新宿の坊主バーで、場づくり・コミュニティについての深い学びがあった。

今日は、将来お坊さんになる友人と坊主バーに行って来た!

坊主バーは日本全国にある「お坊さんが経営するバー」である。

とても宗教観がなく気軽に入れる。

家具や、レシピブック、飾りなど一つ一つに意味が込められている感じで、とてもリラックスできる、とても丁寧に作り上げられた空間であった。

場づくり・コミュニティ作りに対する深い学びがあったので、共有する。

坊主バーのサイトはこちら。

vowz-bar.com

 

さて、まず外観はこんな感じ。

丸ノ内線の四谷三丁目から徒歩3分くらいのとてもアクセスが良い立地。

しかも、大通りに面しておらず、路地を入るためいい意味で人が少なく、隠れ家的な雰囲気を連想させる。

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2階に登る階段は、ハスの花をイメージしているデザインだ。

階段からデザインにこだわっているのは、とても面白い。

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この扉の先が、目的のバーである。

さて、どんな空間が待ち受けているのか。

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お、お坊さんがバーに立っている!?!?!?

お坊さんって一人いるだけでとても存在感がある。

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きちんとお経をあげる席まで用意されている。

おもしろい。

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まず、席に着くとお通しとして、線香ならぬベビースターラーメンのようなものが出て来る。ぽりぽりと食べる。特に濃い味でも薄い味でもなく、無味乾燥としている。

まるで、お坊さんの価値観を表しているようだった。自分から主張せず、相手に寄り添い広い心で受け止めるという色のなさを象徴しているかのごとく、このお通しはお客を歓迎しているようであった。

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お酒のメニューに注目してほしい。

あまりにもメニュー構成が面白すぎて、写メった。

みなさんにもこのメニュー表をじっくりとご覧いただきたい。

やはり極端なものを味わいたい。

極楽浄土」と「無間地獄」をふたりで頼んだ。

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こちらが、極楽浄土。

ヒプノティック、マンゴー、クランベリーの組み合わせで3色。

飲んでみると味はとてもさらっとしていて甘くて飲みやすかった。

かき混ぜる棒にも若干こだわりを感じた。

辛いものを食べながらうまそうだなと思った。

最近よく思うのが、極端なものを組み合わせて味わうとうまく感じるということ。

あんこと味噌とか個人的にはよく組み合わせる。

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こちらが、無間地獄。

色がもうすげー雰囲気醸し出している。

ウォッカとか色んなのごちゃ混ぜにした模様。

けど飲んだら以外と思ったよりは飲みやすい。

もういっそのこと一口飲んだだけでやばい、みたいなものにしちゃってもいいのではないかと個人的には感じた。

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お腹がすいて来た。

ここで何かご飯もの、おかゆでも頼むことにした。

そして、目に止まったのがウラメニューのこれ。

コンポタージュ粥って、ありそうでなかなかなくて、単純にうまそうだなと思ったので、これにした。

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出て来たのがこれ!

ふつーにうまそう。

赤い漆器のお茶碗で、お寺の雰囲気、精進料理の雰囲気を存分に感じることができた。

そこに、コンポタージュ粥が入っており、真ん中の茶色のものは梅!?のような味がして、甘さの中に酸味が引き立っていた。

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あと頼んだのが、これ!

雷こんにゃく。

何が雷かというと、味付けが唐辛子、めんつゆ、ごま油などで炒められ、辛めで美味しい仕上がりになっている。炒め方にコツがある様だが、秘密らしい。

こういう食べ物って単純に冷めてもうまいからお得だなと感じた。

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そして、このバーでは写経体験もできる。

お経を写し取るということである。

習字得意だし、やったこともないので、挑戦してみるか!とおもった。

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下に文字が透けて見えるので、それをなぞる形。

慣れて来たら、なぞるのではなく、手本を見て自分で書ける様になりたいものだ。

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さて、この他にも坊主バーには様々な仕掛けがある。

美坊主図鑑が置いてあったり、お経を読み上げる体験であったり、様々である。

こういうところって一歩間違うと宗教色が出てしまい、お客さんもも偏りがちになってしまいがちである。しかし、坊主バーの世界観は宗教なんだけど、閉鎖的ではなく、とてもPOPで寛容なところが魅力だ。

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一緒に写真を撮らせてもらう。

合唱。

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さて、仏教には座禅を組むという習慣がある。

「座禅はなんのために組むのですか?」

と尋ねたところ、

「まず、目的や欲をなくすことです。」

とおっしゃっていた。

これは、今回持ち帰った最大の奥深さであった。

目的や欲がない「無」をどう捉えるかということである。

人間の3大欲求である、食欲、性欲、睡眠欲も欲なわけで、人間誰しも生まれた時から欲を持っているのではないか。

座禅を組むのもこうなりたいという自分があるから座禅を組むと捉えてしまう。

 

仏教を広めた名高い僧、空海最澄行基などなど、飢饉の多い時代の生まれだ。

とにかく、この時代の民衆たちは、無の状態を望んでいたというのもわかる。

これは、今の時代にも形を変えて続いているということであろうか。

 

かくいう現代に生きる自分も、初詣に行く。

そして、手を合わせるという習慣がある。

初詣の捉え方は人それぞれであるが、僕の初詣は、決意のためである。

一年こういうことに向き合います、お見守りください。

というスタンスで、お願い事はしない。

結局、自分自身がやるかやらないかで、ただそこに人間が解読できていない力、一人では絶対達成できない何かがあるからこそ、「お見守りください」と手を合わせるのである。

みな日本人であれば、手を合わせる。

それが無であるか無でないかは人それぞれであろうが、少なくとも道徳的にはみ出した欲を持つことはせず、凛とした気持ちでいたいものだ。

 

美坊主図鑑」に載っていたことで、1つこぼれ話がある。

お坊さんの好きな女性のタイプは「凛とした人」というのが圧倒的に多かった。

お坊さんの世界観は、はっきりと自分のスタンスを持った人を包み込む様な方が多い様に感じるのは僕だけだろうか。

一人一人に向き合い、そして手を差し伸べるという我欲を全面に出さない無と寛容さがこのバーには現れている様で、とても居心地が良かった。

 

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<稲村行真プロフィール>

古民家冒険家。

中央大学法学部卒。学生起業経験あり。大学生時代に、100軒以上の日本の伝統的な古民家を訪れ取材して、卒業論文にまとめた。卒論のテーマは「古民家の価値について」。

東京から石川までの約450kmを2週間かけて徒歩で移動し、道中30軒以上の古民家を取材した「古民家冒険project」で、NHKテレビ「おはよう日本」等のメディアに掲載。
2017年4月から、東京都日野市の築150年の古民家を活用して、コミュニティハウスを運営。子どもを核として地域がつながるシェアハウスとイベントスペースを運営している。この活動により、交流ある暮らしの場をデザインしている。

 

寒い日は要注意!空き家で水道管が破裂!?こんな時どうしたらいいのか。

水道管が壊れた!!!

内部から水が漏れている。

衝撃的。

シェアハウスの住人さんから連絡があった。

送ってもらった動画をみたところ、こんな感じになってた。

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凍結している原因としては、ここ最近はマイナス−8度という寒さ。

凍結を解消するためには、本来であれば蛇口に布を巻くとか、適度に蛇口をひねる必要があったのだが、日常的に全く使わない水道なのでそこまで確認できて居なかった。

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ひとまず、元栓を閉めて、ため水で対処する。

こちらが、トイレ用の水。

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こちらがキッチン用の水。

埃が入るといけないので、ペットボトルの蓋がないものもあるため、箱の中に入れて保管しておくことにした。

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元栓を閉めているということは、水が全く使えない状況ということである。

「水がなくても食べられる食料」を用意しておく。

お餅や、のり、干し芋あたりが、手軽に食べられてちょうど良い。

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さて、早急に水道会社に修理を頼まねばならない。

ひとまず10社以上の会社に電話をしてみたが、全く繋がらない。

みなこの時期になると、水道管が凍結して破裂しやすいようで、対応に追われているようだった。

とにかく手当たり次第、電話をかけていたところ、

やっと1社繋がった!!!

(しかし、辺り構わず電話をかけるとろくなことがないのはのちになってわかること)

 

日程を相談したところ、1月いっぱいは予定が埋まっているとのこと。

水道管が壊れたのは1/27で、

つまり6日間これから水道無しで過ごさなくてはならない!!!という衝撃の事実。

それでも直してくれるだけでありがたいと感じ、お願いすることにした。

 

 

水道管が破裂した時に修理方法は2パターンある。

1つ目が、止水

これは、破裂した箇所の水道管のみ使用不可にする方法で、管を切ってそこから水が流れない処置をする。

2つ目が、管の取り替え

これは言わずもがな破裂した管を、新しいものと取り替えるということである。

 

今回の場合、僕ら空き家活用者であるヒラヤマちべっとメンバーは使わない水道管だったので、止水処置をとる方向性で考えた。万が一、大家さんが使いたいという場合がでてきた時のために、管の取り替えが可能な形で止水してもらうことにした。

水道会社さんに尋ねたところ、費用は止水が4,5000円〜、管の取り替えが15000円〜とのこと。そこそこ安いなと思って来てもらうことにした。

 

それにしても、水道会社が来るまでの1週間が本当にきつかった。

住み込み管理人の立場からしてみれば、住人に水道が使えない環境にさせてしまった上、間近で不便な様子を見ていながらどうすることもできない、というもどかしさに耐えるのは難しかった。

お風呂も、トイレも、キッチンもろくに使えず、ため水で乗り切らないといけないというのは想像以上にとても辛く、5人中3人はどこか仮住まいに出かけてしまった。

こういう時に、住み込み管理人は立場がない。これから管理人は住み込みではなく、見回りという立ち位置の方がよいし、住人から見たらストレスなく過ごせるのではと思えて来た。

 

1週間後。

2/1当日10:00、なんと待ち合わせの時刻に果たして某水道会社は来なかった。

どうしたんだろうと思い、電話したところ、

「予定の時刻は、10:00~11:00ですので、11:00までには行きますね。」

と言われた。

果たして、10:50に某水道会社は悠々とやって来た。

普通であれば、10:00に来るべきだし、せめて11:00で切り上げられる時間に来るべきだろう。黒い車に、黒い作業着。全身黒ずくめで、つっかかるように喋って来る、明らかにおかしい作業員だった。

しかも、料金見積もりがおかしかった。

電話では4.5000円でできますよと言っていた止水が、なぜか40000円

15000円でできますよと言っていた管の取り替えが、なぜか85000円

「鉄のパイプなので、少し高くなるんです。」と言っていたが、明らかに高すぎる。

後々聞いた話によると、この手の水道会社は組合?みたいなものにお金を納める必要があり、高い請求をされる場合があるのだそう。

普通に考えても、各社電話が繋がらない中で、電話が繋がった会社は仕事が来ていないから対応できるという可能性もなきにしもあらず。みなさんご注意を!

この業者は修理を始める前に、お断りしておいた。

 

それから、僕と大家さんとの間に入ってくれている「すみつなぎ」のメンバーの一人である小松さん経由で、業者に来てもらい、無事工事完了。雨が降る中、寒い中、突然駆けつけてくださり、本当に感謝してもしきれません。

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修理完了後は、こちら。

見事に管が取り除かれ、止水されている。

 

最後に。

水道管が凍結して破裂しないための工夫としては、3つあるのでご紹介しておきたい。

水道管が設置されるときは、通常管をむき出しにせず、緩衝材のようなものがついているが、それに加えて対策をするとしたら、これらが考えられる。

①こまめに水道を使う。

特に夜と朝は、冷えるので水道を出しておいて、対策しておきたい。凍結せず、流動的になるので、管の破裂に繋がりにくい。

②布を巻く。

とくに外気に触れている外にむき出しの管は、タオル、雑巾、マットなど、できるだけ保温性の高いものを巻いておくことで、凍結を防げる。

③水抜きをする。

主に寒冷地に、水抜き栓という仕組みがあるようです。つまり管の中にある水を全て抜くことができるということです。そうでなくても、元栓を閉めて、水を出しっぱなしにして、水を抜ききることもできるようです。

うちでは、①②で対処しました。

ご参考ください。

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〒191-0055

東京都日野市西平山4丁目18-12

築150年の古民家「ヒラヤマちべっと」

(連絡先:info.kiteminka@gmail.com)

www.facebook.com

 

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<稲村行真プロフィール>

古民家冒険家。

中央大学法学部卒。学生起業経験あり。大学生時代に、100軒以上の日本の伝統的な古民家を訪れ取材して、卒業論文にまとめた。卒論のテーマは「古民家の価値について」。

東京から石川までの約450kmを2週間かけて徒歩で移動し、道中30軒以上の古民家を取材した「古民家冒険project」で、NHKテレビ「おはよう日本」等のメディアに掲載。
2017年4月から、東京都日野市の築150年の古民家を活用して、コミュニティハウスを運営。子どもを核として地域がつながるシェアハウスとイベントスペースを運営している。この活動により、交流ある暮らしの場をデザインしている。

 

 

 

奮闘記!空き家活用事業者向けの保険について調べてみた。

空き家賃貸には、様々な保険加入が考えられる。

①賃貸で単純に住居として済む場合

②賃貸で事業利用として活用する場合

③賃貸したのちに事業利用でさらに転貸する場合

(シェアハウスはこの③のパターンである。)

さて、賃貸の場合も、地震や火災、水漏れなど様々な事態に備えて行く必要がある。

というのも、大家さんが万が一加入していたとしても、居住者の責任で建物に対して損害を与えてしまったときの保証と、居住者の家具に対する保証はつかないからだ。

通常は、家財保険にプラスして、借家人賠償責任保険に入るという流れが自然だ。

 

さて、僕の場合はシェアハウス運営で、転貸扱いなので、③のパターンだ。

これが一番ややこしい。色々とりあえず動いてみたので、そのことについて記しておく。

 

まずは、単純な発想として、全労済の保険が安そうだとあたりをつける。

保証内容が少ない代わりに、掛け金が安いのが共済で全労済

保証内容が多い代わりに、掛け金が高いのが保険で保険会社。

全労済は店舗窓口もあるので、まず八王子の全労済に行く。

www.zenrosai.coop

 

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お話をよくよく伺ったところ、家財保険加入(300万円以上)が原則で、個人利用のみだった。つまり、上記①のような場合のみ、全労済は使える。

 

そこで、ネットで調べてみた。

そしたら、日新火災がトップで出て来たので、ここに電話をしてみた。

日新火災の借家人賠償保険に関するページはこちら。

事業者向けの保険はこちらでも取り扱っていないらしい。

つまり、上記①のような場合のみ使える。

direct.nisshinfire.co.jp

 

 

事業者向けの保険は代理店が扱ってますよ、と言われて代理店を調べてみた。

日新火災の代理店の一覧。

そこで、立川の日新火災インシュアランス多摩さんにお電話するが、個人しかお取り扱いがないそうだ。

ただ、色々電話したら、おそらく事業者向けの保険②が見つかるんだろうという結論でここは深入りしなかった。

代理店のご案内|日新火災海上保険株式会社

 

ここで、重要なことに気づく。

①と③は結局同じ保険ということではないか。

つまり、①物件を借りた個人が入るか、③転貸された個人が各自入るかの違いなだけである。③は転貸事業者がお客さんの保険加入を手助けするという考え方で良さそうだ。

 

友人経由で、明治生命東京海上日動につながった。

東京海上日動のような会社は、明治生命のような代理店にBtoBで営業を委託して行く仕組みで成り立っているのかという構図にも気づく。

結局、どこの会社に頼んでも大差なく、①や③のように個人と保険会社の契約であれば、信頼できる人にお客さんがつくという感じだ。

保険会社はお互いの商品のことに詳しく、良い商品が出れば真似るのもおあいこだというような印象だ。

 

東京都日野市築150年の古民家「ヒラヤマちべっと」に関しては、ひとまずシェアハウスの住人が入り次第、その都度加入必須で対応していくということにする。

 

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〒191-0055

東京都日野市西平山4丁目18-12

築150年の古民家「ヒラヤマちべっと」

(連絡先:info.kiteminka@gmail.com)

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<稲村行真プロフィール>

古民家冒険家。

中央大学法学部卒。学生起業経験あり。大学生時代に、100軒以上の日本の伝統的な古民家を訪れ取材して、卒業論文にまとめた。卒論のテーマは「古民家の価値について」。

東京から石川までの約450kmを2週間かけて徒歩で移動し、道中30軒以上の古民家を取材した「古民家冒険project」で、NHKテレビ「おはよう日本」等のメディアに掲載。
2017年4月から、東京都日野市の築150年の古民家を活用して、コミュニティハウスを運営。子どもを核として地域がつながるシェアハウスとイベントスペースを運営している。この活動により、交流ある暮らしの場をデザインしている。

コミュニティをデザインする立場から見た貨幣とは!?

<そもそも通貨とは?>

①物々交換が起源である。

山の民は海の幸を、海の民は山の幸を食べられない。

山の民はワカメが食いたい!と思っても、労力も時間も限られているのでなかなか食いに行けなくて悔しい。

そうこうしているある日。

海の民と山の民は中間地点でお互いの取ったものを交換し合うようになり、食卓が豊かになった。

物々交換の始まりである。

 

②原始貨幣が登場した。

お互いの取ったものの等価交換はなかなか成立しない。

魚5匹を持ってきた海の民は、きのこ10個を持ってきた山の民と交渉した。

しかし、魚を食べたばっかりの山の民は魚など欲しくはなかった。

そして、この物々交換は不成立になった。

そうこうしているある日。

毛皮、稲、貝殻などその村ごとに誰でも欲しくて持ち運びやすいものを常に持ち歩くようになった。

原始通貨の始まりである。

 

③原始貨幣が統一された。

毛皮が価値あると考え貨幣としていた村に、旅人がやってきた。

その旅人は稲を貨幣として持ち歩いていた。

そして、毛皮が欲しいと思い、交渉してみた。

しかし、稲はこの村ではたくさん取れたからということで交渉は不成立。

結局、旅人はその村で何も自分が欲しい物を手に入れることができなかった。

とても悔しかった。

そうこうしているある日。

旅人は、どこに行っても交渉が成立する物を発見した。

それが金だった。

人々は、金を持ち歩くようになった。

世界で最初の金銭取引は4500年前のメソポタミア

日本では、7世紀後半の富本銭が記録としては最初。

 

金本位制が始まった。

金を持ち歩く旅人たち。

次第に、持ち運ぶのが重いしかさばるし、辛くなってきた。

そうこうしているある日。

金を預かる代わりに、金の引換券を作る人が現れた。

この引換券こそが、紙幣の始まりである。

そして、この金を預かる場所こそが、銀行の始まりである。

この仕組みを現代では、金本位制と呼ぶ。

世界で最初の紙幣は10世紀の中国(北宋時代)に作られた「交子」。

日本では、1661年に福井藩が発行した「藩札」

 

⑤管理通貨制度が始まった。

ある国で、金の埋蔵量はもう尽きてしまいそうだった。

しかし、人々の欲望は膨れ上がった。

貧しさから抜け出したい、もっと豊かになりたいと。

そこで銀行は、通貨をタダであげる代わりに、多くして(利子付きで)返してくださいと言って対応するようになった。

借金の始まりである。

国も個人も団体も、銀行に金をおさめることなく紙幣を刷ってもらった。

発行主体は、円であれば日本銀行、ドルであれば連邦準備銀行FRB)である。

この瞬間、紙幣はただの紙切れとなってしまい、その紙幣の価値は銀行の信用によって保たれることとなった。

そして、銀行もこの人ならお金を返してくれそうだ!という信用のおける人にのみお金を渡すようになった。

これが現代の管理通貨制度の始まりである。

 

 

<仮想通貨とは?>

 インターネットの発達やグローバル化などの背景により、地域や国単位ではなく、世界という単位で流通を加速していこうという試みである。

本来の通貨は銀行という発行者がいたからこそ、信用が保たれてきた。

しかし、発行者を不特定多数とすることで、よりグローバルな貨幣を作れるという考え方が生まれた。この時の発行者をマイナー、発行方法をマイニングと呼ぶ。

マイニングはコンピュータの計算能力にたより、日夜マイニングをしている人々によって支えられ、発行上限は2140年までに2100万ビットコインとされている。

仮想通貨の種類は、現在600種類以上あるといわれている。

 

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仮想通貨の用語

トランザクション:取引データ

ブロックチェーン:取引データ(何月何日誰が誰に送金という内容が暗号化)がブロック化され、鎖のように分散的に管理されている状態。

P2P:個々の端末(Peer)がお互いに信頼し合うことで成立するネットワーク

アルトコイン:ビットコイン以外の仮想通貨

ウォレット:ビットコインやアルトコインを保管するお財布

 

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仮想通貨の歴史

オーストリアの経済学者フリードリッヒ・ハイエクが、1970年代「貨幣発行自由化論」を発表して、「国家に管理されない貨幣」について言及したと言われている。1995年には、アメリカ上院で言及されており、1999年には一部の仮想通貨は存在していた。しかしその発達は電子マネーソーシャルゲームとともにあり、仮想通貨という表現も2009年ごろにできたものである。

主な仮想通貨の走りとして、1990年代に作られた、イーキャッシュとイーゴールドの2つが挙げられる。イーキャッシュは、プライバシー性が低く暗号解読の危険性があるのと、一部の発行者が無限に貨幣を作れたため独裁を生む恐れがあった。イーゴールドは、プライバシー性は高いものの、「金塊の保管」によって成り立つ通貨であり、金塊が差し押さえられた時に機能しなくなるという危険性を持っていた。

これらの課題を解決するイノベーションを起こしたのが、2010年にサトシナカモトという謎の人物が発行したビットコインだ。「ブロックチェーン」という仕組みによって、暗号解読ではなく特殊計算による過去の取引の検証を導入して貨幣の二重利用を防ぎ、その計算を行うマイナー(採掘者)のみが貨幣発行できるようにしたことで、貨幣発行の膨張を防ぐとともにプライバシー性を確保した。また、個人から個人へ(P2P)の取引により、中央を排除して権力の分散が可能となった。

今後のビットコインの課題としては、まず匿名性がもたらす危険性である。テロなどの闇市場の介入が危ぶまれる。また、乱降下しやすく、国家は都合が良くないと思ったら、企業が実在するためそこを取り押さえることも可能である点である。これらの問題を解決してこそ、真の仮想通貨が出来上がると考えられている。

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これからの仮想通貨

 

 

 

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 <地域通貨とは?>

目的やある地域に限って使われる通貨で、コミュニティの活発化が目的とされる。

子供のあずかり、買い物代行など誰にでもできるサービスを無償で依頼しにくい場合に、サービスの提供を受けやすくするという狙いがある。

課題としては、通貨の流通や預かり金の精算など管理の複雑性、不正利用や偽装などの事前対策、発行量と流通量の確保などのハードルがある。

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地域通貨の種類

小切手型:使う人が裏側にサインをすることで履歴が残り、誰の元を辿ったかがわかる

通帳型:対価が発生した時、支払う側と受け取る側それぞれの通帳に金額と内容記載。

紙幣型:貨幣と一緒の紙幣だが、利子の仕組みがなく、価値が目びりしていく。

※通帳型が最もよく利用される。

 

 

#修行#下積み#起業

 

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築150年の古民家「ヒラヤマちべっと」

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<稲村行真プロフィール>

1994年生まれ、千葉県出身。

古民家冒険家。

中央大学法学部卒。学生起業経験あり。大学生時代に、100軒以上の日本の伝統的な古民家を訪れ取材して、卒業論文にまとめた。卒論のテーマは「古民家の価値について」。

東京から石川までの約450kmを2週間かけて徒歩で移動し、道中30軒以上の古民家を取材した「古民家冒険project」で、NHKテレビ「おはよう日本」等のメディアに掲載。
2017年4月から、東京都日野市の築150年の古民家を活用して、コミュニティハウスを運営。子どもを核として地域がつながるシェアハウスとイベントスペースを運営している。この活動により、交流ある暮らしの場をデザインしている。

 

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東京都青梅市で空き家見学に行って、面白い話が聞けた。

 

現在、空き家が増えている。

各地の不動産屋や、行政も空き家対策に本腰をいれ初めているようだ。

もっと空き家を活用して、場づくりを進めたいのでこれに参加した。

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さあ、青梅駅

青梅にくると感じるのが、田舎なのに都会的なオーラを醸し出すこと。

イケイケなベンチャー企業の社長のような格好をする社会人、制服をずらしてきたりおしゃれをしている女子高生がそこらへんを歩いていると感じる。

でも、喋ってみるとなんか田舎的なほっこりする会話になる。

こんな人がきただの、閉鎖的だの、観光で人呼びたいだの。

それが意外と楽しいし安心する。

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青梅の街並みは、基本的にレトロな雰囲気でおしゃれ感がある。

昭和っぽい看板なんだけど内装が凝っていたり、売ってるっものは昭和なんだけど今でも全然おしゃれに使えるものだったり、という感じ。

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①空き物件見学ツアー

日程は午前(10:20〜12:20)と午後(13:30〜15:30)で7軒の空き家を回った。

超最新式な設備が揃った新築の物件から、築何年かもはやわからないほどの古い空き家まで多様な空き家をみて回った。

 

1番心動いたのはこのお家。

元は、1階が学習塾で、2.3階が不動産会社のモデルルームだったようだ。

まるで、秘密基地のようなワクワク感、手作り感、存在感がなんとも言えない具合に僕の心を動かした。

場づくりをする上で、空間は切り離せないもの。

まずこの空間は居心地が良い!という基本があって人の動きができてくる。

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階段を上がると、そこに広がるのは木の世界。

大小さまざまな形の木が、さまざまな形で配置されていて、とても複雑性が高く、多様性に富んでいる。

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このカウンターの椅子なんかいい味出している。

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こういうところにも、小物を飾ってみたい。

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ストーブもでっかくて本格的。

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②市役所で空き家活用の補助金助成金について伺う

空き家見学ツアーの合間にお昼休みがあった。

その合間を縫って、10分程度行政の立場からどのようなバックアップの仕組みがあるのかを住宅課にお邪魔して、お話を伺ってきた。

基本的に、僕は独立採算で事業は運営されていくのが健全と考えている。

ただ、収益性(継続性)かつ地域性があるものに対して、スタートアップ的な環境整備で改修など補助金助成金は必要だ。

基本的に青梅市は要件が厳しいと言われるが、「青梅市空家等活用支援事業補助金」というものがある。

改修工事費用の2分の1、50万円を限度としている。

また、地域の交流拠点としての活用が大原則のようだ。

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子育て世帯に優しい市役所ってなんかいいな。

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フェアトレード商品に力入れているらしい。ふむふむ。

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③カフェころんに行く。

いつもお世話になっている方に、カフェころんとオーナーの久保田さんを紹介してもらう。ここは、空き家活用で約5年ほど前に開業されたようだ。

基本的にはお試し起業カフェとなっており、青梅で起業したい人がカフェを出店したり、商品を試しに販売できたりする。出店料は、久保田さんの本業であるシフォンケーキを13個買うことのようで、それもカフェで売っているようだ。

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店内はとてもおしゃれだった。

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シフォンケーキ。

オーナーの久保田さんは自分が弱っていた時に作ってもらったシフォンケーキの味が忘れられず、リヤカーを引いてシフォンケーキを売るようになったようだ。

最もシフォンケーキを気に入ってくれたのが青梅のこのエリアの人々だったようで、この土地でクラウドファンディングによって開業された。

とてもふんわりとしてパサパサ感がなく美味しかった。

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今後は、商店街で使われる地域通貨の拠点にもなって行くようで、試しにボタンを使って1個10円で交換できる通貨を整備しようと進めているらしい。

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カフェに併設して映画会場があるが、マネタイズはしていないとのこと。

シフォンケーキを売ることに収益事業を集中させるこだわりは、久保田さんらしく感銘を受けたし、勉強になった。

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こちらが、カフェころんのHPだ。

www.chanchikido.jp

 

さて、青梅で、空き家活用の場づくり。

何ができるだろうか。

少しずつ詰めていきたい。

 

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〒191-0055
東京都日野市西平山4丁目18-12
築150年の古民家「ヒラヤマちべっと」
(連絡先:info.kiteminka@gmail.com)


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<稲村行真プロフィール>
1994年生まれ。大学生時代に、100軒以上の日本の伝統的な古民家を訪れ取材して、卒業論文にまとめた。卒論のテーマは「古民家の価値について」。
東京から石川までの約450kmを2週間かけて徒歩で移動し、道中30軒以上の古民家を取材した「古民家冒険project」で、NHKテレビ「おはよう日本」等のメディアに掲載。
2017年4月から、東京都日野市の築150年の古民家を活用して、コミュニティハウスを運営。子どもを核として地域がつながるシェアハウスとイベントスペースを運営している。この活動により、交流ある暮らしの場をデザインしている。

 

 

 

 

場づくりの意味について考えてみたのでメモ。

人は、人によって元気をもらい、生かされているのだと思う。

でも、肝心の人が日本は減っている。

人口が減っているので、家も空く。

隣も、またそのお隣も、どんどん人の声が街からなくなっていく。

やはり、それは地域にとってとても寂しいことで、どうにかしたい。

 

その地域に住む人が減ることはもはや止められない。

というか、そこよりも考えるべきは自分が頼ったり頼られたりと、必要な時に声をかけられるパートナーがいるか?友達がいるか?仕事仲間がいるか?ということだろう。

それが、オンラインの関係ではなくリアルに目の前にいるかということが大事で、もっと言えば、半径1m以内にいても不快感を感じない大事な人が最低でも5人はいるか、ということでもある。

 

オンラインで友達いればいいじゃん。

ロボットが人の代わりになってくれるじゃん。

という意見もあるだろう。

しかし、人間の体は自然そのもので、絶対的に複雑性が高い。

未来に確実はないものの、100%ロボットが人間をコピーするとしたら、それはとても想像が難しいことだ。

もし100%コピーが実現すれば、人間がロボットと共存するという概念がなくなり、ロボット由来の人間と自然由来の人間が対等に交流を始める。

そして、ロボット由来の人間と自然由来の人間が結婚して、子供が生まれる。

この瞬間に、「ロボット」という概念が淘汰される。

同時に、「人工物」という概念も淘汰されたことになる。

 

この瞬間になるまでは、少なくとも人間と人間がリアルに交流する価値というのは代替不可能であり、オンライン同士の会話などの人工物を介在したコミュニケーションには到達できない、深い領域のコミュニケーションが可能になる。

深いというのは、情報量の問題とも関連する。

例えば、SNSでのメッセージのやりとりで使うのは視覚。

電話でやりとりをする時に使うのは聴覚だ。

しかし、直接会えば、視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚をフルに使うことができる。

相手のことをより深く知り、相手を頼ったり頼られたりといった、いわば「交流」の水準が飛躍的に高まる。

交流数と貢献数は、コミュニティが健康であればあるほど比例すると考えているため、貢献の水準が高まり、そこに人が生きる意味があるんだと感じる。

 

ところで。

人が人たる所以は、「貢献」と考える人がいる。

 

人が4足歩行から2足歩行になったのは、一説によると自分が取った獲物を仲間に分けるため、獲物を運ぶための手が発達して、2足歩行になったと言われる。

つまり、貢献は人が生きる意味という文脈で語られるほど重要なことだ。

そして、それが行われるのがリアルな場である。

 

これが、「リアルな交流の場」を作る理由だろう。

そして、物理的・金銭的に行いやすい地域という文脈で交流が必要とされている理由でもあるだろう。

オンラインはあくまでもオフラインの場を増やすという意味合いで用いられると考えるのが良いのかもしれない。

 

 

※「リアルな場」と考えたときに

現在行なっているシェアハウスは、交流について考える上でとても大事な視点を含んでいる。なぜなら、交流が日常にもっとも溶け込んでいると捉えられるからだ。

「365日交流が行われる場」とはシェアハウスのことである。

だからこそ、シェアハウスという視点から、人が生きる意味や貢献するという根源的な欲求に迫ってみたい。

そして、シェアハウスがお金のない人が住む場所ではなく、隣部屋の愚痴を言い合う場でもなく、純粋に「交流の場」であると考えるのであれば、「交流」の価値を最大限高められる場にしたい。つまり、繋がりたい人と繋がれてそれが各個人にとってプラスになるようなテーマ型のコミュニティである必要がある。だから、交流の水準を上げるために多くの人を呼んでイベントも行うという今の形がある。

今後は、どうなるのか。

まずはシェアハウスを基軸として不動産を活用したコミュニティデザインを行い、今後を模索していきたい。

 

 

東京都日野市の古民家で子供食堂「まるっと」を開催しました♫

東京都日野市築150年の古民家「ヒラヤマちべっと」では、毎月定期的なイベントを開催している。

昨日は子ども食堂「まるっと」を開催した。

毎月第3日曜日に開催していて、学生団体c-plant主催のイベントである。

参加費は、こども無料、大人300円と手軽に参加できる。

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いわゆる一般的な子ども食堂は、貧困家庭を対象にしているが、それだと敷居が逆に高くなり、根本的な場作りの問題が解決されないという問題意識がある。

そんな中で、貧困の有無にかかわらずメインの対象を子どもとしながらも、多世代が関わりやすい雰囲気を作るのが上手いのがこの団体の特徴である。参加費を見ると、一見資金が回るのか?という疑問が出ると思う。

しかし、学生だからこそ多くの人にも応援してもらいやすい立場にあり、行政、フードバンク、せせらぎ農園、その他企業の応援のもとでイベントを行っている。また、巻き込み力を生かし、子どもだけでなく、大人をとにかくたくさん呼べるという背景がある。

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主催が学生ということもあり、子供と歳が近く同じ目線で対等に接する感じが僕はとても好きだ。開放的な古民家の部屋や庭で、子どもと学生が一緒にはしゃぐ姿は、他の子ども食堂では、なかなか見られない光景なのではないか。楽しい雰囲気というのが人を集めるのは間違い無い。今では、うちの古民家でもっとも平均参加者数が多いイベントの1つとなっている。

 

さて、今回は

「持てる水」を作った!

(毎回15:00〜17:00は遊びの時間だ。)


東京都日野市築150年の古民家で食堂

 

 

 

また、シシリアンライスも🍚

(毎回17:00〜19:00は食事の時間だ。)

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他にも定期的なイベントは多く開催している。

以下が主なイベントだ。

<定期的に開催されるイベント>
①一品一灯の会
2016年12月に始まった最も地域に開かれた歴史あるイベントです。当古民家「ヒラヤマちべっと」は、もともと3年間空き家で、電気・ガス・水道が十分に使えない中で、地域に開かれた場としての活用を模索するため、まずは1品の食事と、1つの灯を持ち寄り、楽しくワイワイお酒を飲んだのが始まりです。それから、毎月1回、このイベントは開催されることになり、翌年の1月はお餅を食べ、2月はバレンタインのチョコを作るなど、季節の旬のものを食べたり鑑賞したりするようになりました。参加費は500円で、小さいお子さんやお母さん、学生、社会人、ご高齢の方、多世代の方が参加しやすい内容になっています。また、一品一灯の会は、子供のイベントをお試しで開催してみたいという方の持ち込み企画もあります。ぜひ、シェアハウスの雰囲気を見るのと合わせて、イベントの雰囲気を見たり、地域の方々など古民家に集う人と話すチャンスですので、ぜひご参加ください。現在の主催者は、この古民家の管理人である稲村と、地域の方々です。

寺子屋
毎月第2日曜日に開催しています。近所の子供達(主に小学生)が5〜10人ほど集まり、まず学校の宿題をやります。終わった人から、それぞれその日によって違った遊びを始めます。絵を描いたり、人狼をやったり、料理を作ったり、楽しい時間を過ごします。2018年からは遠足企画で、お笑いを観たり、山登りをしたり、というプログラムも企画しています。主催者は2017年3月に大学を卒業し、塾講師を始めた小林くん(まっほー)です。

③子ども食堂
毎月第3日曜日に開催しています。15:00〜17:00に子どもとパズルやゲームなど遊びをしてから、17:00〜19:00でフードバンクや農園から提供していただいた野菜などを使った料理がふるまわれます。19:00で子ども食堂は一旦解散し、それからは毎回残った大人たちで大人食堂という飲み会が開催されます。参加者は子どもだけでなく、お母さんや、主催者である大学生や、社会人や地域の方など多世代に渡ります。多い時には、小さい古民家に50人ほどの人が集まる、大人気のイベントです。主催者は、学生団体c-plantです。
(学生団体c-plantのfacebookページはこちら→https://m.facebook.com/cplant0930/?locale2=ja_JP)

④子どもの遊び場
毎月1回どこかの土日で開催される子ども向けのイベントです。パズルづくりやコマづくりなど、講師の方を呼んで、工作をすることが多いです。参加者は、地域のお子さんとお母さんやお父さんとでご家族で参加される方が多いです。学生の方も数名います。主催者は、「ヒラヤマちべっと子ども班」の奥澤さんと愛子さんです。

⑤映画上映会
子どもを預けて遊ばせながらも、ママが子育てなどに関して情報を共有したり、ワイワイ楽しめるような企画があったらということで、始まったのが映画上映会です。映画は子供も楽しめますが、ママが楽しめる映画になっているのが特徴です。比較的小さなお子さんをお持ちの方は、自分の趣味の時間を取ることができないという悩みもあるでしょう。そのような方にぴったりのイベントです。主催者は、地域で子育てされながらも積極的に活動されている佳代子さんです。(開催は不定期です。)

 

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〒191-0055
東京都日野市西平山4丁目18-12
築150年の古民家「ヒラヤマちべっと」
(連絡先:info.kiteminka@gmail.com)

colish.net



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<稲村行真プロフィール>
1994年生まれ、千葉県出身。
古民家冒険家。
大学生時代に、100軒以上の日本の伝統的な古民家を訪れ取材して、卒業論文にまとめた。卒論のテーマは「古民家の価値について」。
東京から石川までの約450kmを2週間かけて徒歩で移動し、道中30軒以上の古民家を取材した「古民家冒険project」で、NHKテレビ「おはよう日本」等のメディアに掲載。
2017年4月から、東京都日野市の築150年の古民家を活用して、コミュニティハウスを運営。子どもを核として地域がつながるシェアハウスとイベントスペースを運営している。この活動により、交流ある暮らしの場をデザインしている。