さがあるし、ぞわぞわする。指でつまんでポイっと投げてみたいんだけど、それは巨人になった怪力な自分を妄想するにとどめておく。

 

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カニかに館」という場所があった。なぜ「カニ」「かに」と2回続けたのかはかなり謎ではあるが、ご当地のうまいものでもあるかなと思ったので、店をうろついてみることにした。

 

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たくさんのお店が集結していて、前を通りかかるとおばちゃんたちが、「うちのカニ食べていきなね!」と叫んでくる。どこのお店を通っても同じものが売られているような気がしてどれを選ぶべきか考えてみる。心理学的に言えば、一番右端の店が儲かるのかなと思って、一番右端のお店を眺めていたら、カニの足をくれた。小さいがしっかりした味で、うまかった。

 

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昼ごはんが食べたいけどなかなか見当たらず、ひたすら歩いて、一軒の小さな定食屋を見つけた。特に変わったものは売っていなかった。カツ丼、うどん、そばとか、とてもシンプルで、とくに何かにこだわりを持っている料理はなかった。

 

お店のおばちゃん「歩いてきたんか?」

僕「はい!こんな企画やっているんです。」

(フライヤーを渡す。)

お店のおばちゃん「へぇ〜。面白いね。疲れているだろうし、休んでいきな。」

 

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うどんが食べたいと思って、うどんを注文した。

客は僕一人だった。

お店のおばちゃんと僕の間に、沈黙の時が訪れた。

僕がうどんをすする音だけが、定食屋に響いた。

何もないところで何も話さない。

これはこれで良いのだ。

 

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しばらく歩いて、糸魚川の市街に到着した。軽々と到着できた、まだお昼頃だ。結局、台風は来なかった。お店の前に敷かれたマットに「がんばろう糸魚川!!」と書かれていた。元気にはなるが、どことなく焦りを感じる、そういう言葉の響きだ。糸魚川も人口減少が進み、少しずつ寂れているのだろうか。

 

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ガストに入って、ブログを書くことにした。カツ丼を食べて、気合いを入れた。カツ丼は本当に美味しかった。ファミレスってのも侮れない。うまい飯に、wifiと充電の3拍子が揃っている。この旅では、よくガストにお世話になっている。

 

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ブログを書き終わると、なんともう19:00ごろだった。今日は全然歩いていない。暗い夜道をどこまで距離稼げるかなと思って歩き始めた。

 

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港町の夜はどことなく恐ろしかった。夜の闇が深くて、どこまでも続いている。暗い場所が多くて吸い込まれてしまいそうな感覚を覚え、身震いがする。

 

これから、天下の険・親不知(おやしらず)という名所が控えている。歩くのもそこそこに、ラベンダービーチという糸魚川の美しい海岸線付近でテントを張ることにした。今日は32kmで終わりにして、明日に備えよう。

 

 

【本日のルート】

東京ー石川 徒歩の旅

10日目

新潟県上越市から新潟県糸魚川市

32km

49968歩

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【お知らせ】

今後の出店情報

石川県加賀市や東京都などで、徒歩の旅グッズを販売します。直近では、「徒歩マニア」という出店者名で、秋葉原アーツ千代田3331でのイベント出店が決定。徒歩の旅や石川県加賀市のことを知ってもらう機会を作ります。オンラインでの販売も開始予定です。

 

<イベント概要>

マニアフェスタvol.3

場所:アーツ千代田3331(東京都千代田区外神田6丁目11-14)

日時:2019年9月29日(日)

イベントurl:https://maniafesta.jp/vol-3-summary/

 

【東京ー石川500km徒歩の旅(第2弾)について】

2017年6月に行なった東京から石川までの徒歩の旅、第2弾を行います。今回はコースを変えて、北陸新幹線沿いのルート約500kmを、8月31日〜9月14日までの2週間で歩きます。前回の旅はこちら

今回のテーマは、加賀人探し旅。東京23区(東大赤門加賀藩邸跡)から石川県加賀市までの道中、石川県加賀市出身者の人を探して話を聞き、その出会いと気づきを到着先の加賀市で報告するという企画です。この旅を通して、地域の魅力を再発見しようと考えています。

また、この旅には石川県加賀市には全く関係のない約30名のクリエイターがデザイン制作に関わったり、一緒に歩いてくれたりする予定です。旅がより面白くなりそうで、ワクワクしています。

【東京-石川500km徒歩】9日目 新潟県上越市~新潟県上越市(34km)

今日は、新潟県上越市内を移動する。北折さんのジャズ喫茶になる予定の古民家「だだん」からスタートした。今日はこの旅初めて日本海に出るということで、ワクワクしている。サポートメンバーの清水さんも合流して、今日の徒歩の旅は始まった。

 

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自分の顔でかすぎた。

 

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ずっと基本的に田んぼが広がるエリアを進む。北陸新幹線の沿線でもある。

 

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かわいらしい看板があった。注意喚起の看板なのに、どこか遊び心があるなと思った。

 

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クスリのアオキの横に上杉謙信のキャラクターが大量発生していた。「謙信」って完全にかっこいいイメージしかなかったが、こういう所で見るとなかなかに可愛らしく見えてくる。

 

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この建物の横の柄がなんともオシャレだ。金属板をたくさん貼り付けたようなギラギラ感がありながらも、適度にカラフルで見るものを惹きつける。

 

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雁木バーの看板がものすごくイケてた。夜になると、ボトルの中が光る仕組みだろう。酒瓶の丸さを利用して、浮き出る感じに仕上げていて、目を引く。

 

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上越市高田というエリアは、レトロで幅広のすごく心地よい街並みが広がっている。その一角にある「高田世界館」は、実は1911年にできた日本最古の映画館と言われている。中の座席までは、映画上映中ということで見させてもらえなかったが、佇まいを見るだけでも昔懐かしい感じがしてグッとくる。

 

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映画館の人に「軍ちゃん」という美味しいお店を紹介してもらった。

 

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ここでは、1000円もしない価格でとても美味しい海鮮丼が食べられる。さあいよいよ日本海ということで、海の幸を食べておいた。ここら辺の海の魅力がぎっしり詰まっていて、個人的にはタコがとても美味しかった。

 

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また、ご飯を食べて歩いていると、つぎはぎの椅子が道端の家の前に置いてあった。これ、なかなかに雑さのある貼り方が大胆でオシャレだなと感じた。おばあちゃんの知恵かなんかだろうか。

 

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さて、また歩いて行くと、そこらへんで採れた魚がたくさん食べられる市場があった。ここ、海藻のお味噌汁が無料で飲めるのでおすすめだ。

 

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新鮮な魚介類がたくさん!犬村くんも喜んでいる。カニなんて、今すぐにでも動きそうなくらいに新鮮で迫力がある。

 

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アンコウだって、健康的な赤みを保ち、目をギョロッと見開いている。

 

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このテープ、鳥の顔みたいで笑った。鼻緒みたいなのつけてるし、少し落書きがしてある。

 

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それからまた少し歩くと、ついに海に出た!!!

日本海だー!

遠く遠く広がっている海、家族がはしゃいでいる。

 

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海沿いの道を歩くのは、単調なのかなと思っていたが、全然そんなことはなく、むしろ時間を忘れるくらい楽しい。開放的な景色を眺めているのは見飽きないし、遠く遠く続く海を眺めながら、色々語り合う時間はかけがえのないものになる。

 

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犬村くんと日本海も撮っておいた。楽しげである(いつも楽しそうだが)。

 

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刈り取った稲を乾燥させるために野外に積み上げたものを「稲叢(いなむら)」というのを聞いたことがある。これも稲叢だろうか、僕の名前と同じではないか!

 

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さて、海の夕焼けの時間が近付いてきた。道を歩いていると、暗くてすぐに蜘蛛の巣に引っかかるけど、夕焼けを眺めているのは素敵なものだ。

 

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徐々に赤みががって行く。夜が更けて、最終的には「うみてらす」という道の駅のような施設まで歩いた。温泉と食事ができる施設で、ここがあって本当によかった。今日はとても快適に歩けた。予定していたよりも、6kmくらい多く歩けたのでよかった。

 

そして、今日も一緒に歩いた清水さんには、荷物持ち、足のケアなど、本当にたくさんお世話になっている。清水さんは陸上の世界でとても活躍していた人で、同じ陸上をやっていた僕にとってはとても尊敬している人だし、同じ大学出身だし、そんな人がサポートして足のケアなど教えてくれるというのは本当に心強い。足も軽くなったので、明日からも順調に歩けそうだ。

 

【本日のルート】

東京ー石川 徒歩の旅

9日目

新潟県上越市(古民家喫茶だだん)から新潟県上越市(うみてらす)

34km

50226歩

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【お知らせ】

石川県加賀市へのゴールについて

9月14日(土) 11:00

場所:FUZON KAGA Cafe and Studio(石川県加賀市大聖寺魚町21)

内容:ゴールテープを貼っていただき、地域の方や運営メンバーなどが見守る中でゴールして、徒歩の旅を完了。稲村が感謝の言葉を述べる。

 

石川県加賀市での徒歩の旅報告会について

9月14日(土) 12:00~13:00

場所:タビト學舎(石川県加賀市大聖寺荒町43番地)

人数:30名程度を想定

内容:ゴール後にタビト學舎の教室に移動して会場準備。稲村が道中での出来事や出会いを報告し、旅の振り返りを行う。時間は1時間で、この模様はライブ配信も行う。

 

【東京ー石川500km徒歩の旅(第2弾)について】

2017年6月に行なった東京から石川までの徒歩の旅、第2弾を行います。今回はコースを変えて、北陸新幹線沿いのルート約500kmを、8月31日〜9月14日までの2週間で歩きます。前回の旅はこちら

今回のテーマは、加賀人探し旅。東京23区(東大赤門加賀藩邸跡)から石川県加賀市までの道中、石川県加賀市出身者の人を探して話を聞き、その出会いと気づきを到着先の加賀市で報告するという企画です。この旅を通して、地域の魅力を再発見しようと考えています。

また、この旅には石川県加賀市には全く関係のない約30名のクリエイターがデザイン制作に関わったり、一緒に歩いてくれたりする予定です。旅がより面白くなりそうで、ワクワクしています。