【東京-石川500km徒歩】11日目 新潟県糸魚川市~富山県魚津市(48km)

9月10日は新潟県糸魚川市のラベンダービーチからスタート!富山県糸魚川市を目指す。徒歩の旅の道中もっとも距離の長いコース(約50km)になったものの、意外と全く疲れないという不思議な日で、海岸線沿いの風景に酔いしれるという一日だった。

 

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朝4時30頃に目覚めた。ラベンダービーチの海岸を歩いていると、桃色に染まった遠く続く空と海と大地が一日の始まりを教えてくれた。このように美しい海はなかなか見られるものではない。

 

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海岸線は長い。誰もいない早朝の海岸を歩く。澄み切った空気がなんでもない一日を特別なものにしてくれる。地球からもらったプレゼントをしっかりと味わっておきたい。

 

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空と海と大地はやがて、桃色から青色に姿を変えていく。世界の色をこんなにガラッと変えてしまうなんて。太陽というのは なんて尊い存在なのだろう。

 

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ただただ、海を眺めながら歩いていく。海を眺めるしかやることがない。前日まで、海を見続けると飽きてしまうのではないかという仮説を考えていたのだが、そんなことは全くなく、むしろ没頭して時間が経つのが早い。徒歩の旅をしていると、普段と時間の使い方が全く違うのだ。

 

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 海をひたすら眺めていると、釣り人を発見した。なだらかな海岸線に突如現れる2つの点。我々人間がいかに小さい存在かを実感する。

 

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 海岸線沿いはこういう道を歩いている。誰も歩いている様子はなく、虫や蜘蛛の巣がくっついてくる。たまに歩道が途切れると車道を歩く。

 

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海岸に降りる階段があったが、ぶっ壊れていた。 

 

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 今日は、トンネルが多い。対向車が来たら壁に張り付くなどして、頑張ってその場をやり過ごす。

 

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いよいよ、天下の険、親不知(おやしらず)が近づいて来た。険しい岩と海。この難所を乗り切るには、相当な覚悟と技術が必要だったと言われている。

 

かつては、聖徳太子木曾義仲がこの親不知越えを目指したが、結局叶わずに都に引き返したというエピソードさえも残っている。そのため、この地を「駒返し」というらしい。

 

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親不知を眺めていると、悲しくなって来た。現代に生きる僕たちは、道路ができたために、この地を簡単に通り抜けることができる。昔の人の苦労もありがたみもわからず、便利な社会を享受しているという事実を知るすべがない。便利になることが果たして本当に幸せなのだろうか。

 

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母子像が建てられていた。母親は子供を構う暇もなく、この地を必死で通り抜けようとしたということらしい。打ち寄せる波に怯え、多くの人が命を落としたに違いない。

 

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ウェストン候の碑も建てられていた。日本の登山を活性化させたウエストン。この親不知を北アルプスの始点と定めたらしい。登山好きの自分としては、重要な場所に立ち寄れて良かった。

 

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昼近くになり、海は明るく、透き通っていた。

 

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親不知をすぎると、突如暗くて不気味なトンネルが現れた。「浄土」と看板に書かれていた。この世ではない雰囲気が漂い、気を引き締める。

 

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トンネルの中には、水や鉄やら泥やらいろんなものが混ざり合って、排出されたような跡が付いていた。穴の中から何者かが出て来そうな雰囲気だ。

 

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遠くから見るとこんな感じだ。幽霊がゆらゆらと飛び交い、壁に貼り付けられたような想像をしてしまって、なかなかに恐ろしい場所だと思った。

 

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トンネルを抜けると、楽園が広がっていた。市振という場所で、道の駅に入り休むことにした。

 

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朝定食が550円で食べられた。イカがとても柔らかくて美味しくて、港町の食事だなと感じた。食堂のおばちゃんに徒歩の旅のことについて話をすると、熱心に聞いてくださったので、フライヤーを渡しておいた。

 

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ついに富山県に入った!いきなり「たら汁」のお店がたくさん現れて焦った。たくさん先ほどご飯を食べてしまったので、ここでは何も食べずに次に行くことにした。「たら汁」はその名の通り鱈の汁で、冬に食べると美味しいだろうと思った。

 

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途中、コインランドリーにパチンコが併設されているお店があった。洗濯している間に楽しめるようにという配慮だろうか。きちんと儲けを出す工夫でもある。

 

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富山に入ると、海岸線の様子が変わった。「ヒスイ海岸」という場所に行ってみたが、「砂浜」よりは「石浜」という方が正しいような感じで、小石がゴロゴロとある海岸線が長く続いていた。ここでは、「翡翠(ひすい)」という宝石が採れるらしい。探してみたが、見つからなかった。

 

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おじさんたちは釣りをしていた。遠くを見つめながら、淡々としていて余裕があり、とてもかっこよかった。

 

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富山に来たのだから、北陸の味「8番ラーメン」は食べておきたいと思い、お店に入った。

 

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8のマークが目印の8番ラーメン。比較的あっさりとしていて、細麺でさらっと食べられるようなラーメンだった。

 

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午後は、海から田んぼの風景に変わった。そろそろ稲刈りの時期だろうか。汗水流して働いている農家の人を見ると尊敬する。

 

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さて、いよいよ目的地の富山県魚津市だ。今日は朝からもうすぐで50kmを歩いていることになる。しかし、不思議なことに全く疲れていない。足もよく動くし、痛みもない。

徒歩の旅11日目にしてやっと来たこの感覚!ようやくだ!本当に長かった...。足がハイになって、もうどこまでも行けるような感覚を得た。砂漠をずっとずっと歩いていけるようで、24時間歩くマグロにでもなれそうな気持ちになってテンションが上がった。

 

おそらく要因としては、足のマメが落ち着いて来たのと、マメに圧力をかけて歩いていたので痛みを封じ込めてしまったのかもしれない。身体中が元気になってエネルギーがふつふつと湧いてくる。

 

結局、夜23:00くらいまで歩いた後、魚津の南の端で温泉のある付近にテントを張って寝た。今日は、海を堪能して歩くことに没頭するという1日だった。明日からは、加賀出身者にも連続で会えそうなので楽しみだ。

 

【本日のルート】

東京ー石川 徒歩の旅

11日目

新潟県上越市から新潟県糸魚川市

48km

68122歩

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【お知らせ】

今後の出店情報

石川県加賀市や東京都などで、徒歩の旅グッズを販売します。直近では、「徒歩マニア」という出店者名で、秋葉原アーツ千代田3331でのイベント出店が決定。徒歩の旅や石川県加賀市のことを知ってもらう機会を作ります。オンラインでの販売も開始予定です。

 

<イベント概要>

マニアフェスタvol.3

場所:アーツ千代田3331(東京都千代田区外神田6丁目11-14)

日時:2019年9月29日(日)

イベントurl:https://maniafesta.jp/vol-3-summary/

 

【東京ー石川500km徒歩の旅(第2弾)について】

2017年6月に行なった東京から石川までの徒歩の旅、第2弾を行います。今回はコースを変えて、北陸新幹線沿いのルート約500kmを、8月31日〜9月14日までの2週間で歩きます。前回の旅はこちら

今回のテーマは、加賀人探し旅。東京23区(東大赤門加賀藩邸跡)から石川県加賀市までの道中、石川県加賀市出身者の人を探して話を聞き、その出会いと気づきを到着先の加賀市で報告するという企画です。この旅を通して、地域の魅力を再発見しようと考えています。

また、この旅には石川県加賀市には全く関係のない約30名のクリエイターがデザイン制作に関わったり、一緒に歩いてくれたりする予定です。旅がより面白くなりそうで、ワクワクしています。

【東京-石川500km徒歩】10日目 新潟県上越市~新潟県糸魚川市(32km)

9月9日は、新潟県上越市の道の駅「うみてらす」からスタート!ひたすら海沿いの道を進み、新潟県糸魚川市を目指す。

 

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海風はテントを大きく揺らし、テントを大きくくねらせる。体までひん曲がって、叩き起こされるように目覚めた。

 

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台風が近づいているという知らせを受け、気を引き締める。東京では、公共交通機関が止まり、地元の千葉では停電が発生しているという。そんな台風の中で、30km以上歩くとはどういうことか。想像して寒気がしたので、さっさと朝4時台には歩き始めた。

 

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昨日、お世話になった道の駅「うみてらす」。道の駅の中でも相当巨大で、温泉も、食事処も、ホテルも、休憩室も付いているのだ。旅人にはありがたい施設で名残惜しいが、早く行かねばならない。

 

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途中のコンビニで、つぶあんぱんを買った。あまりお金を使いたく無い時は、コンビニの100円くらいのパンで済ませる。お茶を飲む楽しみは後に取っておこうと思ってこれしか買わなかったのだが、甘いパンだったので喉がカラカラになった。やはり、自分はあまり計画性がないのだと思う。

 

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海岸の消波ブロックが芸術作品に見えてきた。先端をじっと見つめていると、なんとなく気持ち悪さがあるし、ぞわぞわする。指でつまんでポイっと投げてみたいんだけど、それは巨人になった怪力な自分を妄想するにとどめておく。

 

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カニかに館」という場所があった。なぜ「カニ」「かに」と2回続けたのかはかなり謎ではあるが、ご当地のうまいものでもあるかなと思ったので、店をうろついてみることにした。

 

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たくさんのお店が集結していて、前を通りかかるとおばちゃんたちが、「うちのカニ食べていきなね!」と叫んでくる。どこのお店を通っても同じものが売られているような気がしてどれを選ぶべきか考えてみる。心理学的に言えば、一番右端の店が儲かるのかなと思って、一番右端のお店を眺めていたら、カニの足をくれた。小さいがしっかりした味で、うまかった。

 

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昼ごはんが食べたいけどなかなか見当たらず、ひたすら歩いて、一軒の小さな定食屋を見つけた。特に変わったものは売っていなかった。カツ丼、うどん、そばとか、とてもシンプルで、とくに何かにこだわりを持っている料理はなかった。

 

お店のおばちゃん「歩いてきたんか?」

僕「はい!こんな企画やっているんです。」

(フライヤーを渡す。)

お店のおばちゃん「へぇ〜。面白いね。疲れているだろうし、休んでいきな。」

 

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うどんが食べたいと思って、うどんを注文した。

客は僕一人だった。

お店のおばちゃんと僕の間に、沈黙の時が訪れた。

僕がうどんをすする音だけが、定食屋に響いた。

何もないところで何も話さない。

これはこれで良いのだ。

 

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しばらく歩いて、糸魚川の市街に到着した。軽々と到着できた、まだお昼頃だ。結局、台風は来なかった。お店の前に敷かれたマットに「がんばろう糸魚川!!」と書かれていた。元気にはなるが、どことなく焦りを感じる、そういう言葉の響きだ。糸魚川も人口減少が進み、少しずつ寂れているのだろうか。

 

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ガストに入って、ブログを書くことにした。カツ丼を食べて、気合いを入れた。カツ丼は本当に美味しかった。ファミレスってのも侮れない。うまい飯に、wifiと充電の3拍子が揃っている。この旅では、よくガストにお世話になっている。

 

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ブログを書き終わると、なんともう19:00ごろだった。今日は全然歩いていない。暗い夜道をどこまで距離稼げるかなと思って歩き始めた。

 

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港町の夜はどことなく恐ろしかった。夜の闇が深くて、どこまでも続いている。暗い場所が多くて吸い込まれてしまいそうな感覚を覚え、身震いがする。

 

これから、天下の険・親不知(おやしらず)という名所が控えている。歩くのもそこそこに、ラベンダービーチという糸魚川の美しい海岸線付近でテントを張ることにした。今日は32kmで終わりにして、明日に備えよう。

 

 

【本日のルート】

東京ー石川 徒歩の旅

10日目

新潟県上越市から新潟県糸魚川市

32km

49968歩

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【お知らせ】

今後の出店情報

石川県加賀市や東京都などで、徒歩の旅グッズを販売します。直近では、「徒歩マニア」という出店者名で、秋葉原アーツ千代田3331でのイベント出店が決定。徒歩の旅や石川県加賀市のことを知ってもらう機会を作ります。オンラインでの販売も開始予定です。

 

<イベント概要>

マニアフェスタvol.3

場所:アーツ千代田3331(東京都千代田区外神田6丁目11-14)

日時:2019年9月29日(日)

イベントurl:https://maniafesta.jp/vol-3-summary/

 

【東京ー石川500km徒歩の旅(第2弾)について】

2017年6月に行なった東京から石川までの徒歩の旅、第2弾を行います。今回はコースを変えて、北陸新幹線沿いのルート約500kmを、8月31日〜9月14日までの2週間で歩きます。前回の旅はこちら

今回のテーマは、加賀人探し旅。東京23区(東大赤門加賀藩邸跡)から石川県加賀市までの道中、石川県加賀市出身者の人を探して話を聞き、その出会いと気づきを到着先の加賀市で報告するという企画です。この旅を通して、地域の魅力を再発見しようと考えています。

また、この旅には石川県加賀市には全く関係のない約30名のクリエイターがデザイン制作に関わったり、一緒に歩いてくれたりする予定です。旅がより面白くなりそうで、ワクワクしています。

【東京-石川500km徒歩】9日目 新潟県上越市~新潟県上越市(34km)

今日は、新潟県上越市内を移動する。北折さんのジャズ喫茶になる予定の古民家「だだん」からスタートした。今日はこの旅初めて日本海に出るということで、ワクワクしている。サポートメンバーの清水さんも合流して、今日の徒歩の旅は始まった。

 

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自分の顔でかすぎた。

 

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ずっと基本的に田んぼが広がるエリアを進む。北陸新幹線の沿線でもある。

 

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かわいらしい看板があった。注意喚起の看板なのに、どこか遊び心があるなと思った。

 

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クスリのアオキの横に上杉謙信のキャラクターが大量発生していた。「謙信」って完全にかっこいいイメージしかなかったが、こういう所で見るとなかなかに可愛らしく見えてくる。

 

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この建物の横の柄がなんともオシャレだ。金属板をたくさん貼り付けたようなギラギラ感がありながらも、適度にカラフルで見るものを惹きつける。

 

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雁木バーの看板がものすごくイケてた。夜になると、ボトルの中が光る仕組みだろう。酒瓶の丸さを利用して、浮き出る感じに仕上げていて、目を引く。

 

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上越市高田というエリアは、レトロで幅広のすごく心地よい街並みが広がっている。その一角にある「高田世界館」は、実は1911年にできた日本最古の映画館と言われている。中の座席までは、映画上映中ということで見させてもらえなかったが、佇まいを見るだけでも昔懐かしい感じがしてグッとくる。

 

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映画館の人に「軍ちゃん」という美味しいお店を紹介してもらった。

 

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ここでは、1000円もしない価格でとても美味しい海鮮丼が食べられる。さあいよいよ日本海ということで、海の幸を食べておいた。ここら辺の海の魅力がぎっしり詰まっていて、個人的にはタコがとても美味しかった。

 

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また、ご飯を食べて歩いていると、つぎはぎの椅子が道端の家の前に置いてあった。これ、なかなかに雑さのある貼り方が大胆でオシャレだなと感じた。おばあちゃんの知恵かなんかだろうか。

 

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さて、また歩いて行くと、そこらへんで採れた魚がたくさん食べられる市場があった。ここ、海藻のお味噌汁が無料で飲めるのでおすすめだ。

 

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新鮮な魚介類がたくさん!犬村くんも喜んでいる。カニなんて、今すぐにでも動きそうなくらいに新鮮で迫力がある。

 

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アンコウだって、健康的な赤みを保ち、目をギョロッと見開いている。

 

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このテープ、鳥の顔みたいで笑った。鼻緒みたいなのつけてるし、少し落書きがしてある。

 

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それからまた少し歩くと、ついに海に出た!!!

日本海だー!

遠く遠く広がっている海、家族がはしゃいでいる。

 

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海沿いの道を歩くのは、単調なのかなと思っていたが、全然そんなことはなく、むしろ時間を忘れるくらい楽しい。開放的な景色を眺めているのは見飽きないし、遠く遠く続く海を眺めながら、色々語り合う時間はかけがえのないものになる。

 

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犬村くんと日本海も撮っておいた。楽しげである(いつも楽しそうだが)。

 

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刈り取った稲を乾燥させるために野外に積み上げたものを「稲叢(いなむら)」というのを聞いたことがある。これも稲叢だろうか、僕の名前と同じではないか!

 

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さて、海の夕焼けの時間が近付いてきた。道を歩いていると、暗くてすぐに蜘蛛の巣に引っかかるけど、夕焼けを眺めているのは素敵なものだ。

 

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徐々に赤みががって行く。夜が更けて、最終的には「うみてらす」という道の駅のような施設まで歩いた。温泉と食事ができる施設で、ここがあって本当によかった。今日はとても快適に歩けた。予定していたよりも、6kmくらい多く歩けたのでよかった。

 

そして、今日も一緒に歩いた清水さんには、荷物持ち、足のケアなど、本当にたくさんお世話になっている。清水さんは陸上の世界でとても活躍していた人で、同じ陸上をやっていた僕にとってはとても尊敬している人だし、同じ大学出身だし、そんな人がサポートして足のケアなど教えてくれるというのは本当に心強い。足も軽くなったので、明日からも順調に歩けそうだ。

 

【本日のルート】

東京ー石川 徒歩の旅

9日目

新潟県上越市(古民家喫茶だだん)から新潟県上越市(うみてらす)

34km

50226歩

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【お知らせ】

石川県加賀市へのゴールについて

9月14日(土) 11:00

場所:FUZON KAGA Cafe and Studio(石川県加賀市大聖寺魚町21)

内容:ゴールテープを貼っていただき、地域の方や運営メンバーなどが見守る中でゴールして、徒歩の旅を完了。稲村が感謝の言葉を述べる。

 

石川県加賀市での徒歩の旅報告会について

9月14日(土) 12:00~13:00

場所:タビト學舎(石川県加賀市大聖寺荒町43番地)

人数:30名程度を想定

内容:ゴール後にタビト學舎の教室に移動して会場準備。稲村が道中での出来事や出会いを報告し、旅の振り返りを行う。時間は1時間で、この模様はライブ配信も行う。

 

【東京ー石川500km徒歩の旅(第2弾)について】

2017年6月に行なった東京から石川までの徒歩の旅、第2弾を行います。今回はコースを変えて、北陸新幹線沿いのルート約500kmを、8月31日〜9月14日までの2週間で歩きます。前回の旅はこちら

今回のテーマは、加賀人探し旅。東京23区(東大赤門加賀藩邸跡)から石川県加賀市までの道中、石川県加賀市出身者の人を探して話を聞き、その出会いと気づきを到着先の加賀市で報告するという企画です。この旅を通して、地域の魅力を再発見しようと考えています。

また、この旅には石川県加賀市には全く関係のない約30名のクリエイターがデザイン制作に関わったり、一緒に歩いてくれたりする予定です。旅がより面白くなりそうで、ワクワクしています。

 

 

 

 


















 

【東京-石川500km徒歩】8日目 長野県中野市~新潟県上越市(42km)

 こんにちは、呼吸をするくらい当たり前に淡々と歩いているイナムラです。8日目の今日は、奇跡的な出会いと、3年ぶりの再会という2つの出会いに恵まれました。

 

 自然の中を歩く

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ゲストハウスかのかのオーナーに手を振り、中野市を後にしたのが早朝6:00ごろ。近くの祠に手を合わせて徒歩の旅は今日もスタートした。

 

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空は少しずつ明るくなり始めた。あたり一面に広がるのは、果樹園。その先に黒姫山などの山々が大地を見守る。

 

 

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清々しい朝の風景。

自然と人間の共生。

 

毎日眺めながらのんびりと生きていたい。

家族を大事にして、広い心で満たしたい。

 

都会の暮らしは攻撃的で忙しないけど、此処にくれば人間の本当にかけがいのない大事のものを教えてくれるんだ。

 

少し寒いくらいがちょうどいい。 

多少孤独を感じられる方が回りの人を大事にできる。

 

 大きな古民家を買ってリノベーションして、おしゃれな拠点をつくってたまには気心の知れた友人を招待してお酒を飲んで語らいたい。

 

長野県中野市で出会った方々を思い起こしながら、広い自然を目の前にして紡がれた大事な言葉たち。

 

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ブドウ畑を横目に、いただいたブドウやビスコを頬張りながら歩いた。なんて、自分は欲深いのだ。でも、欲深さがなければやり遂げられないこともある。常にハングリーだからこそ、体にエネルギーが湧いて来る。

 

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突如現れたトーテムを思わせる顔面が僕を睨む。さては、見透かされたのか?

 

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あたり一面に点在するカカシ。どこを向いているのだろう、何を目指すのだろう、君たちは。

 

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少し歩いたところに突如現れたお寺、その名も「大聖寺」。この名前を一目見た時、僕は声を上げたくなるほどに驚いた。「大聖寺」って、今回の徒歩の旅のゴール地点の地名じゃん。1週間到着が早いよ...。

 

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この大聖寺の隣がおやき屋さんだった。入って見ると、それはそれは優しそうな店主のおじいさんとお客さんのおばちゃんと話をしていた。

 

おばちゃん「法事だから、多く買っていくね!」

おじいさん「何個いる?」

おばちゃん「じゃあ、30個くらいかな」

おじいさん「いつもありがとうね。安くしとくから。」

 

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おやきは、野沢菜とあんことナスの3種類があった。おじいちゃんは、丁寧にシールをパッケージに貼っていた。少し間が空いたので、2人に話しかけてみた。そしたらなんと、このお客さんのおばちゃんが、この「大聖寺」のオーナーさんだった。

 

僕「これから石川県加賀市大聖寺まで歩いて行くんですよ。」

おばちゃん「え!(ものすごく驚いて)これも何かのご縁ですね。」

僕「せっかくだから、大聖寺の前で記念写真を撮りましょう。」

 

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空は、真っ青の晴天。太陽は高く高く昇り、日差しは強すぎるくらいに強い。この大聖寺のおばちゃんがとあるエピソードを教えてくれた。

 

話は戦国時代に遡る。織田信長の家臣・佐久間盛政は初代の金沢城主となり、弟の安政がこの大聖寺がある地を治める初代飯山藩主となったという。それから、北陸地方とこの長野県飯山市一帯は縁が生まれ、一向宗の僧侶が行き来するなどの交流が生まれたそうだ。

 

もっと個人的に調べてみると、様々なことが明らかになった。僕が徒歩の旅で近くを通った長野県の長沼城、これから近くを通る富山城や増山城は全て、佐久間の血筋が統治していたようである。なんとも不思議な縁で胸がいっぱいになった。

 

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それから、徒歩の旅は徐々にのどかな田園地帯を進んで行く。赤い屋根が多いというのも、石川県加賀市との共通点としてとらえて良い気がする。

 

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道はどんどん山奥へと進んで行く。あたりは深い森に覆われ、自分の妄想はどんどん膨らんで行く。これから僕はどこへと進んで行くのだろう、この徒歩の旅の真の意味は何なのだろう。

 

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昔この辺りを浄土真宗の開祖・親鸞が歩いて布教していたようである。やはり、一向一揆が盛んだった北陸地方との縁は、この浄土真宗によって生まれていたと言うこともできるだろう。

 

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道中、山奥過ぎたので、なかなか食事処がなかった。かろうじて、蕎麦屋が3軒あったので、一番雰囲気が良さそうなこのお店に入ってみた。

 

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昨日食べたお蕎麦と全く同じで、値段は高めで量は少なかった。でも、自分の欲の深さにうんざりとしてきていると感じていた今日この頃だったので、これも美味しく食べられた。人、食べ物、自然、毎日の全ての出会いに感謝だ。

 

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蕎麦屋を後にして、歩いていると突然100円コーナーの無人直売所が現れた。閑散としており、野菜がほんの少しごろんと置いてあった。

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画鋲に刺さった張り紙が横にあった。

 

あなたは、金も払わずに持って行きますね

食べる時、何も感じませんか?

心病くないですか?

これが逆だったらどうですか

お金を払わないで持って行く人、よく考えてください。

 

お金を払わないのはいけないことだが、この張り紙があることは正しいことなのだろうか?僕はこの張り紙を見て、少し心が痛んだ。

 

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ひたすらに、夕暮れの道を歩いた、歩いた、歩き続けた。何もないと感じるのは心の問題だろう。何かあるのだが、それをとらえられていないという弱さは否めない。しかし、その何もないところがまた心を穏やかに豊かにしてくれるのである。ああ、寒くて何もなく澄み切った世界の端っこで、自然を眺めていたい。ふとそう思った。

 

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いい水、いい緑、いい空気。思いっきり書かれると、なんかホッとして笑えてくる。ああ、ここは山に囲まれた田んぼばっかりの田舎なんだ。素敵な田舎なんだよ。

 

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夕暮れ時、もう日が暮れる。

今日はとある古民家にお邪魔する。

北折さんという方のお宅である。

 

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古民家中の古民家!という古き良きお家を新潟県上越市内でたくさん所有しておられる。僕は3年前に卒業論文作成の時に「日本全国古民家巡り旅」というものを行なったのだが、その時に初めてお会いした方だ。今回は3年ぶりで会うのは2回目である。

 

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相変わらず、お元気であった。民家という雑誌に自分の古民家とその活動が掲載されたのを見せてくれた。グリーンパル高原荘や、ランプの里たなかといった宿泊施設などを持っているそうだ。

 

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ピザと、とろっとろのカレーライスをいただいた。山奥の静かな豊かな古民家のコミュニティで食べる食事は格別に美味しかった。ビールも本当に格別だった。これからは、ブルーベリー農園やカフェなどを作る計画もあるんだとか。今日は古民家ジャズ喫茶になる予定の家に泊まらせてもらった。

 

旅しているうちに、自分にとって本当の幸せについて気が付いてきた。それは、僕の周りにいる人が楽しく生き、自分も楽しく生き、欲張らずに、長い目で関係を作っていけることが大事で、そこには、自然も必要で.......。さて僕はどこに向かうのだろうか。この度の中で引き続きしっかりと価値観を整理しようと改めて感じた。

 

【本日のルート】

東京ー石川 徒歩の旅

8日目

長野県中野市から新潟県上越市

(古民家喫茶だだん)

42km

64191歩

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【お知らせ】

石川県加賀市へのゴールについて

9月14日(土) 11:00

場所:FUZON KAGA Cafe and Studio(石川県加賀市大聖寺魚町21)

内容:ゴールテープを貼っていただき、地域の方や運営メンバーなどが見守る中でゴールして、徒歩の旅を完了。稲村が感謝の言葉を述べる。

 

石川県加賀市での徒歩の旅報告会について

9月14日(土) 12:00~13:00

場所:タビト學舎(石川県加賀市大聖寺荒町43番地)

人数:30名程度を想定

内容:ゴール後にタビト學舎の教室に移動して会場準備。稲村が道中での出来事や出会いを報告し、旅の振り返りを行う。時間は1時間で、この模様はライブ配信も行う。

 

【東京ー石川500km徒歩の旅(第2弾)について】

2017年6月に行なった東京から石川までの徒歩の旅、第2弾を行います。今回はコースを変えて、北陸新幹線沿いのルート約500kmを、8月31日〜9月14日までの2週間で歩きます。前回の旅はこちら

今回のテーマは、加賀人探し旅。東京23区(東大赤門加賀藩邸跡)から石川県加賀市までの道中、石川県加賀市出身者の人を探して話を聞き、その出会いと気づきを到着先の加賀市で報告するという企画です。この旅を通して、地域の魅力を再発見しようと考えています。

また、この旅には石川県加賀市には全く関係のない約30名のクリエイターがデザイン制作に関わったり、一緒に歩いてくれたりする予定です。旅がより面白くなりそうで、ワクワクしています。

 

 

 







 

【東京-石川500km徒歩】7日目 長野県長野市~長野県中野市(26km)

こんにちは、イナムラです。本日は、休息日。歩く距離は26kmと少なめにして、長野県中野市で町巡りを楽しむことにした。

 

充実した出会い多き1日だった

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朝の千曲川は雲と山に囲まれており、とても美しい。

 

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清々しい気持ちで橋を渡る。

 

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 途中、サッポロビールの農園があった。

 

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歩いていると、サイダーなどの炭酸が欲しくなる時がある。サントリーのサイダーを飲んでみる。ジュワジュワジュワと疲れがとれる感じがする。さて、今日は休息日。ゆるゆる楽しむことにする。

 

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犬村くんのぬいどりをした。

 

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それから少し歩くと、「郷土の玩具」と書かれた可愛らしいマスクがお似合いのおばちゃんに出会う。東京から石川まで歩くことを話すと、「果樹園巡りでもしてるのかい?面白いね」などと言われる。加賀他人探し旅について改めて話しておいた。

 

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長野県に入ってからというもの、この鳥形のかかし(?)を付けている田んぼをよく見かける。あまりにもよく見かけるので、この鳥が見える風景は長野らしい風景だと脳内変換している気がする。

 

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それから、りんご園にも立ち寄った。とにかくリンゴの種類が豊富そうだし、こういう所こそ地域の方の話をたくさん聞けるチャンス。

 

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お店の方にオススメのリンゴを聞いてみると、「シナノリップ」が最近できた品種で美味しいという。1個200円で買えた。他にもたくさんリンゴを持たせてくれた。

 

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徒歩の旅の話をすると、ぜひお店を訪れてくれた人の名簿に名前を書いていってね!という。ここは、徒歩の旅のグッズチームの遠田さんが作ってくれた「加賀」「犬村」のハンコを使う時。自分の名前とともに、徒歩の旅について知ってもらうため、ハンコを押すようにしている。

 

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最後に、お茶まで出しておもてなしをしてくれたりんご園の方に感謝!犬村くんとともに写真を撮らせてもらった。

 

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それから再び田園地帯を進む。今日は、美術館のミュージアムショップのアルバイトで一緒だった工藤さんのご実家が、長野県中野市にあるので、そこに訪問する。

 

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まずは、そば処「郷土(ごうと)」で工藤さんのお母様のみーちゃんと、中野市観光センターのゆみさんと合流。名物の蕎麦と笹寿司をいただくことになっている。中に入って一目見るなり、「日焼けしてるねー!」と言われ、確かに最近猛暑続きでいつの間にか焼けたかもと思う。

 

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出てきたご馳走が本当に美味しそう...!長野県中野市の名物のお蕎麦だ。天ぷらやら、ネギやらきゅうりやら、彩り豊かで、こんな食べ物が食べられることにものすごく感激した。

 

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こちらは笹寿司。なんとご飯の上にくるみが少しまぶしてあって、ご飯のフワフワ感とギャップのあるくるみのカリカリ感がすごく美味しかった。

 

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笹寿司の食べ方を教えてもらった。笹を持ちながら、めくるようにして、ご飯を口に持っていくのが正しい食べ方なんだよと教えてもらった。このように食べ方まで教えてくれるのは、きちんと味わえそうで嬉しい。

 

f:id:ina-tabi:20190909174042j:plain「郷土(ごうど)」の前で、みーちゃんと写真を撮らせてもらった。素敵なお食事どころを紹介していただき、とてもありがたい。ここから、中野市内を回らせていただき、中野市の魅力を再発見!していくこととする。

 

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こちらが、十三崖という名所で、河川や地滑りで堆積した扇状地夜間瀬川が侵食したという2段階の自然現象によってできた地形なんだとか。チョウゲンボウという鳥の繁殖地にもなっているようだ。日本の田舎の風景が広がる中で、ここだけ異国感もあり、とても印象的な場所だ。

 

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中野市といえばやっぱり、果樹が有名な場所。そこで、たかやしろワイナリーに連れていっていただいた。ここは町の小さなワイナリーだが、地域の人同士でチームを組んで、ワインの生産販売を行なっているようだ。

 

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ワイナリーの方に詳しいお話を伺った。ワインは半年〜5年くらい寝かせないとなかなかできないので、長い目で作っていかなければならない。すぐに商品化はできないのだ。50年以上のワインはストーリーは作れるが、腐敗など不安な面もある。「うちでは、5年くらいまでのワインを作る」とおっしゃっていた。

 

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このように大きなタンクを使ってワインを作る。

 

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絞った後の果実はこのようにトラックに積む。

 

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3000円くらいのワインは売れなくて、1500円くらいの安い価格の方が買ってもらいやすいのだとか。チームを組んで、たくさんの売り先を確保して、大量のワインを売りさばいていくという戦略でやっているようだ。ワインを様々に飲み比べさせていただいた。全体的にすっきりと飲みやすいワインが多いと感じた。中野市観光センターのゆみさんによれば、シャインマスカットのスパークリングワインが人気という話もされていた。

 

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ジャムなども見せていただき、お土産としていただいた。とてもありがたい。

 

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最後に、犬村くんも交えての記念写真。なかなか見られない施設の奥までご案内いただき、貴重なお時間をありがとうございました。

 

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そのあとは、ゲストハウスかのかへ。みーちゃんの手配で泊まれるようになり、この度初のゲストハウス宿泊に大感激である。いままでテント泊だっただけに、喜びも大きい。

 

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ゲストハウスの運営は旅好きのご夫婦がされている。旅の楽しみ方は全く違う2人で、夫婦なのに別々に旅をして自分なりに楽しんで帰ってくるというスタイルのようだ。ゲストハウスをやっているとそういう夫婦もよく来るのだそうだ。いろんな家族の形があるのだとしみじみ感じる。

 

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ゲストハウスを訪れる旅人の中には、北海道からチャリできましたとか、群馬から歩いてきましたという人はいたらしいが、東京から歩いてきたという人は初めてでびっくりだよ!とおっしゃっていた。今回の徒歩の旅について話をしたら、興味津々に聞いてくださった。今日は夜更かしせずに早めに寝ることにして、すぐに寝た。

 

今日は中野市をじっくり回る旅だった。市内のいろんなところに今回の徒歩の旅のフライヤーを置いていただいたようで、すんなり地域の方とも話をすることができ、至れりつくせりで本当にありがとうございました。みーちゃんやゆみさんをはじめ、地域の愛情あふれる素敵な方々との出会いに本当に感謝です。明日からも厳しい徒歩の旅、頑張ります!

 

【本日のルート】

東京ー石川 徒歩の旅

7日目

長野県長野市から長野県中野市

26km

30634歩

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【お知らせ】

石川県加賀市へのゴールについて

9月14日(土) 11:00

場所:FUZON KAGA Cafe and Studio(石川県加賀市大聖寺魚町21)

内容:ゴールテープを貼っていただき、地域の方や運営メンバーなどが見守る中でゴールして、徒歩の旅を完了。稲村が感謝の言葉を述べる。

 

石川県加賀市での徒歩の旅報告会について

9月14日(土) 12:00~13:00

場所:タビト學舎(石川県加賀市大聖寺荒町43番地)

人数:30名程度を想定

内容:ゴール後にタビト學舎の教室に移動して会場準備。稲村が道中での出来事や出会いを報告し、旅の振り返りを行う。時間は1時間で、この模様はライブ配信も行う。

 

【東京ー石川500km徒歩の旅(第2弾)について】

2017年6月に行なった東京から石川までの徒歩の旅、第2弾を行います。今回はコースを変えて、北陸新幹線沿いのルート約500kmを、8月31日〜9月14日までの2週間で歩きます。前回の旅はこちら

今回のテーマは、加賀人探し旅。東京23区(東大赤門加賀藩邸跡)から石川県加賀市までの道中、石川県加賀市出身者の人を探して話を聞き、その出会いと気づきを到着先の加賀市で報告するという企画です。この旅を通して、地域の魅力を再発見しようと考えています。

また、この旅には石川県加賀市には全く関係のない約30名のクリエイターがデザイン制作に関わったり、一緒に歩いてくれたりする予定です。旅がより面白くなりそうで、ワクワクしています。

 

 

 

【東京-石川500km徒歩】6日目 長野県上田市~長野県長野市(33km)

こんにちは、犬村ことイナムラです。6日目は、長野県上田市の中心部に位置する、真田幸村ゆかりのお城「上田城」からスタート。長野県長野市を目指して歩きました。途中寄り道ばっかりしたので、33kmといえども結構きつい日になりました。

 

坂城町の自然と民俗に興味津々


f:id:ina-tabi:20190909143116j:plain上田城で、朝を迎えた。散歩している人に、幸村の写真スポットで撮ってもらった。お城も入っていて、なかなか良いアングルだ。犬村くんのぬいぐるみもどこかにいるので、ぜひ探してみてほしい。

 

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ブログ書かねば!とおもい、朝ごはんはデニーズへ。やっぱり徒歩の旅では、充電ができて、wifiがあって、安くて美味しいご飯が食べられるファミレスは貴重な存在だ。

 

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それから、千曲川沿いを歩いて行く。川沿いの道を歩くのは気持ち良い。自然が多くて直線的な道は比較的疲労感も少ない。

 

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千曲川の周辺には、木が鬱蒼と茂り、まるで太古の森を再現したような奥深さを感じさせる。木が妖怪に変化した民俗伝承やら神話の世界を想像させる。

 

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川の横を大きなドラム缶が色とりどりに並べられている。何を入れるためのものかはよくわからない。色が映えている。美しい村を訪れると、身の回りのものがすべて芸術作品のように惹き立っていると感じることがあるが、それに近い感覚で眺めた。

 

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突然、大きな岩穴が現れた。長野県坂城町の民話で、「神ネズミと唐猫様」というものがある。村を救って大事にされていた神ネズミが食い荒らしをはじめ、巨大化。それに対抗するために、唐猫様が中国からはるばる迎えられ死闘を繰り広げできた穴で、この戦いが元で千曲川が生まれたと言われている。切り立った崖の異様さと自然の神秘に浸ってみた。

 

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田んぼの道も進んでみる。道端には、カエルやら、バッタやらがピョンピョン飛び跳ねている。

 

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バラ園があった。バラのアーチをくぐったり、花を鑑賞できるようなコースがあって、こじんまりと凝縮されたバラの花々が楽しめる。

 

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花は百花繚乱に咲き乱れ、田園地帯に色を添える。

 

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坂城の駅に到着。

 

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閉店10分前に行きたかったお店に到着!無理して早足で歩いてよかった。ここは、坂城町の名物「おしぼりうどん」が食べられる場所なのだ!

 

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おしぼりうどんは、大根のから〜いしぼり汁にうどんをつけて食べる。辛くてすぐにむせるので、音を立てずに少しずつ忍者のように食べるというのがコツである。早食いしてむせがちのイナムラにとって、これは意識せねばと思った。あと、やっぱりからすぎる!と思った方は、味噌をかけて食べるとまろやかになるらしい。

 

店主に徒歩の旅や加賀の話をして、フライヤーを渡しておいた。そしたら、「応援してるよ!」と送り出してくれた。「また秋頃になると、坂城町で大根の季節になるから、もっと辛いのが食べられるし、またきてね。」とのこと。

 

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坂城町の市役所を訪れた。ここには、僕が尊敬する坂城町出身の画家「小松美羽」の絵が飾られている。市役所に絵が飾られていること、多分ほとんどの人が知らないと思う。マニアだけが知っている話。

 

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見つけた!ちょっとアングル的に写真を綺麗に撮るのが難しかったが、ぜひホームページを「小松美羽」で検索してみてほしい。とてもエネルギーあふれる絵を描いていて、イギリスの大英博物館などに絵が収蔵されるなど、世界的に高く評価されている画家だ。

 

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坂城町ゆるキャラ、ねずこんと犬村のツーショットを撮っておいた。ねずこんは、神ネズミと大根という坂城町ゆかりのものを合わせたキャラクターということだろう。

 

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それから、坂城を離れ、ずっと歩いていると、戸倉の温泉街に出た。何個か回って、直感で、この温泉に決めた!

 

戸倉国民温泉。この大衆感とゆるさがよい。温泉入って、牛乳飲んで、なかなかに良い時間が過ごせた。暖簾がピラッピラで男女の風呂の垣根が危ういと思ったが、番台のオおばあさんはとくに気にも留めず、気楽にテレビを見るなどしていた。

 

きちんと温泉に入るのは5日ぶりだ。徒歩の旅は一日中歩いている。汗を流してもすぐに汗をかく。だから、温泉なんて意味ないと思っていたけど、予想以上に気持ちよかった。

 

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子供が夕方の道を走って帰っていった。ぼくも一緒に走りたかったが、さっさといってしまった。

 

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日が沈んできた。まだ長野市まで4時間もかかることを知ってまずいと思った。これは休みすぎた。魅力がたくさん詰まっていたため、回るところが多すぎた。

 

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途中スーパーにいって、バナナを食パンを買った。バナナサンドを5つ作って、その場で食べ尽くして、気合いを入れた。

 

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夜の街を歩いて行く。途中、昼に潰したマメをかばうあまり、足が動かなくなってきた。15分に1回休憩しなくては、前に進めなくなってしまった。今回の旅の道中、今までで最も危機的な場面かもしれないと思った。

 

右足にはすでに3つのマメができており、それらが潰れてしまったので、地面を押そうとしても力が入らない。3本目の足、もしくは杖がほしいと思った。しかし、自力で歩くしかなかった。

 

川中島の古戦場付近に差し掛かった。黒くて長く続いていく千曲川を渡り、その壮大さに不気味さを感じるとともに、名もなき武将たちがそこら辺りにまだ亡霊のように生きているんじゃないかと思えてきた。すぐに通り過ぎようと思ったが、もう足が動かないし、24時になってしまった。近くの公園で静かにテントを張ってその夜を明かすことにした。

 

【本日のルート】

東京ー石川 徒歩の旅

6日目

長野県上田市から長野県長野市

33km

55929歩

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【お知らせ】

石川県加賀市へのゴールについて

9月14日(土) 11:00

場所:FUZON KAGA Cafe and Studio(石川県加賀市大聖寺魚町21)

内容:ゴールテープを貼っていただき、地域の方や運営メンバーなどが見守る中でゴールして、徒歩の旅を完了。稲村が感謝の言葉を述べる。

 

石川県加賀市での徒歩の旅報告会について

9月14日(土) 12:00~13:00

場所:タビト學舎(石川県加賀市大聖寺荒町43番地)

人数:30名程度を想定

内容:ゴール後にタビト學舎の教室に移動して会場準備。稲村が道中での出来事や出会いを報告し、旅の振り返りを行う。時間は1時間で、この模様はライブ配信も行う。

 

【東京ー石川500km徒歩の旅(第2弾)について】

2017年6月に行なった東京から石川までの徒歩の旅、第2弾を行います。今回はコースを変えて、北陸新幹線沿いのルート約500kmを、8月31日〜9月14日までの2週間で歩きます。前回の旅はこちら

今回のテーマは、加賀人探し旅。東京23区(東大赤門加賀藩邸跡)から石川県加賀市までの道中、石川県加賀市出身者の人を探して話を聞き、その出会いと気づきを到着先の加賀市で報告するという企画です。この旅を通して、地域の魅力を再発見しようと考えています。

また、この旅には石川県加賀市には全く関係のない約30名のクリエイターがデザイン制作に関わったり、一緒に歩いてくれたりする予定です。旅がより面白くなりそうで、ワクワクしています。

 

 

 

【東京-石川500km徒歩】5日目 長野県軽井沢町~長野県上田市(44km)

こんにちは、イナムラです。本日は徒歩の旅5日目。 長野県軽井沢町から上田市まで歩いた。途中、冷や汗タラタラのハプニングもあったがやっとこさ乗り切り、44km歩くことになった。

 

高原地帯の花彩る道を進む

軽井沢の駅近くにある矢ケ崎公園という場所で朝を迎えた。

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テントを張って寝ていると、最近は午前2時くらいに寒くて目がさめる。熟睡できない寒さが最近の悩みの種である。

 

あとは、さわさわさわという足音。ただ単に風が雑草をなびかせているだけだと思うが、その音がまるで不審者がテントを触っているかのように聞こえて来て、いつも不安だ。

 

あと、とにかくテントは人の邪魔にならないところに張るというのが基本だ。張る時と片付けるときは、基本素早く行動し、忘れ物などがないかをチェックしなければならない。基本は人間が寝る23:00以降に張り、活動を始める朝5時台には片付けるものだ。

 

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さて、軽井沢を後にして、小諸に向けて歩いていく。これは、外壁がおしゃれなお店。この石の形、ぞわぞわする。

 

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こういう木がたくさん張り付いているやつもある。木がロッククライミングをするかのように上に上に伸びていく。軽井沢のお店は個性が強くて素敵だ。

 

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軽井沢の道は基本的に綺麗で、景観が保全されている。花は行儀よく、こじんまりと正座しているようである。

 

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一方でこちらの花々は、歩行者におーい!と迫ってくるように首を斜めに伸ばしてくる。

 

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小諸への道のりは、浅間山の裾野を歩いていくことになる。あまりにも山が大きすぎて、自分が歩いているところが、山のどの部分にあたるのかがわからない。しかし、裾野を歩いていると、異世界に来たような気分になって、高揚感が湧いてくるのである。

 

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小諸までの道のりは、スーパーやコンビニ、飲食店が少ない高原道。自分で楽しみを作り出さねばならない。犬村くんを持って花々と一緒にぬいどりをしてみる。

 

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途中、稲村という看板があった。お!とふとした感動を抑えきれず、犬村くんと写真を撮る。稲村という名前を見かけるのは基本的に、「稲村ジェーン」か「稲村ヶ崎」くらいなので、うれしい。

 

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途中、トイレに行きたかったが、場所がないので、運送会社のトイレを使わせてもらった。ヒゲボーボーのよくわからない若者が来たと思ったであろうが、金髪のにいちゃんは笑顔で、「ここの人間じゃないのでよくわからないけど、どうぞ使ってください。」と言ってくれた。こういうゆるさが良い。

 

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流石に、運送会社の自販機は安かった。長野って「ハッピードリンクショップ」という自販機がたくさんある。やっぱり、疲れた時の炭酸は最高である。頭の頂点にグワーンと疲れが抜けていく感じがする。

 

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小諸の駅まで行きたかったが、時間が押していたので、国道沿いを寄り道をせずに突き進む。上田につきたい!という一心で、道を進む。国道に出ると、見慣れたチェーン店ばかりで昼飯をどうしようか悩む。たくさん食べられるチェーン店か、どこか探して、量が少なくても地域の食を堪能すべきか。

 

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結局、スーパーでいつも空腹感を満たすために買う、スイートブールというでかいパンと、信州らしいくるみ餅を食べる。節約しようとすると、炭水化物ばかりで、野菜などが全然とれない。

 

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くるみ餅、やっぱりおいしい。餅のフワフワ感と、くるみのカリカリ感が合わさると美味しい。いつも思うのだが、柔らかいものと硬いもの、塩っぽいものと甘いものとか、両極端なものを組み合わせると美味しいものだ。

 

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それから、道端にりんご園がたくさんある地域についた。長野県の東御という所らしい。こういう直売所はいつも出会いがあるので、何も考えずに入ってみた。

 

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リンゴを一個80円でいただいた。小さいが甘くてみずみずしくて美味しいリンゴだった。店のおばちゃんに旅の話をすると、フライヤーをもらってくれて、応援するよ!と言ってくれた。

 

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それから、歩を進めていくと、ナノブロックの工場があった。建物自体が、ブロックっぽくて、流石だなと思った。

 

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庭には、ブロックで作られた虎やうさぎや、コアラなど、たくさんの動物が生息しており、ぎっしりと詰められている感じがなんか感動した。こんなにたくさんのブロックを使って、1つの動物を作っているのだなと。そう考えると、人間もいつもは無意識だけど本当にたくさんの細胞から作られていて、尊い存在なのだと思い返した。

 

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それから、歩いていて、突然やらかしたことに気がついた。なんと犬村くんのぬいぐるみが無いのである!いつもぬいどりなどで大活躍だったし、みんなの想いが詰まっている犬村くんなだけに、かなり焦った。そして、りんご園だな!と検討をつけた。

 

2kmを走って戻ってみると、すでに店はしまっていた。

「すみませーん」と大声で叫んでも反応はない。

「すみませーん」

「すみませーん」

と悲痛の叫びに変わっていく。

 

外から見ると、お店の名前の看板があったので、HPを検索しそこに電話してみたが、シャッターの中から着信音が聞こえるだけで、反応はない。そこで、代表の人の携帯電話番号をネットサーフィンしまくって探し当て、無事に電話が繋がった。

 

15分後にトラックで戻って来てくださり、大変お手数をおかけしましたと言って犬村くんのぬいぐるみを受け取った。本当にありがたい。戻って来てよかった。旅先って本当に忘れ物とかなくし物が多いので、気をつけねば。

 

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それから、往復4kmの遅れを取り戻すべく、ひたすら歩いた。雨がたくさん降って来た。防水の靴がビシャビシャになるくらい酷かった。そして、やっとこさ上田駅に着いたのが21:30ごろ。本当に本当に目的地までたどり着けてよかった。

 

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真田幸村銅像と写真を撮っておいた。行こうと思っていた温泉が日帰り入浴をやめてしまったみたいで、ご飯を食べて寝ることにした。

 

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本家が上田にあって、2日目に一緒に歩いた清水さんにお勧めいただいた、六文銭真田幸村というお店に行った。とても昔懐かしい味のある雰囲気のお店である。

 

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そこで食べたのが、このとろっとろのカレーライス。ラーメン屋さんなので、ラーメンのつゆをカレーに入れているんだとか。体があたたまり、ホッとした。それから、上田城に移動して、テントを張って寝た。

 

今日はハプニングもあり長い距離を歩いた上に、後半雨だったので辛かった。しかし、それなりに道中も楽しむことができたし、なんと言っても高原の清々しい空気感が心地よいルートだった。明日は、長野県長野市を目指す。

 

【本日のルート】

東京ー石川 徒歩の旅

5日目

長野県軽井沢町から長野県上田市

44km (犬村くんのぬいぐるみを取りに2km戻る)

65363歩

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【お知らせ】

石川県加賀市へのゴールについて

9月14日(土) 11:00

場所:FUZON KAGA Cafe and Studio(石川県加賀市大聖寺魚町21)

内容:ゴールテープを貼っていただき、地域の方や運営メンバーなどが見守る中でゴールして、徒歩の旅を完了。稲村が感謝の言葉を述べる。

 

石川県加賀市での徒歩の旅報告会について

9月14日(土) 12:00~13:00

場所:タビト學舎(石川県加賀市大聖寺荒町43番地)

人数:30名程度を想定

内容:ゴール後にタビト學舎の教室に移動して会場準備。稲村が道中での出来事や出会いを報告し、旅の振り返りを行う。時間は1時間で、この模様はライブ配信も行う。

 

【東京ー石川500km徒歩の旅(第2弾)について】

2017年6月に行なった東京から石川までの徒歩の旅、第2弾を行います。今回はコースを変えて、北陸新幹線沿いのルート約500kmを、8月31日〜9月14日までの2週間で歩きます。前回の旅はこちら

今回のテーマは、加賀人探し旅。東京23区(東大赤門加賀藩邸跡)から石川県加賀市までの道中、石川県加賀市出身者の人を探して話を聞き、その出会いと気づきを到着先の加賀市で報告するという企画です。この旅を通して、地域の魅力を再発見しようと考えています。

また、この旅には石川県加賀市には全く関係のない約30名のクリエイターがデザイン制作に関わったり、一緒に歩いてくれたりする予定です。旅がより面白くなりそうで、ワクワクしています。